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【設備設計】マンションの実年齢はパイプスペースに現れる?

 私が住んでいるマンションは2007年にできて、今年で築17年目になる。中古で買ったので、住み始めてからは7年だが、そろそろ20年目の大規模修繕が見えてきた。修繕委員を募集していて、設備設計をやっている私がやらなければ誰がやる?という勝手な使命感で応募した。

 当選するかどうかは結果待ちだが、きっとやりたい人なんていないだろうから当選すると思う(笑)

 応募したら急に自分のマンションの状態が気になって、玄関の横にあるパイプスペースをのぞいてみた。高層階まであるためか、スペースは割とゆとりがあった。配管について痛み状況を見てみる。

パイプスペース

 我が家は積水ハウス系のマンションのためか、給水本管と枝管の両方がエスロハイパー AWという樹脂の溶着タイプが使われていた。メーカーのHPのうたい文句だと100年大丈夫という謳い文句なので、寿命はまだまだ大丈夫そう。あと、このエスロハイパーは地震にも強いので、地震の揺れによる亀裂も心配がないのも特徴

一方でガス管は鉄パイプの溶接なので、塗装剥がれが発生し始めていた。ここら辺はリタッチで行けると思うが、何度か地震もあったので、上層階まで含めた確認が必要かもしれない。

少し塗装が剥げ始めているガス管

設備設計は人体の体だと血管や臓器に例えられる。見た目は健康でも健康診断で引っかかる様に、見た目だけでは分からない”内部”を除く事でその建物の本当の状態が分かることがある。

新築マンションが高騰している昨今、中古マンションを買う方も多いと思うが、そういう方はぜひ内部を見る前にパイプスペースを空けてみてほしい。そこを見る事で建物の本当の実年齢が分かるかもしれない。

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