歯列矯正リベンジ|幼稚園の朝がつらい|「今夜、すきやきだよ」ありがとう
ポッドキャスト「恥を抱きしめて」#27「歯列矯正リベンジ|幼稚園の朝がつらい|「今夜、すきやきだよ」ありがとう」の後書きです。
(夫との二人回は対話なのでNoteにまとめられておりません。ぜひYouTubeやポッドキャストでチェックしてください!)
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歯列矯正リベンジとそばかすレーザーの話
子供の頃にやった歯列矯正が、大学時代リテイナーをサボったことで崩れてしまい、ずっと放置していたのを直すことにしました。
費用の高さから長いこと躊躇してきたものの、ようやく決心できたのは、去年そばかすをレーザーで取ったことがきっかけです。
育児と終わらない風邪ループに苦しんでいた去年の秋、ひと段落したところで
「そうだそばかすレーザー、行こう」
(ちょうど京都に行くくらいのハードル)
と思い立ち、翌日の枠を予約して取りに行きました。
子供の頃からあったそばかすにコンプレックスはそこまでなかったのですが、産後シミと共に少し増えたように感じていて、これらを取ってみたらどうなるのかなあという好奇心から試してみました。
処置がかなり痛かったこと、そしてダウンタイムが長かったこと、まあまあ値段がかかったことから不安にもなりましたが、仕上がったその肌に、私のテンションはすごく上がりました。
育児中心の毎日はわかりやすい達成感を得づらく、そんな中で明らかな見た目の変化にテンションが上がり、「私、良い感じ!」という感覚を得られたのが嬉しかったです。
おかずも一品増やしちゃうってなものです。
矯正のやり直しもその一環でやってみようと思いました。
自分の健康や見た目にちょっと時間とお金をかけてケアをすることで、頑張る元気が出る。
仕上がり予定の半年後が楽しみです!
冬休みの終わりと幼稚園の朝に泣く
長かった冬休みが終わり、幼稚園が始まりました。
始業したては準備するものや降園時間が毎日違ったり、
「コートにフックを縫いつけてきてください」←!?
「アンケートを明日までに書いてきてください」←!?
「〜に個人面談、〜に保護者会があります、〜はお菓子を持たせてはいけません、〜は正装をさせてください etc…」←?!?!?!??!?
などなど、
親の宿題が、ひっかけ問題をはさみながら大量に出されるので、頭も身体も大忙しです。
「いや知らんがな!」と思いながら必死にやりつつ、間違うことを覚悟。
精一杯やって間違えたのなら、
「えええっっっ!そうだったんですかああ〜?!ごめんなさあい!!!」
表情豊かに謝る。これで良いのです。
さてさて最近苦しんでいるのが朝の登園準備時間。
バスが来る時間に合わせて出発しなければならないのですが、それまでに朝ごはんの用意、弁当作り、夜ご飯の準備、そして幼稚園リュックの準備をします。
それをしながら話しかけてくれちゃう娘の相手をしたり、ぐずる娘にご飯を食べさせて身支度を手伝って・・・。
夜泣きに対応した朝は特にイライラしがちで、そのあと落ち込んでしまいます。
先日はそんな大道芸中、作っていた料理のお酢の匂いを嫌がった娘が、
「臭い!臭い!」
と何度も言い続け、その匂いと関係のない朝ごはんの手作りサンドイッチも
「臭いから食べない!」
と言い出したため、追い込まれて泣いてしまいました。
こちらの涙など知る由もなく迫るくる出発時間。
慌ててサンドイッチを捨て、おにぎりを作り直して食べさせる。
どうにか良い雰囲気で送り出したいけれど
「も、もうサンドイッチなんか、お酢料理なんか、二度と作らない!!!」
と、怒りがおさまりません。
その状況に気づいて娘を叱ってくれた夫。そして泣き喚く娘。
それを見て
「いや、娘をこうしたいわけじゃないもんな・・・臭いと感じたもんはしょうがないし・・・」
