◆RJとわたし(まゆまゆ)

まずはRJ19周年おめでとうございます。

これを書くにあたり、昔の写真を眺めていますと、様々なことが蘇り、思い出を辿りながら、年表にしてみることにしました。
なんとも導かれるように西宮へ、そしてRJへと繋がってゆくのです。

突然ですが、ゆしんさん。ちあきなおみさん風にお願いします。

あれは23年前~♪

時は1997年春。
大学を卒業と同時に、ひょんなことから出会ったメンバーでバンドを結成。名前はハーミット。
夢と希望を抱いて華々しくデビューのはずが、『世捨て人』っていう、名前から始まりました。

その名付け親は、このツイキャスでも噂の、ギター、西山裕智(ヒロノリ)。そして矢野サトシ、ピアノは渡辺祥子、フルート 灰塚あい子、ヴァイオリン 水川尚美、パーカッション ポッキー、ヴォーカル 浅井智子、そしてワタクシ 北野真由子。

ハーミットは7年間活動を続け、それぞれの道へと進み、今も尚、全員が現役プレーヤーで、しかもRJに、とてもお世話になっています。

私がRJを初めて訪れたのは、おそらく西山さんに連れられて、聴きに行ったのか、歌いに行ったのか、残念ながら記憶にございませんが、お店が汚かったことだけは覚えています。
RJがオープンして間もない、2002年の頃でした。

さて、お話はりえさんとの出会いに遡ります。

りえさんとは、今から19年前の2001年に、音楽事務所で出会いました。所属していた数多くのメンバーの中から縁あって、りえさんとアカペラグループを組むことになり、ブライダルやイベントなど、あちらこちらに、一緒に歌いに行きました。
先日ツイキャスに登場された、Clap the handsのKayuちゃんも同じメンバーで、りえさんとKayuちゃんとは、数えきれない程のお笑いエピソードがありますが、それはまたの機会に。

2003年頃、RJで西山さんが企画してくださった、アカペラナイトに、りえさんとKayuちゃんと一緒に参加しました。
ツイキャスにお名前がよく出てくる、しーちゃんや、テナもんやさんもその時ご参加だったと記憶しています。

それからまもなくして、Clap the handsはRJでワンマンライヴを開始。

アカペラグループは解散し、それから暫くは、りえさんに会うこともなくなったのですが、RJでバイトを始めたとのことで、「まゆまゆも、また良かったら、イベントに出てください」と誘っていただきました。
苦手なお店ではあるけれど、りえさんがいるならばと、再び出させていただくことになりました。

私は、以前おられたチーフがオーナーだとばかり思っていましたし、何しろ、いつも不機嫌そうなPAさんがとても苦手でした。

皆さん覚えておられるでしょうか。昔カウンターに、バリケードのようなパソコンラックがあったことを。

私は心の中で『動物園のオリ』と呼んでいたのですが、そのオリの隙間から、PAさんは、じとーっとステージを見て、また無表情で厨房に帰っていくのです。
まさかそのPAさんがますたーだとは、その時は知るよしもありませんでした。

2010年4月。Clap the handsと、私が組んでいるユニット、MYU(ミュウ)が対バンすることになり、りえさんと打ち合わせのために、久しぶりにRJに行った日のこと。

打ち合わせも終盤に差し掛かった頃、全く聞いていない風を装っていたますたーが、会話に入ってこられたのです。
それまで、ますたーとほとんど喋ったことがなかったので、大変驚きましたが、ほんの少し距離が縮まったような気がしました。
その日はとても不思議な日で、その数時間後に、matoca*(マトカ)のあっちゃんと強烈な初対面をすることになるのです。そのお話もまた今度。

2010年5月。当時人気のイベント、肝試しナイトスペシャルに、主催者さんからのお誘いで、ピアノの渡辺祥子さんと一緒に出演することになりました。

何を歌おうか迷った挙げ句、さっちゃんとは、よく幼稚園に演奏に行っていたので、その頃流行っていた『崖の上のポニョ』を振り付きで歌いました。

ぽ~にょぽ~にょぽにょ・・・

歌い始めたその時です。
動物園のオリから一匹のサルが!
こちらにカメラを向けているではないですか!

いや失礼。ますたーではないですか!
ますたーが写真を撮っている。
しかも歌は『崖の上のポニョ』

アニソンオタクなのか??と、はてなマークが飛び交いながらも、歌い終わった時、私は殻を破ったような、何か清々しいやりきった感がありました。

その後すぐ、当時ますたーが率いていたバンド、エスラビのイベントに出演依頼がありました。
まゆまゆの得意とする童謡やアニソンをぜひ歌ってほしいとのこと。

自分の声や歌にコンプレックスがあり、やりたいことを見失っていた私に、光が射した瞬間でした。

エスラビのメンバーとの出会いが、やがて、RJミュージカルハイライツへと繋がります。

RJに馴染むまでに10年近くかかりましたが、それからのこの10年は、色濃く、多くの素晴らしい人と音楽に出会い、かけがえのない時間を過ごしてまいりました。

あの時、ハーミットのメンバーに出会ったから、りえさんと出会ったから、崖の上のポニョを歌ったから、それに反応してくれたますたーがいたから、今、私はRJのステージで歌っています。

紆余曲折しながらも、良い出会いがあれば、全ては明るい方向へと繋がるものだと確信しています。

そして今、また大きな山場を迎えていますが、今こそ新たなチャンスの時だと感じています。

ゆしんさんと同じく、私もネクラのポジティブです。
仕事を失い、毎日家に引きこもりながらも、未来がワクワク楽しみでしかありません。

お互いに身体に気をつけて、お客様、お店、演者の絆が、やがて大きな虹をかけますように。

感謝をこめて。

北野真由子

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