積雪32cmの日、その憎悪
僕がこの世で最も嫌いなもの、それは雪寄せである。
降雪地帯でない方には想像もつかないであろうが、本当に雪寄せというのはとかく体力と気力を奪うものだ。これがあるだけで人生の半分ぐらいは無駄にしているのではないかという気さえする。
朝起きて窓から外を眺め、車の前の雪の量をチェックする。眠気まなこで確認する限りでも、かなりの量が積もっていてゲンナリする。僕の家はかつての新興住宅地であり、家と家の間はギリギリ車が2台通れるかといったぐらいしか開いていない。当然早朝に住宅街を除雪車が通