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肖像画は語る

息子の通う小学校では
入学すると学校探検なるものがある。

普通に通学するものは
めったに入室することのない
校長室に入ったりできる。

この校長室には
歴代校長の肖像画が飾ってあるらしい。

想像の中で校長になってみると
これはなかなか恐ろしい。

歴代校長に見張られて
日々仕事をするのである。

誇らしい仕事ができた日は
見てくれているという気になる。

しょんぼりする日は
しょんぼりしたことのある
校長が慰めてくれるであろう。

頑張り時は
何かを乗り越えた校長の
声援が聞こえる。

あんな奴にはなりたくないな
という反面教師のような校長も
いるかもしれない。

何より緊張するのは
この学校を去る時
自分も次の校長をみる
肖像画となることだ。

生涯なることのない校長
として
他人事のように書いているが

これは仏間の遺影システムと全く同じ構造だ。

私は将来誰に何を語りかけるのであろうか?

あんまり
役に立たないことばっかり
語る奴になりたいな。

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