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人見知りの恥ずかしがり屋が恋する話 #3




初めてツーリングに連れて行ってもらったのが10月。

それ以降、大学でのお昼ご飯は3人で食べるのがお決まりになって、時々あやが仕事で来れへんって感じ。

そして年末に近付くほど、あやは仕事が忙しくなって3人で集まれる機会は減っていった。

やから自然と〇〇さんと一緒にいる時間が増えて、一緒に大学に行くのが日課になった。

芽依は大学に行く日は常に1限目から講義を取ってたんやけど、〇〇さんは昼からの時もあったのに芽依に合わせてくれるようになった。

そんなある日………





〇〇)『芽依ちゃん、朝も家に来なかったし、講義取ってないのは昨日だったと思うけど…』

高本)〇〇、隣いい?

〇〇)お~、あや。
いいよ。

高本)お邪魔しま〜す。





芽依がお昼になっても連絡が付かず大学にも来ないから、〇〇さんはいつもの場所でお昼ご飯を食べ始めようとする。

そこにあやがやってきて、2人でお昼ご飯を食べ始める。





〇〇)あのさ、芽依ちゃん今日見てない?

高本)めぇめ?

〇〇)うん。

高本)めぇめがどうかした?

〇〇)いや、いつもなら朝家に来て一緒に大学来るのに今朝は来なくてさ。
LINEも未読のままだし、何かあったのかなって。

高本)あ~……………

〇〇)??


高本)めぇめには言わないでほしいって言われてたんだけど…………
めぇめはね、今は風邪で寝込んでるの。

〇〇)風邪?





そう、芽依は今、授業が無かった昨日からずっと体調が悪くて、家で寝込んでる。

〇〇さんには心配かけたくなかったから、あやには言わんといてって言ってたんやけど……





高本)うん。
なんか昨日の朝から調子が悪くて、昨日の夕方から高熱なんだって。
朝も一応連絡入れたんだけど、昨日は返ってきてたLINE が今日はまだ返ってきてないんだよね…

〇〇)あの子の家、行ってみる?

高本)そうだね、今日は午前中で終わりだし……
〇〇も?

〇〇)俺も午前中だけ。
何か買ってから向かおうか。

高本)先にLINE 入れとくね。





あやが芽依にLINE を送ってくれた直後、あやの携帯に電話が掛かってきた。





高本T)"もしもし?"

マネT)“もしもし、あや?”

高本T)“はい、どうかしましたか?”

マネT) “丸1日オフになって午前中大学に行ってるところホンっっっと申し訳ないんだけど……
私、スケジュール勘違いしてて、実は今日の昼からテレビ収録が入ってて……”

高本T)“ホントですか!?”

マネ)“ホントにごめん!!”

高本T)“私も完全に忘れてすっぽかしたことあるので大丈夫です!”

〇〇)いや大丈夫じゃないでしょ…………

マネT)“だから、申し訳ないんだけど今から◆◆局まで来てくれない?
大学から直接行けば間に合うと思うし……. ”

高本T)“分かりました、すぐ行きます!”

マネT)“収録の内容は移動中に確認できるよう LINEに送っておくから!”





あやのマネージャーがスケジュールを勘違いしてたおかげで、あやは芽依の家には来れへんくなった。





高本)〇〇、悪いけど1人でめぇめのとこ行ってくれる?

〇〇)分かった。
急な仕事は仕方ないよ、気を付けてな。

高本)ありがとう、合鍵はこれね!





こうしてあやは大急ぎで仕事に向かった。

〇〇さんはあやから預かった合鍵を持って、芽依の家に向かう。





〇〇)“連絡が返ってこないとなると、返せないぐらいキツイってことかな。
とりあえず必要そうな物を買っていこう。
あとは…車で行くか。
たしかアパートの前にコインパーキングがあったはず。”





一旦家に帰った〇〇さんは、車に乗って芽依の家に向かう。





東村)あやと、〇〇さんが…来るんやったら…
鍵……、開けとか…な。。。





1時間ぐらいして、〇〇さんは芽依の家に着いた。





〇〇)“いきなり入るのも変だし、一旦インターホン鳴らしてみるか。”

ピンポーン、ピンポーン

〇〇)"……う~ん、やっぱダメか。”
芽依ちゃ~ん、申し訳ないけど入るよ~。
あら、鍵開いてるじゃん。
開けておいてくれたのかなn…って芽依ちゃん!!!





あやに借りた合鍵で芽依の家に来てくれた〇〇さんは、玄関で倒れてる芽依を発見する。





〇〇) 芽依ちゃん!?芽依ちゃん!!?

芽依)…………う~ん……

〇〇)”これは相当無理したのかな…
救急車呼びたいけど、ここからなら呼ぶより連れて行った方が早いか。”





〇〇さんは今から芽依を連れて行く連絡を病院に入れつつ、芽依を車に乗せて病院に急いで連れて行ってくれた。

勿論、必要なものも準備してくれた。





先生)う~ん、これはインフルエンザですね。

〇〇)そうですか…

先生)ここまで辛いのであれば入院することもできますが、どうされますか?

東村)入院は…………嫌です。。。

〇〇)看病しに行こうと思って家に入ったら、玄関に倒れてたんです。
一応支えていれば自力で歩くことはできるんですけど……

先生)う~ん……
本人が嫌がってるなら、入院はしないでおきましょうか。
薬を飲んで2~3日経っても症状が良くならないようでしたら救急外来に来てください。
もし自力で来れないようでしたら、救急車を呼んでいただいて構いません。
お車で来られる場合、救急外来に来てください。
お名前を言っていただければ、そのまま入院できるように手配しておきます。

〇〇)ありがとうございます。

先生)薬は通常通り出しておきますね。
あと、接触されていますので、彼氏さんの分の薬も念のため出しておきましょう。

〇〇)か、彼氏……///

先生)違いましたか?笑

〇〇)いや、その……彼氏でいいです…ボソッ///

先生)彼氏さんは保険証お持ちですか?

〇〇)あ、持ってます。

先生)ありがとうございます。
それではお二人分の処方箋をお出ししますので、病院前の薬局で薬を受け取ってください。
お大事に~。











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