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森中花咲・相羽ういは の逆凸桃鉄が最高にエンターテイメントだったという話

にじさんじライバー、森中花咲・相羽ういはが同時にはじめた上記の配信が、とてもおもしろかったという話です。

オチに関わるのであまり詳しく内容を伝えられませんが、興味があれば上記のどちらかだけでも視聴してみてください。

この企画の何が最高にエンターテイメントだったかというと、「不確定要素のある企画を、参加者個々人がどうオチをつけるか模索して立ち回り、結果的に企画者の意図を越えた演劇になった」あたりがとてもおもしろかったです。

そもそもなのですが、動画や配信に限らず、人を楽しませるというのは、本来は綿密な計画が必要です。壮大なオチには入念なフリが要ります。ゲーム実況はエンタメ性をゲーム自体に担保してもらっているようでいて、実はそのあたりの計画性について非常に難しい面があり、そのゲームが初見の実況かそうでないかは、初見のリアクションの良さとゲームの盛り上がりどころの把握がトレードオフの関係になっています。おもしろいゲーム実況者は、初見かつ超人的な勘の良さでその両方を兼ね備えた人が多いような気がします。

話を戻します。この『逆凸桃鉄』とは、桃鉄をやる一緒にやるメンバーを事前に募集せず、配信中に仲の良い人にいきなり頼み込んで来てくれた人と一緒にやる、というものです。桃鉄自体は最大4人まで。

逆凸というのは、見知った仲間とはいえ、声をかけていきなり配信に出てくれと頼み込むことなので、人が集まるかな?どうかな?という不確定な要素がおもしろさにつながります。たくさん集まっても、全然集まらなくてもおいしい。

恐らくですが、森中花咲と相羽ういはは、「同時間帯に同じ凸待ち企画をはじめて、どちらが先に4人集めて桃鉄を始められるか競う、最悪人数が集まらなかったら一緒に桃鉄をやろう」くらいは計画をしていたと思われます。

だが、実際はそのメンバー集めの時点で、メンバーによる即興劇と企画者たちの意図を越えたドラマがはじまってしまった。それは最後のオチまで全く台本がなく、そもそも本人たちからしたら最後のオチなんて知る由もない壮大な手探りのエンターテイメントがそこには展開されてしまった。

正直、見てる側からしたら「え?これ最初から最後まで台本じゃないの?」というレベルでフリからオチまで極まっていた。でも本人たちはこれ全部アドリブなのが本当にすごかった。

森中花咲「わからなくなっちゃった。本当に。にじさんじがわからない……」

その即興劇があまりにも鮮やかなで、森中花咲は自分以外のメンバーによるドッキリを疑ってしまったくらい。だけど森中の枠の1:18:14くらいからの各メンバーのリアクションから本当にこれが台本がない即興劇だったことが伺える。

動画と配信は、そのエンタメ性において似て非なるものだと思っている。コンマ何秒の間まで計算された動画と、何が起きるかわからない配信は全く違うエンタメだけど、同じYouTubeというプラットフォーム上では、同じまな板に載せられて同じように比較される性があるものだとも思う。

ただ、今回の企画は様々な偶然と、配信者のエンタメ精神が噛み合い、本当にいちから台本があったかのような完成度の高いものとなった。その奇跡の瞬間を目の当たりにできたような気がする。これがにじさんじなんだよなぁ……

気ままに投稿します。