アークナイツが鉱石病を流出させずコラボするための検疫体制

※この記事はスマートフォンゲーム『アークナイツ』に関する与太話であり、本作品および他作品、またそれらのコラボレーションを否定するものではありません。

「鉱石病」という大きな問題

アークナイツの舞台であるテラには、鉱石病(オリパシー)という病がある。
テラの中核的なエネルギー源である源石(オリジニウム)によって発生するこの病は、感染した者の体を浸蝕し徐々に肉体を源石そのものに変えていってしまう。致死率は脅威の100%で、紛うことなき不治の病である。
また、患者は病名を含めず単に「感染者」と呼ばれることが多い。テラには複数の国家があるが、どの国でも「感染者」といえば鉱石病患者を指すほどに有名かつ遍在する病だ。

源石(オリジニウム)によりもたらされる感染症「鉱石病(オリパシー)」に感染した者たちの俗称。鉱石病の死亡率は理論上100%とされており、感染者は死亡時にその感染リスクを広げることから、各国では隔離や駆逐の対象とされている。

アークナイツ公式サイト 「感染者」より引用 https://www.arknights.jp/

源石は莫大なエネルギーを含む超万能資源であらゆる機械に使われており、発電すらも源石を使っているほどだ。テラで源石を使わないということは、すなわちあらゆる文明からの断絶を意味する。
なんなら文明から断絶された未開地でも感染者が見つかるくらい、源石はテラ全土に広まっている。源石に関わらず生きていくことは非常に難しい世界なのだ(作中でそういうキャラもいるのだが、非常に驚かれている)。

一定の防護措置をとることで感染は防げるものの、それが行えないほど劣悪な環境で源石に接さざるを得ない人々も多く存在する。さらに死亡時は遺体が爆発して広範囲に源石の粉塵を撒き散らすことで新たな感染者を生み出すため、感染者たちは迫害されていることが多い。

プレイヤーである「ドクター」が所属するロドス・アイランド製薬は鉱石病による感染者問題の解決を目的としており、感染者も数多く在籍している。テラでは珍しく感染者差別がなく、CEOにしてアプリアイコンにもなっているアーミヤも感染者の1人だ。

ちなみにテラには源石術(オリジニウムアーツ)という技術があり、一般にはアーツユニットと呼ばれる源石をコアにした道具を媒介して発動する。感染者はアーツユニットがなくとも体内の源石を媒介に発動できるが、同時に鉱石病の進行を早めてしまう副作用がある。

コラボにおける鉱石病流出の懸念

※ここからは与太話要素を多く含みます。真に受けないでください。

前述の通り、鉱石病は

  1. 源石によって感染する

  2. 致死率100%

  3. 感染者の遺体が爆発して新たな感染源となる

という特徴がある。
特に3は非常にたちが悪く、一度発生すると根絶が非常に難しい。
感染者を全て隔離するという方法もありえるが、源石は自己増殖するため根本的な解決はできない。あくまで時間稼ぎでしかないのだ。

これらを踏まえると、コラボによって外の世界へ出向く際には「鉱石病およびその原因である源石を持ち込まない」ことが重要となる。

鉱石病および源石を持ち出さないための対策

鉱石病持ち出しの防止

「感染者は出さない、非感染者だけ出す」に尽きる。
我らがCEOアーミヤはアウト。我らの光スズランもアウト。
ムリナールおじさんはセーフ。

次善の策として、鉱石病の感染防止が挙げられる。血中の源石が流出するのを防ぐため血はご法度で、母子感染も確認されているため妊娠させてもいけない。私の知る限り接触感染はしないため、スキンシップくらいなら問題ないだろう。
ただし、それでも死んで遺体が爆発する前に戻ってくる必要がある。テラであれば「新たな世界への蔓延」は防げるし、少なくともロドスなら爆発を防ぐ処置も行える。

