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レノファ山口選手名鑑2019開幕号(ポケット版)

※有料となっていますが、無料で全部読めます。

 昨季はいっぱいいっぱいで「ハンディ版」と題して縮小版でお送りいたしましたが、それでもだいぶしんどかったのと色々と時間が足らないので、今季はさらに簡易なポケット版でお送りします。

GK

GK1/永石 拓海(ながいし・たくみ)
 セレッソ大阪から逆輸入されたホームグロウン。ルーキーイヤーはU-23でのみの出場に終わり、今季は山口でJ2経験を積むはずが始動直後に大怪我を負ってしまった。ので、まだ全然見れていない。頑張れ。

GK17/吉満 大介(よしみつ・だいすけ)
 正直な話、栃木から移籍直後はレノファGK陣の中では一番頼りなく見えた。が、しかしタイキャンプなりでじっくり見ているといつの間にかめちゃめちゃ上手くなっていてびっくり。節穴ですまん。
 シュートストップやキック精度は既に頼り甲斐があるので、あとは飛び出しの判断が向上すれば盤石か。

GK33/山田 元気 (やまだ・げんき)
 過去2シーズンは踏んだり蹴ったりな大殺界だったが、今季は何事も起きそうにない感がある。身体能力・飛び出し・ハイボール対応とビルドアップ能力は申し分なく、あとはプレーのムラというか、ポカを減らせれば吉満からのレギュラー奪取も十分狙える。

GK50/廣末 陸(ひろすえ・りく)
 「レノファ、年代の近いキーパーを集めがち」説に則ってローン加入した釣り人。まだあんまり見れてないのだが、相手FWとの距離を詰めるのが上手い気がする。足元について、ロングキックの精度が高いわりにビルドアップの判断が弱い気がするのは気のせいだろうか。

DF

DF2/坪井 慶介(つぼい・けいすけ)
 チームとDFラインのお父さん。PSMのセレッソ戦にて、ひと回り以上若いうえに言語が違うCB(ヘナン、ドストン)と3バックを形成していたのは趣が深かった。稼働率がどうなるかだが、他のセンターバックが若すぎる構成なのでピッチの内外でいろいろ頑張ってもらいたい。

DF3/へナン(へなん・どす・さんとす・ぱいしゃおん)
 坪井家の三男。熱い涙が売りのブラジリアンザゲイロ。左きき。スーパー助っ人というクラスではないが、なかなかの高さ強さと足下、そして豊富なヒゲを誇る。まだまだ若いので、実年齢とプロフィール年齢が間違いなければ伸びしろは期待できるだろう。

DF6/前 貴之(まえ・たかゆき)
 本誌選定2018シーズンMVP。あの林舞輝GMも「彼こそポリバレントな選手ですよ!」と語ったようにインテリジェンス溢れるプレーで攻守の要となる。無回転砲だけでなく自由なポジションニング「前貴ロール」にも注目していただきたい。

DF13/楠本 卓海(くすもと・たくみ)
 坪井家の次男。天然。マジョール監督時代に獲得が決まっていただけあって、対人に滅法つよいアルゼンチン型?
 ロングフィードやビルアップ能力も高いが、天然ゆえかパスコースに気づかずに監督に怒られることもしばしば。センターバックでは1番手ぽいが、都倉に結構マークを剥がされていたのでまだまだ経験が必要だ。

DF15/ドストン(Достонбек Турсунов)
 坪井家の長男。アジアカップではまったく出番がなかったため実在しない疑惑が持ち上がったが、無事確認された。足元に自信があって縦パスを入れることも自ら持ち上がることもできる。高さ強さについてもここまで観た限りは問題なさそうな感じ。両足で大きなサイドチェンジが蹴れるので、これの精度が上がってくるとさらに面白そう。

DF16/瀬川 和樹(せがわ・かずき)
 起海斗がリハビリ中なので唯一の左サイドバック、と思っていたら謎のブラジウ人がやってきてさあ大変。新加入の昨季序盤は不調が続いていたが、終盤に復活した。PSMでも良いクロスを上げたりしてたので、サイドバックにもかなり順応してきた感じである。昨季終盤は山伏みたいな髪型になっていたが現在は短髪に戻している。

