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ドイツの遊園地でひとりレタスになったはなし

こんにちは。ブルガリア人の夫と毎日愉快な生活をしているロバートです。
このnoteをはじめたときはドイツに住んでいたのですが、色々と生活も変わり現在は日本に引っ越してきました。
日本のご飯さいこう!

もしブルガリアってどこ?どんな国?という方はこちらの記事も参考までに。

いつも文化が違いすぎるブルガリア人夫との愉快な生活をご紹介しています。
さて今回は彼と遊園地に行ったときに起こった珍事をご紹介します。

バイクは大好きだけどジェットコースターは嫌いな夫

みなさん遊園地好きですか?
日本にはディズニーランドや富士急ハイランド、USJ(毎回UFJ銀行と間違える)とか色んな遊園地ありますよね。
わたしはビッグサンダーマウンテンは好きだけどFUJIYAMAまで行くと途中で降ろしてほしいと思うレベルの遊園地好きです。

少し話はそれますが、うちの夫はバイクが大好きで春〜秋は基本車よりバイクでどこまでも行っちゃいます。

何をかっこつけているのやら

ちなみに我らが住んでいたドイツが誇るアウトバーン(高速道路)はどこまで行っても無料さらに速度制限なし(高速の出入り口とか一部は制限あります)という狂ったルールなので
スピード狂の夫は200 km/h+を平気でバイクで出します。
詳しい方はわかるかもしれませんが、乗ってるバイクもスポーツタイプで前かがみで200km/h、30分間後ろにしがみついている身としてはもはや罰ゲームか何かかと思います。


話を戻すとそんな200km/hでバイク走っちゃう夫氏、ジェットコースターや遊園地の乗り物が大嫌い!

「おいおい、あれだけバイクでスピード出してるくせに絶叫マシン嫌いなんかい!!」と突っ込むと

「自分でスピードとか方向をコントロールできないと酔ってしまう」とのこと。

たしかに友達が車運転するだけでも酔ってしまう夫氏、実は結構な繊細さんらしい・・・

ドイツの移動遊園地に行ってみた

っていうこともつゆ知らず、だいぶ昔、付き合いはじめの頃にちょうど近くで移動遊園地が来ているということで2人で行ってみました。

毎年夏になると来る。大人はお酒、子どもは遊べる楽しい空間。

私「あれ乗ろうよ!(小さめのジェットコースターを指さして)」
夫「無理」
私「あっちは?(コーヒーカップを指さして)」
夫「酔うから嫌だ」
私「あれくらいは乗れるでしょ〜(空中ブランコみたいなものを指さして)」
夫「一人で乗って」
私「・・・」

ということで乗り物系はすべてNG

結果入れたものは安っぽい作りのお化け屋敷と射的ゲーム。。

何かわからないアトラクション

そんな時に見つけた謎の建物。
(写真がない)
Rotorと書いてあるけど、外からは全く何の建物かわからない。

私「これ何だろうね?」
夫「わからない、試してみる?」

と珍しく2人でお金払って中に入ってみました。
先に進んだところで、2手に別れます。
一つは階段、もう一つは部屋に続いています。

何か察したのか(?)ここで夫からまさかの発言
「ぼくやっぱりいいや、ロバート一人で行ってきなよ」
と言って一人で階段に進んでいきました。

説得することもできず部屋の前で一人佇むわたし。
もうお金も払っちゃったし、進むしかありません。

とりあえず部屋の中に入ってみると謎の円形の空間。
とくに椅子があるわけでもなく、誘導するイケメンお兄さんもいなければ、中に誰が入っているかわからない奇妙な気ぐるみキャラクターもいません。

わたし以外にもドイツ人と思わしきカップルと、ラテン系ぽい家族が壁際に一列に立っていました。
もちろん一人で入っているのはわたしだけ。
とりあえず何をしたら良いのか全くわからないけど他の人に習って、反対側の壁際で待つことに。

そして私はレタスになった

しばらく待つとアナウンスで「そろそろはじまります」と。
私「!?」

愉快な音楽がなり始めました。
そして・・・

これは文章で説明するより観てもらう方が早いので動画見つけました。

一応構造を説明すると、部屋ごと高速回転することで人達は壁に張り付き、さらに遠心力により除々に床が下がって足がつかなくてもそのままの位置で宙に浮いてしまうというアトラクション。

約1−2分ほどでしょうか。壁に張り付きながら、わたしは反対側のラテン系家族の子どもがはしゃぐのを見つめ
そして横のドイツ人カップルのかわいい彼女が叫び声を上げているのを聞きながら、ひとり無言で微動だにせずただ壁に張り付いて宙に浮いていました。

そして考えていたのが

わたしいまサラダスピナーの中のレタスじゃん

地獄の2分が終わり、外に出ると夫が待っていました。

夫「楽しそうだったね!!」
どうやらわたしがレタスになっている間、上から観ていたようです。

これほど他人に対して呪ってやろうと思ったのは初めてでした。


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