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40歳の節目に思う事

 5月10日で40歳になる。10歳くらいの時から従兄弟の影響でクルマが好きになって、大人になったらF1のエンジニアになりたいと思っていた。

 大学でフォーミュラカーを作るサークルに入り、全国大会でいい成績を残して車づくりはやり切った感があった。ベンチャーに行こうか、コンサルに行こうか、大学院に行こうか迷った。

ただ、どれもしっくり来ず、とりあえず子供の頃夢見たF1をやっている自動車会社に入ろうと思った。母親と祖母は大企業に入って喜んでくれた。

 入社して程なくリーマンショックが発生して、経営効率の観点からF1から撤退した。目標がなくなった。でも他にやりたいことが無かった。と言うかそれ以外考えられないくらい仕事が大変だった。

 2018年ごろからは電気自動車を担当した。それまで以上に大変な開発だった。しかし、その大変さと反比例して販売が振るわなかった。努力すれば報われる訳では無いんだなと思った。

 その経験からか、何か自分で事業を始めたいと思った。色々やったけど、お金にはならなかった。世の中新規事業って思うほど、うまく行かないんだと思った。

 そんな中、設備設計に出会った。手伝ってみて、世の中の仕事は必要だからあるんだと実感した。ITやAIは目的じゃ無くて、必要なことをやるための手段なんだとわかった。誰かが求めていることをやるからお金が貰える。こんな単純なことが分からない人生を35年以上送っていた事を恥じた。

 大人になって思考が凝り固まって行く人と広がって行く人がいるように思う。体は硬くなって行くけど、思考は本人が意識すればいつまでも柔軟でいられる。歳を重ねるほどに自由になれる人生を送りたいと思う.

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