写真_2014-07-15_9_43_17

バリウム飲んでぶっ倒れた話

不健康話をひとつ。

先日、生活習慣病検診を受けにいった時の話。検査は順調に進み、あとはバリウム検査を残すのみ。程なくして「木村さん」と呼ばれ、私は胃部X線検査の行われる透視台という機械の上に載った。

前夜からの食事制限で、いたくお腹は空いていたが、それ以外、特に不調はなかった。なかったはずなのだけど…。

「こちら発泡剤になります、口に含んで少量の水で流し込んでください。ゲップは我慢してくてください。」

知ってる。毎年受けている検査だ。発泡剤を口に含み、胃の中に流し込んだ。するとどうだろう、お腹がキューーーーーッツと締め付けられ、腹部に痛みが走り、「あっ、ダメかも」と思った。「ちょっと待って・・・」と言おうとしたが、先に

「バリウムを一口飲んで下さい」

と言われてしまった。やむなく一口飲む。すると頭の上あたりが白くなってきて、意識が遠のくような感覚があり、直感的に「これは最後まで持たないな、俺」と思った。「ちょっと待って・・・」と言おうとしたが、先に

「もう一口飲んでください」

と言われてしまい、やむなくもう一口飲んだ。記憶はココまで。頭の上に星が飛び、すーっと体が後方に倒れて透視台から落っこちて、気がついた時には、私はバリウム約270ミリリットルをそこら中にぶちまけ、バリウムまみれになって床に尻餅をついていたのであった.

「誰かきてくださいーーーーーい!」

と叫ぶ声。さすが病院。程なくして車いすを押した看護師さんが登場し、私は3人に抱えられて、空いているベッドへと運ばれ寝かされた。腕や指に装置が取り付けられ、心拍数や血圧が図られる。それ、さっき測ったんやけど・・・。

どのくらい休ませてもらっただろう。調子も良くなった(気がする)ので、「休んだのでもう大丈夫だと思う」と、バリウム検査の再開を希望したが、「今日は無理です。」と却下された。あー、こんなことなら、昨日の晩思いっきりた食べたら良かった。何のための絶食だったのか・・・

もうちょっとで帰れると思ってたのに痛いタイムロス。こっそりスマホで妻にメッセージを送る。

「バリウム飲んだら気持ち悪くなり、めまいがして転倒...。病院で寝かせてもらってる。」


しばらく経ってから妻から返事が来た。

「焼きそばあります」

画像1



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?