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フリーター医師の終焉

全世界ではコロナ感染の終焉が全くみえておらず、日本でも第二波に突入しつつある。その状況下でgo to キャンペーンが始まろうとしている。
さらに、大豪雨や洪水に見舞われており、救護施設は3密の状態になりつつあり、まさに泣きっ面に蜂の状態である。

この状況下ですべての経済指標は悪化しており、これらは医師の世界にも及んでいる。このコロナウィルスの影響で、減収の医療機関が大半で、特に耳鼻科と小児科の影響が甚大な状態である。大学病院の医師は、大学からの給料は薄給のため、外勤と称して他の病院にも非常勤で勤めて給料を得ている。
そして、コロナ禍の影響で、外勤の禁止や医療機関の減収で非常勤医師の雇い止めといったこともおきており、その給料さえ確保しづらくなっている現状である。

そもそも非正規というのはもともと「景気の調整弁」なので、医師も例外ではない。それがこのコロナ禍で顕在化しただけである。
非正規のフリーター医師は、世の中が悪くなったタイミングで雇い止めとなるというのが現実。今までは医師不足でそのようなことがなかっただけである。
大学病院の医師は、医局という不合理ながらも強い組織として関連病院との関係を維持できている。(難治症例の紹介や大学病院からの紹介などの関係性など)
フリーター医師は、非常勤先の病院とそのような関係性は全くない。もちろん、フリーター医師でも、その病院の売り上げに大きく貢献している場合は、雇用関係の解消はないが、そのようなフリーター医師はごく一部である。
※私の知っているフリーター医師らは専門医もなく、高度な技術を持っている医師はおらず、基本的にはスポットで責任感のない仕事を請け負っているタイプだ。

もちろん、スタッフとなっている医師も今後の状況が長期化すれば、病院から切り捨てされる可能性も否定できない。
医師でも年配の医師で、実績もなく、当直もせず、病棟もみていない、そして、外来の患者数も少ないようなコストのかかる医師はゴロゴロいる。

今後、不必要な医師のタイプとしては、
① 働かない、トラブルを起こす医師 
② 診療技術がなく、病院の売り上げに貢献していない医師
③ 論文実績や患者アピール力のない医師

現時点では、医師はまだ給与は高い状態である。
もちろん、医師としてのスキルアップは重要だが、金融市場という資本主義にコミットする必要性も高くなっている。このコロナ禍でも世界的に金融市場は上がっており、これは実体経済は悪くなっているものの、中央銀行や政府がジャブジャブと資金をそこに流し込んでいるからである。
そして、助かったのは”金融市場”と”その金融市場に投資していた資本家”だけであり、全体が悪化しているのではなく、資産家の富は増え、資産を持たない者は給料が減っており、格差はさらに拡大している。


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