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海外大学推薦制度で志願者約2倍!星の杜(もり)中学校・高等学校の改革

宇都宮海星女子学院中学校・高等学校(宇都宮市)は2023年度より、「星の杜(もり)中学校・高等学校」へ校名を変更する。2022年4月には、国内外で保育園運営を受託するキッズコーポレーションホールディングス(同市)の大塚雅一社長を、同校を運営する学校法人宇都宮海星学園理事長に迎えた。
同校は校名変更に先立ち、学校改革に着手。その目玉の一つが、GIPの「海外大学指定校推薦制度(以下、海外大学推薦制度)」だ。

海外大学指定校推薦制度では、34校の海外大学と提携し、そのうち、メルボルン大学など10校は、国際評価が、国内難関私立大学よりも上位。英語力と評定平均等の基準をクリアすれば、これらの海外大学へ進学することが可能になる。

同校は、生徒の英語コミュニケーション力の高さゆえ、しばしば「英語の海星」と称されてきた。「世界に羽ばたくグローバル・シチズンを育てる」という星の杜中学・高等学校の教育を体現するものとして、海外大学推薦制度にも期待が集まる。

その成果は、2023年度の入学希望者数に、すでに表れており、願書が前年比約2倍、単願者が約4倍と、大きく増加している。

この記事では、同校の海外留学支援の取り組みを、海外大学推薦制度を軸に紹介する。

*本記事での同校の呼称は、2023年度からの名称、「星の杜中学校・高等学校」、もしくは「星の杜高等学校」に統一いたします。

制度導入の背景「子どもが主体の学び」掲げるキッズコーポ代表 大塚氏が理事長に

引用:大塚雅一氏(旧:宇都宮海星女学院HPより)

2022年度から理事長に就任した大塚雅一氏は、保育園運営を受託するキッズコーポレーションホールデ
ィングス社長。国内だけでなくシンガポールや中国といった海外を含む200園を超える施設を運営する同社は「子どもが主体の保育」を掲げている。

新たなスクールミッションのキーワードの一つは「グローバル」

引用:「星の杜中学校・高等学校HP」より

まもなく70周年を迎えるカトリック校である同校は、建学以来掲げる「真理と愛に生きる」という精神を引き継ぐ一方、これからの時代においては、自ら問題に気づき、問題解決のために行動を起こすことができる人材が必要との考えから、「新たな価値を創造し社会に貢献するチェンジメーカーの育成」をスクールミッションとして掲げた。

そのために「語学コミュニケーションスキル」「デジタルスキル」「探究スキル」の3つのスキルを重視、「グローバルラーニングコース」と「ディープラーニングコース」の2コースを用意している。

参考:これからの社会に求められる「チェンジメーカー」を育成する

引用:「7 FEATURES」(星の杜中学校・高等学校HPより)

海外大学指定校推薦制度で、海外への挑戦を身近に

グローバルラーニングコースでは、ビジネスツールとして欠かせない「英語コミュニケーション力」を身に付け、世界で活躍できるグローバル・シチズンを育てるとしている。同コースは、在学中に全員が「全世界留学」」が可能で、異文化理解・多文化共生を体感する。その中で、海外に進路を見出した生徒のために活用が期待されるのが、海外大学指定校推薦制度だ。

2023年度から導入される海外大学推薦制度は、これまでも高校で一般的だった、「指定校推薦」の枠を海外にも広げられる制度。GIPを提供する株式会社留学情報館がハブとなり、世界の大学と提携を結ぶことができる。

▲海外大学指定校推薦制度の仕組み

星の杜高等学校では、34校の海外大学と提携。うち、メルボルン大学など10校は、国際評価が国内難関私立大学よりも上位。英語力と評定平均等の基準をクリアすれば、これらの海外大学へ進学することが可能になる。進路カウンセリング、入学手続きや、ビザ申請などはGIPスタッフが学校の教員と連携しながら進める。

英語教育に力を入れてきた同校では、在学中の留学や修学旅行など海外研修にかねてより力を入れてきた。今回の海外大学推薦制度によって、海外進学への挑戦がより身近になることが期待されている。

参考:海外34大学と指定校推薦で提携 世界で輝ける人材育成へ 宇都宮海星女子学院高

海外大学進学セミナーで留学熱をモチベート

引用:「海外大学進学セミナー」(宇都宮海星女子学院中学校高等学校校長Twitterより)

海外進学は、英語力、GPA、資金など、準備が重要。中でも最も大切なのは「海外進学したい!」というモチベーションだ。そのモチベーションを高めるGIPの「モチベーション・プログラム(海外大学進学セミナー)」がすでに始まっている。「世界で活躍するための必要な3つの力」「なぜ海外なのか?~海外進学の選択肢事例~」などのテーマで海外進学について知り、考えることで、生徒たちにとって、自然と現実的な選択肢になっていく。
実際に、最初は3割弱だった留学への興味が、セミナー受講後には過半数を超えた。単に推薦制度があるだけではなく、このようにセミナーや、海外進学ガイドブック、進路カウセリングなどを通じて、多角的に海外進学を目指す生徒を支援している。

海外大学推薦制度で志願者約2倍

冒頭にも紹介した通り、海外大学推薦制度の導入はヤフーニュースに掲載されるなど大きな話題となり、2023年度の星の杜中学校・高等学校の志願者は前年比2倍以上に増加している。
同校はこの制度導入以外にも様々な改革を進めているため、一概にGIPだけが生徒増の理由とは言えないが、それが一つの要因であったことはたしかだろう。

まとめ

「宇都宮海星女子学院中学校・高等学校」あらため、「星の杜中学校・高等学校」の改革の一端を紹介した。
少子化がますます進行し、学校経営を取り巻く環境は厳しさを増している中、星の杜中学校・高等学校は、志願者を急増させた。これは、約70年間、受け継いできた伝統と、新しい視点双方によって、世界で活躍できる人材を育てようという、星の杜中学校・高等学校への期待の表れだろう。
GIPも、「海外大学指定校推薦制度」を通じて、さらに同校の教育の支援を進めていく。

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