DF21/田中 貴大(たなか・たかひろ)
 元ヴェルディユースというイメージに似合わず、けっこうな脳き…突撃型な印象。運動量はかなりある。ビルドアップにはちょっと落着きの無さを感じるが、行ってこいをさせると強そう。PSMでは頑張っていたが守備力はやや不安。

DF22/起 海斗(おき・かいと)
 昨年の練習参加では堂々たるプレーを披露。思わず「あの子獲ろうぜ」と呟いたが、負傷により正式加入後はまだ一度プレーを見れていない。頑張れ。

DF28/マルシーリオ(まるしーりお・だ・しるば・みげる)
 突如加入が発表されたブラジウ人。transfermarktによると左利きの左サイドバックとのこと。ヴィトーリアSCからの加入となっているが昨年末の時点で退団しているようなので、深堀隼平とは会っていないだろう。プレーはまだ見てないので何とも言えない。

DF49/菊池 流帆(きくち・だびど・りゅうほ)
 坪井家四男にして末っ子。とにかく吠えるが、坪井さん曰く「虚勢を張ってる。」と、恐らく根は良い子である。自分を雑草と言い切るが、往来の性根の良さ、芯の強さと一抹の狂気が彼をここまで押し上げたのだろう、という気がする。PSMではパトリックに一歩も引かない高さ強さを見せつけたが、足元はアレでビルドアップはデインジャラス。DFながら「諸刃の剣」という言葉が似合う。

MF

MF4/高井 和馬(たかい・かずま)
 昨季は夏に加入するもなかなか本領を発揮できず、最終節にようやく爆発して見せた。キープ力と突進力を兼ね備えたドリブルが武器で攻撃力は申し分ないのだが、守備のムラっ気が課題か。そもそも守備が得意でないのと、守備への切り替えがめっちゃ早い時と緩い時で差が激しい感じがする。
 

MF5/佐藤 健太郎(さとう・けんたろう)
 今年で35歳を迎えるがまだまだ健在。攻撃的な選手が多い中盤において貴重な守備職人で、攻撃力の不足感はあるもインサイドハーフに置くとチーム全体が安定する。昨季は怪我がちだったこともあるが多分アンカーは向いていない。期待のルーキー小野原にぜひとも「けんたろうスペシャル(絶対ファウルにならない後方からのスライディング)」を伝授して欲しい。

MF7/田中パウロ淳一(たなか・じゅんいち)
 タイキャンプから広島戦からなかなかフィットしてない印象で「うーーーーーーん」という感じだったが、セレッソ戦にて大爆発した。ふてぶてしいボールの持ち方は観ていて楽しいし、守備も今のところはかなり頑張っている。ただ、戦術的なものもあるかもしれないがまだまだフィニッシュに絡むシーンが少ない気がする。

MF8/佐々木 匠(ささき・たくみ)
 山口へ武者修行にやって来た若きクラッキで、年代別代表の常連。安易に借りパクと言えないオーラがある。ボールスキルは小塚和季クラスに図抜けておりパス・ドリブルの技術は超絶高く、PSMで観た限りでは運動量もあるし守備にも労を惜しまない。仙台サポさんによるとオフザボールの質が課題とのことなので、DAZNでしっかりチェックしていきたい。

MF10/池上 丈二(いけがみ・じょうじ)
 シーズン後半は怪我で棒に振ってしまったが、三幸とともに中盤を支えた「長州のイニエスタ」。パスの出し手に受け手にもなれて、自ら運ぶこともできる優秀なリンクマン。何気にクロスも上手い。昨季の怪我がまだ癒えておらず、復帰はもう少し先になるか。

