風来のシレン5+の感想

 シレン5のもっと不思議なダンジョン「原始に続く穴」と「運命の地下」を99Fクリアしたので感想を書き連ねていきます。(一番システムが近いと思われるシレン4は未プレイ。)

 まず、総評から述べるとシレン5は【1000回遊べるゲームではないにしろ、100回は遊べる良ゲー】と言ったところ。多種多様なアイテムやモンスターはとてもユニークで面白く、シレンの醍醐味である装備の合成システムと装備の熟練度システムは奥が深く、そして(ラビ以外の)適度な理不尽は心地が良い。特に熟練度システムはすごい可能性を感じる。

 では、なぜ1000回遊べるゲームではなかったかというと、「意外と攻略の幅が狭い」から。最終的に装備が成長しきれば印が入れ放題で、保存の壺も多い。さらに床落ちアイテム自体も多いから取捨選択の必要が減るし、毎回同じような冒険になってしまう。僕は、シレン系統のローグライクは配られた手札でいかに臨機応変に対応するかのゲームだと思っていて、それがあの1000回遊べる中毒性に繋がっていると思っているのでそこがしっくりこなかった。

 これらの理由から「ゲームとしての面白さは十分にあるが、1回クリアすれば満足」という意味で【1000回遊べるゲームではないにしろ、100回は遊べる良ゲー】という評価が妥当だと思った。

以下は細かい部分の文句です。


■ラビ系統への対策が少なすぎるうえ、唯一の回答が装備アイテム。(まあ復活草があれば生き返れるけどそれってどうなの?)
→ラビの行動順を最後にするか、呼び寄せられたモンスターは行動済みの判定にすべきだと思う。

■昼のみ99Fダンジョン「原始への道」は、硬すぎる昼の盾や、敵をワンパンできてしまう金食い虫こん棒が強すぎたり、深層のモンスターテーブルがめちゃくちゃ地味。(深層で死んだら萎えるから?)
→アイテム、モンスターテーブルを調整した裏原始がやりたい。

■夜あり99Fダンジョン「運命の地下」は、特殊効果のある装備(混乱の手斧や水斬りの剣や昼の盾など)は店売りのみだったり、気配察知の腕輪が無かったりアイテム面は調整されているが、やはり「夜システム」の悪い部分が目立つ。
→すごいたいまつがない場合、どうしても視界が半径1マスの状態で夜を過ごさないといけないことがある。エビルシャーガのような出会い頭で即死攻撃を放つ敵に怯えながら1ターンずつ足踏みするのはすごいストレス。また、気配察血があれば簡単すぎるしなければ前述の通りストレスが溜まる。ただ、昼はアイテムを使ってどうにかやり過ごして、夜のうちに探索したり、即降りするという発想はとても面白いと思った。でも序盤はやっぱストレス。

■最大HPが多くなると回復が遅くなったり、足踏みや移動以外で自然回復しないシステムがあまりしっくりこず、どうしても二撃ダンジョンがやりたかっただけなのでは?と思ってしまう。
→回復が遅くなる点は、序盤の安定感が増し、深層の緊張感が増すほかにも、深層の回復系の草の存在価値が大きくなったりと、プラス面もあるのだが、あまりにも極端すぎる。レベルや草で最大HPを上げたのに回復が遅くなるのはあまり自分の感覚とは馴染まなく、せめて回復速度は一定くらいがいいかなと思う。
素振りで回復できない点は、1ターンだけやり過ごしたい時に素振りではなく足踏みしないと回復しないのは操作面で良くない。足踏みだとミスって2ターンやり過ごしちゃうし。

■デブータ系の石投げや画面外の処理のせいでテンポが悪いときがある。また、それでテンポの遅れで操作ミスすることがある。
→個人的には画面外の処理は音もいらないと思う。石はまあ……速くしてください。

■レスポンスが悪く操作ミスすることがある
→保存の壺に物入れた後の選択肢の表示が遅くて投げちゃう。


文句ばっか言ってるけどめちゃくちゃ面白かったです。
是非次回作出てほしいなあ。

追記:
あとiダッシュをください。
アスカみたいにTAが盛んになることを願っています。

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