◆RJとわたし(keroきょん)

「山西(さんせい)の村に遊ぶ」
農家の冬仕込みの酒が濁っているとお笑いなさるな。
うれしいことに去年は豊作で、お客をもてなす鶏も豚もたっぷりある。
峰が幾重にもなり、小川が何本も流れ重なる。
もう行き止まりと思ったが、こんもりと茂る柳と、あでやかに咲き乱れる花を通り抜けると
なんと見知らぬ村がまた一つ、目の前に広がったのだ。
笛や鼓の音が競うように響き渡るのは、豊作を祈る春の祭りが近づいていたからであろう。
村人の着物も冠も簡素で、古き良き時代のおもむきがある。
これからも訪ねて来てもよいと言うなら、
私はいつでも杖をつき月光を浴びながら扉を叩こう。

これは、中国南宋の時代、陸游(りくゆう)という人が書いた漢詩の訳詩です。
実は数年前RJの新年会で朗読を披露させていただきました。
どうしてこの詩を選んだかというと、読んだ時、この「村」はまさにRJだなぁっと思ったからです。
マスターには申し訳ないけれど、RJはお洒落なお店ってわけじゃない
でも、マスターの素朴だけどめっちゃおいしいお料理がたっぷりあって、
りえさんが作ってくれる様々なお酒があって
いつもにぎやかに音楽が奏でられていて、
少し年齢層が高めのお客様が集まっていて(失礼!)
一人で行ってもマスター、りえさん、アーティストの皆さん、お客さんたちがいつも温かく迎い入れてくれる。
だから時間があれば、ふと訪ねたくなる、そんな「村」じゃなくて「店」。
RJは皆さんにとってもそんな場所じゃないでしょうか?

私は友達のご主人が出演するライブを聴きに、初めてRJを訪れました。
その後、ツイキャス「まかないトーク」をきっかけに、いつの間にか皆さんと親しくさせていただいて、お店にも通うようになりました。
その上、イベントでみんなとダンスを踊らせてもらったり、
カラオケも苦手なのに「まゆこランド」で歌わせてもらったり、
この年になって自分史上ありえない体験をいっぱいさせていただきました。
RJは私にとってかけがえのない場所になっています。

今はRJの扉を開けてみんなに会うことは叶いませんが、夜7時にネットを繋いで、
小金使って課金をポチって、再会の日を待ちましょう。

どんな困難も終わりはある。
いつか、月光を浴びながら、あの扉を開ける日を楽しみに。

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