長野県道77号旧道 半過隧道 (8)
神殿のような、ダンジョンのような道を進みます。
ひび割れた柱。山側から圧力を受け、
いつか外側に倒れてしまいそうです。
振り返れば、黄色いセンターラインが明確に。
大型車もすれ違うことができる2車線の道幅の「県道」です。
行く先の路面は、枯れた草の塊に覆われつつありました。
立ち尽くすカーブミラー。支柱に「半過ランド」とあります。
かつては交差点があり、遊べる施設があったのでしょうか?
さらに先を進むと、なんと剥き出しの岩壁が姿を現したのです。
洞門続きの道路では、なかなか無い展開です。
きっと、この場所が隧道があったのでしょう。
道路を拡幅する際に削り取られてしまったのです。
剥き出しの区間が終わると一転、
山側は分厚いコンクリートの壁となりました。
隙間からは光が漏れ、小さな空間がありそうです。
洞門の形式が変わり、川側の柱も足元がスリムな形式に。
建造された時代が明らかに違います。
草と葉に覆われた地面に、黄色いセンターラインが再び。
限られたアスファルトの路面は、スケボーの練習場として
余生を過ごしていたようです。
そして洞門の出口が近づいてきました。
横たわる標識。制限速度は40kmでした。
そして、出口へ。
トンネルを抜けると、立派な国道の橋が目の前に。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?