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洗車プリペイドカードの販売促進の秘訣!銀座カラー破産の影響を乗り越えるために必要なこととは?

■洗車プリペイドカードのメリットとリスク


 この記事では、洗車プリペイドカードの販売促進について述べていきます。洗車プリペイドカードとは、事前に一定額を支払って購入することで、金額に応じた割引や特典が受けられるサービスです。ガソリンスタンドの経営において、洗車プリペイドカードは、キャッシュフローの改善や利用頻度の向上、利用金額の上昇など、さまざまなメリットがあります。

 しかし、2023年12月16日に、東京を中心とする女性脱毛サロン「銀座カラー」が破産したことで、料金前払いのリスクも浮き彫りになりました。これにより、同じく前払いの洗車プリペイドカードを買い控える消費者が増加することも考えられます。

 そこで、この記事では、銀座カラーの破産を受け、プリペイドカードの買い控えを防ぎ、販売を促進させる方策について見ていきます。具体的には、以下の内容を紹介します。

  • プリペイドカード利用者の消費行動と心理的特徴

  • 信頼性回復の取り組み例

  • プリペイドカード利用者保護法の内容とメリット

 この記事は、ガソリンスタンドの他、プリペイドカードや回数券など前払で代金をいただいている事業者の方々に役立つ内容となっています。この記事を読むことで、洗車プリペイドカードの販売促進に必要な知識やノウハウを得ることができます。ぜひ、最後までご覧ください。

■プリペイドカード利用者の消費行動と心理的特徴

 東京大学大学院経済学研究科の研究者である大橋弘教授らの研究チームは、2012年に「料金支払方法間の価格感度の差異に関する実証的分析-都市鉄道経路選択行動を対象に-」という論文を発表しました。

 この論文では、鉄道利用者の料金支払方法(現金、クレジットカード、プリペイドカード)と、運賃に対する感度(運賃が1円上がると、利用頻度がどの程度減少するか)の関係を分析しています。

 研究チームは、鉄道利用者を対象としたアンケート調査を行い、料金支払方法と運賃に対する感度の関係を分析しました。その結果、プリペイドカード利用者は、現金利用者とクレジットカード利用者よりも、運賃に対する感度が低いことが明らかになりました。つまり、プリペイドカードを利用している人は、運賃が上がっても、それほど利用頻度を減らさない傾向にあるということです。

 この結果は、プリペイドカード利用者の消費行動や心理的特徴を示すものとして、注目されています。プリペイドカードは、利用時に現金を用意する必要がありません。そのため、現金を支払うよりも、運賃の金額を意識しにくくなると考えられます。

 また、プリペイドカードは、有効期間内であれば、残額を使い切るまで、いつでも利用することができます。そのため、プリペイドカード利用者は、運賃が上がっても、残額を使い切るまでは、利用を継続する傾向にあると考えられます。

 よって、ガソリンスタンドが洗車プリペイドカードを販売することは、都度払いのスポット洗車よりも、洗車の頻度や単価が向上する可能性が高いと言え、積極的に販売する価値があると言えます。ですが、知名度の高い銀座カラーの破綻は、プリペイドカードの購入意欲を減退させる影響が考えられ、対策が必要といえます。

■信頼性回復の取り組み例

 そこで、店舗の信頼性を訴求して、顧客の不安を解消する方策として、ガソリンスタンドであれば以下のように、店舗の歴史や実績、口コミや評判などをアピールすることが挙げられます。

  • 例えば、次のように店舗の歴史や実績をアピールします。「当店は○○年に創業し、地域の皆様に愛されてきました。洗車はもちろん、オイル交換やタイヤ交換などのメンテナンスもお任せください。当店には、自動車整備士も在籍しています。」

  • 例えば、次のように 口コミや評判をアピールします。「当店はお客様から次のようなご感想をいただいています。『洗車プリペイドカードを買ってから、洗車の頻度が増えました。車がいつもキレイで、気持ちいいです。』『洗車プリペイドカードはお得感があります。高額な洗車メニューも気軽に利用できます。』『洗車プリペイドカードは機械洗車だけでなく手洗い洗車でも使えて便利です』」

  • 例えば、次のように 洗車プリペイドカードのメリットをアピールします。「洗車プリペイドカードは、5,000円で5,500円分の洗車ができるお得なカードです。通常の洗車も、コーティングやワックスなどの高額な洗車メニューもお得に利用できます。」

 そして、次の方策はさらに有効と考えられます。

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