見出し画像

MマウントレンズをLeica SL2で使うためのアダプタを購入した

 Leica SL2はLマウントであり、Leica M10-PのMマウントとは別のマウントとなる(オールドレンズが好きな諸氏はLマウントというとライカのスクリューマウントが頭に浮かぶかもしれないがそれとも別だ。)。通常であればSL2ではMマウントのレンズを利用出来ないのだが、SL2でMマウントを利用したいというライカオーナーの需要に応える形で、ライカから"L用Mレンズアダプター"が発売されている。通常であればこれを購入すればいい。ライカ純正ということもあり、工作精度も高く、さらには6bitコードも伝送可能だ。ネイティブに使えることが可能となる。

 一方で、中国企業のSHOTENから発売されている、ヘリコイド付アダプタも魅力的だ。中国企業と言えれば、安かろう悪かろうのイメージが強いかも知れないが、SHOTENは信頼できる企業の一つだ。

 このアダプタの機能面の特徴を纏める。

メリット:寄れる

デメリット:6bitコード伝送不可、ピント合わせ時に自動で拡大表示しない(フォーカスピーキングは可能)、稀に相性が悪いものがあり無限遠がでない

 まずメリットから説明する。このアダプタは、ヘリコイドを繰り出すことで"寄れる"ことができる。具体的には最短撮影距離1mのNOCTILUX-M 50mm F/0.95であっても、テーブルフォトが可能となるレベルまで寄れる。ただし、ヘリコイドを繰り出し中は近くのものにしかピントが合わないので、近くのものを撮る時に繰り出し、少し離れたものを撮る時は元に戻すと、ヘリコイドの位置を使い分ける必要があるのは注意したい。

 次にデメリットだが、6bitコードは伝送できないのだ。このため、Leica SL/SL2で手ぶれ補正やレンズプロファイルを当てるためには、予めカメラの設定画面で使用レンズを選んでおく必要がある。筆者のように、NOCTILUX-M 50mm F/0.95の母艦専用機として買った場合は問題ないのだが、撮影の中で複数のMマウントレンズを使い分けようとすると、都度設定画面で使用レンズの選択し直す必要がある。これはメンドくさいかもしれない。2つ目のデメリットだが、ピント合わせのためにピントリングを捻っても、純正とは違い、自動で拡大表示をしてくれない(フォーカスピーキングは可能)。そのため自分でジョイスティック or カメラ前面のボタンを押して、拡大表示する。3つ目のデメリットは、サードパーティの宿命だが、相性が悪いものがあり、無限遠が出ない個体があることだ。当たったら運が悪いと思い買い直そう。

 さて筆者は、デメリットもあるが、迷わずSHOTENのアダプタを購入した。それはテーブルフォトができると思ったからである。過去の記事でも書いたが、筆者はライカでテーブルフォトを撮りたいと思っており、"寄れる"ことは大きな購買動機の一つだ。なお、筆者はアダプタは絶対に新品で買うようにしている。中古だと安いかもしれないが工作精度が悪いものを売ってる可能性があるためだ。

 さて、前説が長くなかったが、開封の儀である。DGPで金賞を受賞したらしい。

画像1

白い布で包まれている。

画像2

L.MはLeica M、L.SLはLeica SLの略だ。

画像3

レンズを取り付けると、このようになる。黒いリングがヘリコイドだ。

画像4

実際に試写してみた。工作精度は良好で、意図するところにピントを合わせられた。やはり、SHOTENのアダプタは信用できる。

画像6

画像7

これはヘリコイドを繰り出して寄った写真だ。NOCTILUX-M 50mm F/0.95でもトリミングなしでここまで寄れるのだ。やばたにえん。 

画像5

 さて、アダプタのおかげで、NOCTILUX-M 50mm F/0.95をLeica SL2で使えるようになった。あとは、撮るだけである。本音を言えば純正アダプタに興味はあるが、取り急ぎこのアダプタを利用して撮っていきたい。

 それでは、良き写活と良きnoteライフを。

日本にはチップ文化が無いのでサポートするって習慣は馴染まないけど、そんな中サポートしてくれる人は素敵だと思います😭