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世界のリズムで生きられない病「睡眠・覚醒相後退障害」

睡眠・覚醒相後退障害(DSWPD)

数か月前に、「睡眠・覚醒相後退障害」と診断されました。
その名の通り、睡眠と覚醒(=就寝と起床)が後ろにずれていく障害です。

私たち人間が「体内時計」によって睡眠のリズムをコントロールしていることは、イメージがつく方が多いかもしれません。
通常は、体内時計が外界の「日が昇ると朝になり、日が沈むと夜になる」という周期に合わせるよう働き、「朝起きて、夜に寝る」という睡眠リズムを保っています。
しかし、この働きに問題がある場合、睡眠リズムが外界の周期とずれてしまい、「朝起きて、夜に寝る」ができなくなってしまいます。

このような状態によって生活に支障が生じてしまう睡眠障害を「概日リズム睡眠障害」といいます。
単に「リズム障害」と呼ばれることも多いです。
その中でも複数の分類がある(そのあたりも今後書いていきたい…!)のですが、先述の通り睡眠リズムが後ろにずれてしまうものが「睡眠・覚醒相後退障害(delayed sleep-wake phase disorder: DSWPD)」です。

以下は、実際の私の睡眠記録です。

実際の睡眠を記録したグラフ


就寝は大体午前5時前後で、起床はばらつきがありますが昼過ぎのことが多いです。
多くの日本人の睡眠リズムからは、6時間ほど後退しているのではないかと思います。

ちなみにこの記録をとった当時は、ありのままの記録を取るために、眠くなったときに寝て、目覚ましをかけずに起きたいときに起きるようにしていました。
ただ、多くの人は学校や会社等があるので、このような生活をしていられない場合が殆どです。
しかし、「睡眠・覚醒相後退障害」はじめリズム障害の患者は、無理して外界の周期に合わせることが体に不調をきたしてしまう、そもそも外界の周期に合わせることができない、といったことが発生してしまいます。
リズム障害は、気合いではどうにもならないのです。

続きます。

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