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よくわからない電話

家の電話がなることが珍しくなった。
このご時世に不用心なのだが私はとってしまう。
たまに大切な用事があったりするのだ。

個人情報を集めているのではと思ってしまう電話が多い。

「電気料金が今よりお安くなるご案内です。」から始まって次の質問が「今回のキャンペーンの適用範囲に関わるのですが、ご家族の中で60才未満の方はいらっしゃいますか?」。
電気料金と60才未満に一体何の関わりがあるのだろうか?
意味がわからなかったので私はこう答えた。
「いえ、1人もおりません。」

次にかかってきたのは
化粧品の無料サンプルを送ってくれるという電話だ。
「20代から80代の女性の方が対象です。」対象の幅が広すぎる。
「では私は無理のようです。」
滑らかに一方的に話していた電話の相手は動揺していた。

「小学生から高校生のお子さんをお持ちのお母様でいらっしゃいますか?」というのもある。
応えないでいると
「もしかして学生さんですか?」
「違います。」といいながらこれはちょっと嬉しかった。

本当に用事があったらこちらから聞くので、よくわからないキャンペーンの案内などはやめていただきたい。
私は嘘が下手なのに個人情報を漏らしたくもないからおかしなことになってしまう。

昔、職場の先輩のところに毎日コーヒー豆の先物取引の電話がかかってきたことがある。
先輩もなんだかんだ話を聞くから毎日かけてくる。
帰社していないと告げると帰ってくるまで何回もかけてくる。
みんな困り果てて先輩も困って
「次かかって来たら私は死んだと言って!」と言い放った。
あまりの提案にみんな笑ったけど
「ちょっとその手があったか!」みたいな顔もしてた。

次の日、電話をとったのはよりにもよって私だった。嘘が下手なのだ。
隣で先輩が「言え!」とすごい顔で念じてくる。
いいましたよ。後にも先にも生きてる人のこと「死んだ。」っていったのはあれだけだ。

電話の受け継ぎが超絶テキトーな先輩もいた。
「はい。はい。お待ちください。」っていって
「おーい○○。電話ー!」
「電話って誰からや?」←言っとくけどこっちが上司。
「知らん!女からや!」
みんな手を止めたね。面白すぎて。

変な電話も1人じゃない時にとればまぁまぁ楽しいのかもなぁ。

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