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タイヤの大量販売!部下の自己決定を活用したガソリンスタンドの事例を解説

 ガソリンスタンドは、価格競争が激しい業界です。そのため、収益を向上させるためには、従業員のモチベーションを高めて、価格以外の要素で差別化することが重要です。しかし、従業員のモチベーションを高めることは、なかなか難しいという悩みもあるようです。

 今回の記事では、モチベーションを向上させる要因を調査結果から明らかにし、それを用いて大きな実績を出したガソリンスタンドの事例や、その取組みの留意点をご紹介していきます。

 この記事は、ガソリンスタンドの経営者や店長の他、業種問わず、スタッフのモチベーションを高めたい店舗ビジネスを展開する方に向けたものです。最後まで読むことで、モチベーションの高め方やその留意点が理解できるでしょう。

自己決定の重要性

 同志社大学の八木匡教授と神戸大学の西村和雄特命教授は、2018年に、国内2万人を対象としたアンケート調査を行い、自己決定が幸福度に強い影響を与えていることを明らかにしました。

 この研究では、自己決定を「自分の人生の選択を、自分自身で決定する程度」と定義し、所得、学歴、健康、人間関係などの要因と幸福度の関係を分析しました。その結果、自己決定の度合いが高い人ほど、幸福度が高いことが明らかになりました。

 自己決定が幸福度を高める理由としては、以下の2つが考えられます。

  • 自己決定によって、目標を達成する可能性が高まる

  • 自己決定によって、達成感や自尊心が高まる

 自己決定によって、自分が望む方向に人生を進めることができるため、目標を達成する可能性が高まります。また、自分の努力によって目標を達成したという達成感や、自分で自分の人生をコントロールしているという自尊心を得ることができます。これらのことが、幸福感の向上につながると考えられます。

 この研究結果から、ガソリンスタンドのリーダーは、スタッフに対して、自己決定させることが、モチベーションを向上させるポイントと捉えることも出来ます。ですが、単に自己決定させれば良いというものではなく、以下の留意点を意識する必要があります。

自己決定させる場合の留意点

1.信頼関係を築く

 スタッフとの信頼関係は、自己決定の基盤です。信頼を築くためには、積極的なコミュニケーションが欠かせません。スタッフの声に耳を傾け、彼らの意見やアイデアを尊重しましょう。

2.目標や期待を明確にする

 自己決定を促進するためには、目標や期待を明確に伝えることが欠かせません。スタッフが理解しやすい形で具体的な目標や期待を示し、共有することで、各自が主体的に取り組む姿勢が生まれます。

3.サポートと支援を提供する

 自己決定は成功に向けてのプロセスであり、途中での困難や課題が発生することもあります。スタッフはメンバーが失敗しても叱責するのではなく、学びの機会として位置づけ、サポートと支援を提供することで、自己決定を促進します。

 これらを踏まえて、以下では、この取組みで成功を収めたあるガソリンスタンドの事例をご紹介するとともに、上記の留意点を踏まえた具体策を説明します。

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