見出し画像

Googleが思い描く、検索広告の次の形について(個人的な妄想)

川手@RKawtrです。

本日Twitterを見ていたら、とても面白いツイートを見かけたので、まずはそちらをご紹介します。

このTweetをみて、「ただ検索広告の一部に画像が出るようになるだけでは?」と考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、自分はそのようには思いません。

これから起こる非常に大きな変化の前兆、Googleの検索広告の次の形への変化の、最初の兆しではないかとも予想しています。

自分は「テキスト」以外の要素で検索広告が構成されるようになっていくのではないかと予想しています。

本日はその予測について、なぜそのように考えるに至ったのかについて、お話しできればと思います。 

まず今ここにきて、ようやく広告でもサムネイル画像が実装されるという事実を、我々運用者はどう受け止めるべきなのでしょうか。

むしろ「今までなぜ、Googleは広告でサムネイル画像を実装しなかったのか?」と思う方も多いのではないでしょうか。

理由の1つとして考えられるのは、品質への影響、オークションバランスへの影響が大きいことが予想されるためです。例えばGoogleは昨年、一部のクライアントに対しギャラリー広告(ベータ版)の提供開始し、その圧倒的なビジュアルから、度々運用者の間では話題にも上がりました。

しかし、その後の大きな盛り上がり、普及は起きていません。また、Googleもそれほど意欲的にギャラリー広告について、運用者に対してセールスを働きかけているようには見えません。

これまでテキスト情報主体で組み込まれていた検索連動型広告の領域に、画像が加わることになれば、様々なクリック率の指標や見方も改め直さねばならず、不測の事態を避けるべく、様々なデバイスや環境でテストを重ね、まずはデータを集めなければなりません。

その結果、ギャラリー広告への多くの広告運用者参入は、現時点ではあまりも影響が大きい、または予測できない事態に発展する可能性が高いという結論が出たのではないかと、私は勝手に考えています。

そのためそれほど広まらず、一部のクライアントへの提供に留まっているのではないでしょうか。

「Google検索結果画面」は我々が考える以上に、収益面、理念面において、Googleにとって大きな存在です。

そのため、ファーストビューに出る検索連動型広告については常に慎重にならざるを得ず、サービス提供開始直後からの形式、つまりはテキスト情報を中心とした文字情報をユーザーに対して提供する保守的な姿勢がこれまで貫かれてきました。(もちろん価格表示オプションなど、中にはかなり大きく検索結果画面に影響を与えるオプションも存在しました)

しかし、Googleの理念とは次の通りです。

Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。

つまり、いかに「整理」するかはGoogleに委ねられており、これまでは「世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」ために、「テキスト」による情報伝達がこれまで行われていたものの、「実はテキストでは、世界中の人々がアクセスできても、使えるようにはならないのではないか」という見直しが入り、画像検索、動画(YouTube買収も含む)などのコンテンツへの参入が行われ、それらに対する専門的な検索機能がGoogleによって実装され(Google 画像検索など)、ついにGoogle検索結果画面のファーストビュー、検索連動型広告という広告枠内に対してもその「見直し」が入りつつあるのではないかと考えるのが妥当ではないでしょうか。

2018年に20周年を迎えたGoogleは、「次の20年」に向けて、まずは大きく3つの事柄に対して注力したことを発表しています。以下がその3つです。

情報探しの “旅” をサポート: 聞かれた時に答えを返すだけではなく、ユーザーが中断した所からタスクを再開したり、興味関心を持っていることや趣味に関する新しい情報を手に入れられるように、新機能を検索に追加します。
キーワードなしでも情報を: 昨年から提供している「フィード」は、検索しなくても興味に応じた関連情報を表示します。本機能を Discovery として一新しました。
文字からビジュアルへ: より視覚的にわかりやすいデザインを採用すると共に、Google 画像検索のデザインを刷新、情報をより探しやすくしました。

「これからの 20 年にむけて ~ より良い検索を目指して~」より引用


画像、動画(主にはYouTube)コンテンツ、AR、VR(多分これからくる)などは特に「文字からビジュアルへ」を支える上で、取り組まざるを得ない要素です。もちろんそれは広告も例外ではありません。まずはSEOなどで取り組み、徐々に広告にもそれらを影響を見ながら降ろしていくというのは、これまでにもよくあったパターンです。(ちょっと規模が違いますが...)

またGoogleは、「Google が掲げる 10 の事実」の1つとして、次のことを挙げています。

たとえユーザーが自分の探すものを正確に把握していなくても、ウェブで答えを探すこと自体はユーザーの問題ではなく Google の問題です。

つまり、ユーザーが「何か」を知りたいと思い検索した際に、そのテキスト情報に対してテキストで返すのが常に最適ではなく、画像、動画、AR、VRであっても良いのではないか、むしろユーザーの「知りたい」に対しては時によってはそれらの方が最適なケースもあるのではないか(特にスマホのような小さな画面のモバイル端末で、テキストスペースも限られている際など)と考え至り、それらを広告領域においても最適化するか否かはGoogleの問題であると解釈がなされた場合、「では今後は広告もそのような場合はそのような形で」とシフトしていくことを余儀されなくてもおかしくはないな...と思い至った次第なのです。

そのため私は、「画像表示オプション」という広告表示オプションのベータ版実装は、検索広告の次の形への変化の最初の兆しではないかと予想するに至ったのです。

Twitterはこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?