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#80 大企業でモチベーションはどう変化するか?

 今、大企業で働く一方で個人の設備設計の仕事を手伝っている。どちらが楽しいかといえば、後者の方だ。理由は頑張っただけ成果や報酬が増えるから。

そんな単純なことだが、意外と大事だと気づく。大企業ではほぼ固定給で残業代も固定になって5年以上が経つ。ボーナスだって一番上と下で30万くらいしか違わない。

残業をしても、しなくても、頑張っても頑張らなくても同じ給料。不安定な仕事をしてる方からすると羨ましく思えると思うのだが、このシステムは、共産主義時代の配給制とほぼ同じだ。

最初は自分のペースで仕事ができて、給料も良くなったので喜んでいたが、このシステムが五年を過ぎようとしているが、確実に組織のモチベーションが下がっていると思う。

 仕事は受け取り手が必ずいるのだが、仕事をやらない人が増えると、やらせる方も仕事を頼むのが嫌になり、加速度的に商品力の低下が起きている。

働けば働くほど暮らしが豊かになる…当たり前に思えるが、私がいる環境は少なくとも働いても給料は増えない。結果クビにならない程度しか働かなくなる。そして働くモチベーションは段々と悪化する一方だ。

会社という毎日10時間過ごす数万人の集合体は国と同じだ。そう。ソ連が崩壊したように、このままだと日本の大企業はだんだんと衰退して、潰れる可能性がある。

日本が、もうだめだと言いたい訳では無い。頑張れば豊かになれる。こんな単純なシステムがなぜ出来ないのか不思議だ。会社毎の組合のせいなのか、解雇規制のせいなのか。。。

 日本が戦後復興したのは、財産を殆どの人が失い、需要に溢れ、頑張った分だけ回復し、生活が豊かになったからだという側面があると思う。

今日本に足りないのは、資金でも資源でも、人材でもなく、働いた分だけ豊かになるという単純なシステムとそこから生まれるモチベーションだと思う。

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