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2018年4月からVtuberを追い、ニアミスでぜったい天使くるみちゃんをリアタイできなかった2022年初見勢の感想。

2018年2月に活動を休止したVtuber ぜったい天使くるみちゃんが、5月8日に復帰、翌日には歌枠配信を行った。


休止する前の活動に関してはこちらの記事が詳しいです。


私がVtuberを能動的に追ったのは、にじさんじの月ノ美兎がクリオネを食したという記事を見てからだ。


最初にリアルタイム視聴をしたのが月ノ美兎の放課後ラジオ 30.4.23だったと記憶してます。詩子おねえさんと留置場の面会室でコラボしてるやつですね。タイトルに日付が入ってる。偉い。でも30って平成か?


Vtuber界隈の時間の流れは歪で、特に2018年初頭に近いほどその情報密度が濃い。あの時点でVtuberというものに何かを感じ、行動できる者は、アンテナを研ぎ澄まし、ネットで何かを表現することに飢えている天才たちだ。彼らはともかく早くVtuberとしてデビューすることを目指し実行できていた者たちだったと思う。4月の時点でこの世界を覗き出した自分の目からもそう見えた。

その中でぜったい天使くるみちゃんが活動していた2018年1月からの1ヶ月間というのは、Vtuber界隈は生物の初期発生が如く急速に形成されていた期間だったと想像している。

こんな偉そうなことを記述しているが、前述の通り自分はその期間のVtuberを知らない。自分がVtuberを見始めた期間は早い方かもしれないが、それでも肝心なところを見れていない。自分のアンテナの感度の弱さが本当に悔やまれる。何を言っても俄の戯言だ。伝説の夜も見れていないのだ。


ぜったい天使くるみちゃんのことは伝聞でしか知らない。いや、教科書に載ってるのを見たことがあるというくらいのレベルの情報のふれあいだ。しかし、その名はVtuberを古くから追っている人たちからはよく聞く名前だった。

もちろんパイオニアとしてその偉大さは知っているつもりだった。黎明期の開拓者というのは常に偉大だ。自分たちにない発想を生み出すのは本当にすごいことだ。iPhoneだって当初は私のような凡人には「タッチパネル付きのウォークマンに通話機能つけてどうするの?」って感じだったが、「物理ボタンという呪縛から開放され、モバイル通信でどこでもネットにつながる夢のガジェット」を当時に開拓できるのは本当に天才の所業だと思う。

話が脱線した。言いたいことは開拓者はそれを思いついた時点で偉大だが、それをビルドアップした最新のものと比較できるものではないということだ。最初のスマホを発明した者は天才だ。でもその最初のスマホは現在の最新のスマホにはスペックで劣る。それは当然だと思う。

Vtuberの人数は2018年3月の時点では1000人だったらしい。その年の1月時点ではすべてのVtuberを追うことは可能だったとされている。彼らは偉大な開拓者だ。一方でVtuberの人数は2021年10月の時点で1万6千人だとか。今はもっと増えているのか。人数も増え、ノウハウも蓄積された現在の最新のVtuber達。多分、黎明期のそれと比較してはいけないのだと思う。

しかし、冒頭に貼った2022年のぜったい天使くるみちゃんの歌枠を視聴して、もはやその浅はかな考えはぶっ壊されてしまった。思い出補正だったり、黎明期の開拓者という肩書は全部、過去のものにして良い。これは現時点での最新・最高の歌枠配信だった。

2時間半、31曲におよぶ歌枠は一切の遊び球がなく、全部が時速160km/hの剛速球であり、脳みそが完全に破壊された。そして歌ってる本人は31曲目でもまるで最初1曲目かのように一切、喉が枯れずのびのびと歌ってる。合間にタバコを吹かし、酒も飲んでる。化物だ…。

繰り返すが、ぜったい天使くるみちゃんは2018年の黎明期だから評価された……なんてなまっちょろいものじゃなくて、2022年の最新スペックのVtuberと比較しても抜きん出た存在だ。一発で虜になってしまった。よく考えたら、当時のたった1ヶ月間でチャンネル登録数が1万に達したというのだから、普通なわけないんだ。

2022年初見の自分ですらこの衝撃なんだ。2018年にリアルタイムで体験し、突然の休止、4年間の空白期間を待たされて、いきなり復活宣言されて、この配信を目にした者は、恐らく感情の起伏で脳神経が焼き切れたに違いない。羨ましいね。

私は2018年のあの期間をリアルタイムで追えなかったことを非常に後悔している。Vtuberが大好きなのに、あの期間を知らないのだ。

でも私は2022年のぜったい天使くるみちゃんの今を追えるのだ。こんなに幸せなことはない。今日という日をリアルタイム視聴できたことを誇りに思う。そしてVtuberというジャンル自体に出会えたことを本当に感謝する。

この歌枠は、2018年初期のVtuberを見逃してしまった私を、2022年のVtuberをリアルタイムで体験できた私に上書きしてくれたのだ。私を幸せ者にしてくれたのだ。本当に感謝している。

Vtuber界隈は先進・先鋭化されてきた。その一方で淘汰が進み、チャンネル登録数の上位者をさらっと見ただけでこの界隈全体を知った気になってしまう。閉塞感だ。

ただ、毎年開催されるぽんぽこ24で、埋もれていたすばらしいVtuberや発想の斜め行く企画で、Vtuberの可能性を思い出し、その閉塞感を解消してもらう年を繰り返して来たと思う。

ぽんぽこ24はその都度、Vtuberの可能性を思い出させてくれた。その感動も冷めやらぬタイミングで、ぜったい天使くるみちゃんの復活、2018年を知るVtuber界隈の活発化は、歴史的ターニングポイントに他ならない。この感情を忘れないうちに記録したくて思いのままにキーボードを叩いているのがこの投稿になります。駄文失礼しました。でもこれは自分のための文章です。


気ままに投稿します。