MF11/鳥養 祐矢(とりかい・ゆうや)
 岸田と並ぶ6年目の最古参にして、昨季は全試合にベンチ入りした精神的支柱。元来は裏抜けを得意とするアタッカーだったが、17年はボランチ、18年はサイドバックとコンバートを繰り返している。ボランチは流石に不慣れすぎたが、高い闘争心と運動量、任務遂行能力で両サイド6ポジションに適応した。安定感を欠きつつも時折超精密爆撃を披露するクロスは名良橋晃さんを彷彿とさせる。

MF14/吉濱 遼平(よしはま・りょうへい)
 群馬・町田では右ワイドで活躍してきたが霜田レノファではシャドウ(インサイドハーフ)で起用されており、覚醒の予感がある。得意の左足はシュート・プレースキック・ラストパスとあらゆる局面で高い精度を発揮。守備も頑張っているがちょっと苦手そうな感じも。

MF20/清永 丈瑠(きよなが・たける)
 端正なマスクとキレのあるドリブル、正確な右足のキックに加えて、【レオーネU-15→鹿島アントラーズU-18→関西大学】という山口県才能流出の歴史を体現する経歴を誇る地元っ子。
 高いスキルを持ちながら過去2シーズンは殻を破り切れずておらず、今年は崖っぷちのつもりで頑張ってもらいたい。

MF29/三幸 秀稔(みゆき・ひでとし)
 攻撃的MFだったはずがいつのまにか「J2アンカー御三家」まで登り詰めていた、タッチダウンパスを得意とする「長州のピルロ」。昨季オフは漢気残留を果たしたが、夏にはまたぞろ天からのお声が掛かりそうで油断はできない。霜田戦術の理解度からピッチ上の指揮官として君臨しており、もともとファイター気質なだけに三幸お休み時にどれだけやれるかが今季のカギになってきそう。

MF40/小野原 和哉(おのはら・かずや)
 新入りの構成員、じゃなかった新卒の中盤構成員。いわゆる「狩れる」選手で、躊躇なくボールにアタックして奪い取れる高い守備能力を誇る。またパス精度と判断力に不安は残るが、PSMでは組み立ての起点となれるところも披露して見せた。ワイルドな風貌とは裏腹に試合の振り返りについての受け答えはしっかりしており、良いコメントをくれた。霜田監督の言うとおりサッカーIQの高さを感じる。というかええ子や。

FW

FW9/岸田 和人(きしだ・かずひと)
 ここ数年ずっと怪我に泣かされている山口の皇帝。PSMで2試合ともベンチ外だったのはひょっとして…。不器用なストライカーだったが、昨季はウイングやシャドウにも割りと対応して見せ幅を拡げた。ただやはり一番の武器は裏抜けと前線からの守備。守備時のポジショニングやコースの切り方は絶品なので、ぜひ注目して欲しい。

FW18/高木 大輔(たかぎ・だいすけ)
 まさかまさかの完全移籍。武器は裏抜けと感動的な運動量と、ゴール前に飛び込んでいけるところなのだが、昨季はもっぱらワイド起用でウイングバックまで務めて見せた。今季もワイドっぽいのだが、工藤の負傷もあるのでひょっとしたら真ん中もあるかも…? 

FW19/工藤 壮人
 広島からやってきた超大物にして超ジェントルメン。ここ3シーズンは今一つな結果に終わっているが元・日本代表は伊達ではなく、シュート精度は超高い。体を張るタイプではないが、ワンタッチで落とすパスもレノファ史上最高に正確でポストプレーにも期待できそうである。
 がががしかしPSMセレッソ戦にて負傷骨折。復帰は4月以降か。

FW24/山下 敬大 
 昨季はシュート成功率7.2%という「まじんのかなづち」状態だったが、今年のPSMでもその残照が伺えたので何とか頑張って欲しい。技術と戦術理解は申し分ないので、あとはシュートがもうほんのちょっと内側に入れば…。キック精度は高いのに何故なんだろう。
 工藤の負傷によりセンターフォワードの1番手候補ぽいが、サイズはありながらも基本的にはセカンドストライカータイプ。相手を背負うプレーはちょっと苦手そうだが、ここでさらに一皮むけることができるか。

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