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♯118 iPhoneの画面サイズと親指の長さ

 スマホの触りすぎで親指の付け根が痛いのは私だけだろうか?メール、検索、地図、支払い、なんでも指一本、正確には親指1本で済んでしまうようになったのは、iphone 3が爆発的に売れ始めたこの15年くらい。最初はネットだけだったものが、銀行、買い物など、次々にサービスが生まれておそらく人類史上で最も親指を酷使している。

 親指というのはそもそも握るための動作がメインなので、細かく横や縦に動かす事にたけていない。だからキーボードでも親指の役目はスペースキーを押すだけなのに、スマホでは画面を縦横無尽に動かさなければならない。これが普段は使わない親指筋?を痛める原因だ。

 そして、意外と気づいていないのがスマホの画面の大きさと親指の関係.下の図はiphoneの4s(3.5インチ)~iphone8(4.7)インチの画像で緑色が親指の届く範囲だ。そう、iphone 4s(3.5インチ)までは親指ですべての画面を操作できたのだが、それ以降は親指が届かなくなっている。

iphone 4.7 inch / 4inch /  3.5inch

 スティーブジョブズは親指での操作にこだわり、彼が生きている間はどんなにユーザーの希望があろうとも3.5inch以上のiphoneは許さなかったという。そして、彼が亡くなったのちに画面が大型化された。そして今や6inch前後が相場となっている。下の図は親指がナチュラルに届く範囲とストレッチしなければ届かない範囲を示している。

4.7inch        5.5inch

 画面サイズが大きくなると、メールを打つ時の文字の領域の部分がかなりStretch領域になることが分かる。確かに画面が大きいと大きな文字で見れたり、動画が迫力があったり、脳が喜ぶことが多いが、体にとっては負担がかかるのだ。なんでもカスタマーが求めるからといって、それをやる事がいいとは限らない。

スティーブジョブズが天国から、だから言っただろ?とほくそ笑んでいる姿が目に浮かぶ。

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