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乳がん告知後②

乳がんを告知された翌営業日、上司に時間を貰っていた

その時、上司は鬱病のことだと思って会議室に入ってきた。私は、病院で貰った冊子を広げて見せながら、医師がマークした癌のステージ部分を指さした

鬱病の症状が改善されてきて、残業制限や出張制限が解除されてきた頃だった。癌を宣告される数日前には、復職後初の出張に行っていたばかりで、これからの仕事内容についても話し始めていた時だった

上司へは、様々な検査等で業務に穴をあける事が増えること、仕事を継続しながら治療をしたいこと、検査や治療が始まるまでは仕事を増やしてほしいことを伝えた

幸い、仕事量を増やしてもらえたので、その間は乳がんであることを忘れることができた

乳がんだと言われても、しこり以外は何も体調に変化はなかった。ただ、「がん患者」とレッテルを貼られるだけのような感じがした。だって、乳がん自体は何年もかけて自分の中で育ってきたんだから。そのぐらい現実味がなくて、ドッキリではないかと思った

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