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【RX 大前】 2024.1.28 川島町クリテリウム エリート 優勝

毎年冬に開催される埼玉の農道を使ったクリテリウム。高校生の頃、行田市開催だったときは5戦くらいのシリーズ戦だった記憶。レースのいろはを何も知らない状態で全戦エントリーして、初戦DNF, 2戦目完走, 3戦目シングルリザルト, 4戦目3位, という具合にトントン拍子に順位を上げて、僕を育ててくれた思い出がある。

数年前に死亡事故があってからは川島町に場所を移してシリーズ戦でもなくなってしまったみたい。で、今の会場になってからこのレースを走るのは初。

ウィンターロードも日程が被っていてどちらに参加するか悩んだが、今年から加入したRXのチームメイトが多く出走することもあり、こちらを選択した。

見立て

エントリーリスト

https://my.raceresult.com/268418/participants#9_18A27E

人数こそ少ないものの濃いメンツ。言わずと知れた強豪ホビーレーサーの中里さん、石橋さん。整形外科医スプリンターの武井先生。直接は知らないけどチームからして多分強い渡邊くん、中山くんあたりが有力か。

作戦としては、先月の大磯で集団の中で脚を使わず、イモイモしてスプリントで負けた時の後味が最悪だったので、ある程度脚を使う展開にした上で勝負したい。

かといって追い込むことを優先しすぎてスプリントで負けるのも後味悪いはずなので、レース中盤〜後半、みんなが脚を使いたくないタイミングで脚使って人数を絞り、終盤はスプリントの脚を貯めて少人数スプリントで勝負する作戦。

レース

©︎ゆういちさん(@yuichi_photos)

ただでさえ人数少なかったがスタートラインに並んだのは15人で、うち有力視してた中里さんがDNS。

序盤は脚を使いたくないし、コースも分からないので5,6番手で振り回されるのみ。散発的にアタックかかるが、みんなまだ元気なので集団が割れる感じではない。

3.3km 11周のコースだったが、基本的に道がひび割れてて土や砂が浮いてる農道なので、コーナーのライン取りの正解が最後の最後まで分からなかった。2022年のJBCFで砂の浮いた下り右コーナーで落車したのがトラウマになっており、慎重に走る。

下手に攻めて落車するよりマシだけど、Avenir渡邊君のコーナーワークがとても上手くて(攻めてるように見えないのに速い)、彼が先頭で曲がるとどうしても立ち上がりで脚を使わされる。

3周目あたりでスルッと前に5,6人が抜け出し、RXから半澤さんが乗っていった。まだ序盤だし後ろからブリッジの動きがあるだろうから静観。していたが、数分経っても誰もブリッジしないし、前との差がじりじり開いていく。そして前では半澤さんが苦しそうに見える。

この時点で15秒差くらいついていたか。自分でいかないとこのまま終わると思い、思い切ってブリッジ。ちょうどそのタイミングで半澤さんが下がってきていたので、結果的にナイスタイミング。僕と同様取り残されていた武井先生が一緒に回ってくれたので問題なく追いついて7人になった。2分44秒 394w。

©︎ゆういちさん(@yuichi_photos)

追いついてから数周は休み休み走る。が、相変わらず渡邊君のコーナーが速いので立ち上がりで脚使って、思うように休めない。もっと毎コーナー丁寧にこなさないといけないなあ。今後の課題が見つかった。

ラスト4周切ってから、人数を絞るべくアタック開始。勝率を上げるため、スプリント強い武井先生は振り落としておきたい。

3回ほどアタックして、石橋さんも数回しかけてかなりペース上がる。この約2周のパワーが8分30秒 平均327w NP342w。

振り返ると武井先生がちぎれているのが見えた。他にも1人いなくなって、5人の勝負に。ここまで作戦通り。

©︎ゆういちさん(@yuichi_photos)

一連の攻防で、これ以上人数は絞れないとみんな悟っていたよう。ラスト2周は露骨にペースが落ちて、最終盤までの11分30秒は平均260w NP279w。特に最終周に入ってからは全員が僕をマーク(自意識過剰?)して誰も僕の前に出てくれない。僕が脚を止めたら本当に止まるのではないかというスローペース。

僕以外の4人のスプリント力を知らないけど、終盤になってもしきりにアタックしている石橋さんはおそらく自信ないのだろうと推測。渡邊くんは先月高岡さんが勝っていたので、間接的な推測ではあるが多分勝てる。他の2人が未知数だが、自信持ってもがくしかないと腹をくくる。スプリント真っ向勝負を嫌がる選手は必ず手前でアタックするはずなので、それにも目を光らせつつ走る。

最終ひとつ手前のコーナーで石橋さんがアタック。予想通り。だがコーナーが下手すぎて少しギャップ空けてしまい、追いつくのに脚を使った。ほんと、どうにかしなくちゃな。18秒 平均708w max1216w。

最終コーナーを2番手で回ってラスト300m。ここで先頭に出されると流石にもがききれないのでまだ踏みたくないけど、道幅狭いので被されると捲れないパターンもありえる。

そう思って後ろを見ながら流して踏んでいたら、エカーズ中山くんが早駆けしてくれたので、それに乗っかる。番手にいた渡邊くんと位置を争いながらラスト200mで全開加速。

ロングスプリントになり、思いのほかキレがなくラスト100で垂れ始めたので、捲られないか不安になりながらもがき切った。何とか優勝。

最終コーナー回ってからゴールまで31秒 平均811w max1225w。全開で踏んだのは最後14秒 平均1006w。

最終盤、石橋さんがアタックしてからゴールまでがちょうど1分で、平均657w。ちょうど10倍。

リザルト


https://my.raceresult.com/268418/#9_008C9A

勝てたけどなんかスッキリしないレースだった。

最後の最後までこのコースのコーナーをスムーズに回れた感覚がなかったことと、スプリントのキレが悪かったこと、5人よりも少人数に絞れなかったことがその要因か。

レース全体通して 55分17秒 平均289w NP317wとパワーも出ていてパフォーマンスとしては良かったが、慢心せずもっと強くなりたい。

RXとして最初のレースレポートなので気合い入って長くなってしまった…

幸先の良いスタート

今年は自転車&人生の先輩方にご指導いただきながら、国試勉強と自転車を両立して楽しんでいきたいと思う。

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