と思い直し、
自分も泣きながら、泣いている娘を抱きしめて
「お母さん、一生懸命作った料理を臭いって言われて、食べないって言われて、悲しかったんだよ。
でも娘ちゃんも臭くて嫌だったんだよね。怒られて嫌だったよね。
ごめんね。」
そんなことをしながら大急ぎで着替えさせて、バス停まで娘の手を引いて走ったのでした。
さてバス停からの帰り道、ボロボロで落ち込んでいた私でしたが、
尊敬するpecoちゃんが、SNSで同じような朝を過ごした旨の投稿をしているのを発見。
なんでも朝の学校準備の時間、支度が遅い息子さんに毎日怒ってしまい、見送る時には仲直りするようにしているがその日はどうしても怒りが収まらなくてできなかったという内容。
ああ、私だけじゃないんだな。とすごく救われました。
子供は分かってないようで案外分かっている。
子供は親が大好きだから自分を責めたり我慢するようになっていく。
そして親のさりげない言動が、納得いってない思いが心の中に残り続ける。
それを分かっているので、なるべく娘の感じたこと、伝えようとしたことを頭ごなしに否定したくない。
それでも親も親で辛いものは辛かったり、傷ついたり、間違ったりもする。
そういう時は、どっちもごめんだし、どっちもOKだったよね、というのをお互いぐちゃぐちゃになりながら伝え合うしかないと思い、それを日々やっています。(夫との関係でも)
余談ですが、幼稚園が始まって1週間経った今は、前日の夜に翌朝の準備をできるだけしておくことにしています。
「今夜、すきやきだよ」はコミュニケーションの理想モデル
「今夜、すきやきだよ」は二人の女の子が同居生活を始めて、仕事や恋愛をする中で抱くそれぞれのモヤモヤについて、一緒に立ち止まって考えたり、新しい道を模索していく漫画原作のドラマです。
扱われているテーマが
ジェンダーロール、アロマンティック、エイジズム、ホモソーシャル、職人とお金の問題、女友達の距離感の変化、結婚で女性が姓を変える問題、事実婚、別居婚、子供産む産まない問題、アンチコメントと表現のリスク など
自分が関心のあるテーマばかりについて、出てくる登場人物それぞれの当事者の視点からその葛藤や考えのすり合わせなどが具体的に描かれています。
私がこのドラマを通して最も刺さったセリフが、トリンドル玲奈さん演じる浅野ともこさんの
「私、そういうもんっていう言葉大嫌い」。
女が家事するもんでしょ、男女が遊んでたら恋愛感情が絡んでるもんでしょ、この歳になったら身を固めて地に足をつけるもんでしょ、etc
その人自身ではなく、その人の年齢、職業、属性などから「こうあるべき」を勝手に決めつけることがあります。
このドラマでは、登場人物同士が自分の属性によって、期待されて苦しんでいること、自分が本当に望んでいること、そしてそのギャップを、自覚したり、お互いに伝え合えあったり、その上でどうしていったら良いのかを共に考えたり試してみる様子が描かれます。
このようなコミュニケーションや関わり合いかたが、自分が普段から理想としていて、そうあろうと努めているものと同じように感じられたことで、このドラマが大好きになりました。
(上述の娘や夫とすれ違った時のコミュニケーションと通ずるものがあります)
また扱われるテーマは一つひとつセンシティブですが、インテリアや服装、一緒に食べる料理、会話のテンポなどのディテールが魅力的で、”その人らしさ”というのをそれらから感じ取れるのも素敵です。
また音楽活動をしている自分からすると、絵本作家の浅野ともこさんに自分を重ねることが多かったです。
制作する孤独、インスピレーション、憧れの存在、思いついて夢中で作りこむ夜、人からの反応に傷つき振り回されること、多数派じゃかった自分、お金問題、などなど。
自分に寄り添い、励まし、また頑張ろうと思わせてくれるドラマ、そして原作漫画に出会えてよかったです。