笑いのつぼ
笑いのつぼにハマることはないですか?
「箸が転んでも
可笑しい年ごろなので」(大嘘)
出てきて欲しくない時に
そのつぼが出てきます。
ハマったら最後!
涙を流して
のたうち回りながら
大笑いとなります。
笑いが止まらず
おなかは痛くなるし
キツイです。
出てきて欲しくない時・・
例えば
不謹慎ですが
お葬式や法事の時など・・
しーんとして
みんなが
神妙な顔をしている時・・
入学式・入社式・面接のとき・・
つぼが出てきたら最悪です。
実際にあったんです。
お葬式の
お焼香待ちの時にです。
前にお座りになっている
オジサマの靴下に穴が・・
結構大穴だったんです。
あーサイアク・・
ガマンしていたんですが
お隣に座っていた
おばさまが
指をさして小声で
「穴が開いてるよ」と言うんです。
「おばさま やめてー」
吹き出しそうになって
ハンカチで顔を押さえて
涙を流しながら
わたしは
悲しくて
泣いているフリをしました。
それに輪をかけて
お焼香の順番が来た時に
立ち上がり
足のしびれのせいで
コケたひとがいました。
「万事休す」
「絶体絶命」
「神様・仏様」
笑い死にするかと思いました。
速やかに
つぼを持って
おトイレに入り
笑いに笑って
何食わぬ顔で戻りました。
(つぼは叩き割りました)
お焼香は
最初の方がいいですね。
待ちが長いと
ロクなことがありません。
それから
こんなこともありました。
風の強い日のことでした。
道を歩いていると
前を歩いていた
オジサマの頭から
黒い何かが吹き飛びました。
「えっ・・」
一瞬わけが分かりませんでしたが
頭を見るとツルツル。
ズラが飛んでしまったのでした。
隣を歩いていた
オバサマが
親切に走って
拾いに行かれました。
高価なもので
必要なものなので
優しいその方は
必死で
拾って差し上げたのでした。
何と言って
手渡されたのかは
聞こえませんでしたが・・
申し訳ないのですが
笑いのつぼが
出てきてしまって
「ぷはー ククククク」
ごめんなさい
笑いが
止まらなくなってしまいました。
電車やバスに乗っていても
人を見ないことにしました。
可笑しくて
笑いをこらえるのが
しんどくなるのです。
笑いのつぼは
容赦なく出てきて
たしを苦しめます。
でも・・
思い起こせば
昔はこんなに
笑うことはなかったのです。
笑えることは
幸せなことだと
思うことにしました。
「笑う門には福来る」
【注意】
これを読んだ人は
これから
笑いのつぼが出てくるかも
しれません。
覚悟してください。
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