源石持ち出しの防止

まず源石を持ち出してはいけない。もっとも、源石そのものを持ち歩くことは少ないためこれに引っかかることはあまりないだろう。

次に、源石が使われている道具を持ち出してはいけない。テラ世界の機械はもちろん、アーツユニットも同様だ。忘れがちだがテラ世界において銃はアーツユニットなので、当然持ち出せない。
もしバトルをするなら、源石が必要なアーツはまず扱えない。フィジカルが強いキャラたちでなんとかするしかない。
ちなみにテキサスは剣が使えなくなるし、守護銃を手放せないサンクタたちも出られないだろう。リンゴちゃんを置けテンニンカ。

実際に出られそうなオペレーター

ここまでの防止策を考えると、

  • 非感染者

  • 源石を利用した道具を使わない

  • (戦闘する場合)アーツを使わない、もしくはアーツなしでも戦える

という条件を満たす必要がある。
道具を置いていけば…という考え方もできるが、今回は「アークナイツに実装されているそのままでコラボゲストとして外部に実装できる」という基準で考える。

クロスボウを使うオペレーターの中でも、アズリウスはアーツを使わずに毒を生成できる。奇抜な色をするものの美味しいスイーツも作れるため、検疫をくぐり抜けられる中では最も適したオペレーターに思える。
医療オペレーターはアーツを使うことが多いが、アンセルは薬品の投擲によって回復する。非感染者であり、外の世界で彼の強肩が役に立つこともあるだろう。
「役にしか立たない女」ことグラベルも条件を全て満たしている。弊ロドスも幾度となく助けられており、どこまでも痒いところに手が届くオペレーターだ。

個人的に意外なところでは、ハイモアも条件を満たす。非感染者であり、シーボーンの力も源石由来ではない。ただし鉱石病および源石の検疫が通るだけで、シーボーンというまた別の脅威を輸出していいかは一考の余地がある。

実際のコラボではどうしていたか

アークナイツはこれまで、Cytus IIやMuse Dashにコラボ先として登場している。
それぞれで鉱石病・源石検疫がどうなっていたかだろうか。

Cytus II

シナリオ中に登場するゲーム『Arc nights』としてアークナイツの世界が描かれる。
アーミヤ・エクシア・ケルシー・Wの4人がネームドキャラとして登場するが、扱い上はいずれもNPCである。

テラはあくまで「ゲームの中の世界」であるため、先程の条件と別の形で完璧な検疫ができたといえるだろう。鉱石病・源石の流出防止と看板オペレーターの登場を両取りした天才的な方法だ。

Muse Dash

こちらはCytus IIと真逆で、一切の検疫をしない
感染者のアーミヤがそのまま出てくるし、体表の源石結晶はそのままだし、アーツは使うし、挙げ句影霄を振るう(普段は忘れがちだが、影霄はアーミヤが指輪を解放して作り上げた化け物アーツ武器である)。フリーダム極まりない。

最後に

ロドス・アイランド製薬の目的は感染者問題の解決で、当然感染者差別の解消もその中に含まれる。
コラボ出張の対象者を鉱石病の感染状況によって切り分けるという結論はロドスの理念に反するなんとも皮肉なものだ。
一方で「検疫するなら出られないだけですごく魅力的なキャラクター」が多いのは、感染者を差別せず積極的に受け入れるロドスだからこそだろう。

そもそも既存のコラボを考えると、検疫の有無は全くの無意味だ。
はじめに書いた通りどこまでも与太話でしかなく、ロドスのドクターとしては検疫のいらないテラを望むばかりである。

おまけ

もし非常に厳しい判定をする場合、非感染者でも血中源石が存在するため出られないケースがほとんどである。
ほぼ源石に接触したことがないと思われるスカジやグレイディーアですら、血中源石密度がそれぞれ0.013u/Lと0.011u/Lある。0.13u/Lあたりから源石との接触が多い(感染リスクが高い、もしくは感染者である)とみなされているみたいなので、だいぶ少ない部類ではあるようだ。
完全に0.00u/Lが確認されているのはシー・リィン・イェラの3人だけで、いずれも巨獣関係のオペレーターなので例外中の例外といっていい(ちなみにニェンはデータなし、チョンユエは0.01u/L)。