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ゴキゲンな馬とフキゲンな馬end

待ちに待った外乗イベント


乗馬クラブに
毎週通い
5級ライセンスを
ようやく
取ることが出来たので

クラブ主催の
『森の中を歩く外乗』に
参加することにした。

乗馬クラブの外の
森の中の小道を

馬を
誰にも引いてもらわずに

好きに歩けるのだ💛

待ち焦がれていた
イベントだ。

もう前日は
眠りのヨガをしても
ワクワクして
眠れなかった(笑)

ただ
馬は生き物なので
何をするか
分からない。

自己責任で
アクシデントには
対応しなければ。

そう思うと
気持ちが引き締まった。

当日
乗馬クラブで
いつもの乗馬服に
着替えてから

お世話になる
馬さんに
会いに行った。

何度か
練習で
乗ったことがある子で
おとなしめの
馬だった。

「気持ちよく
 お散歩しようね」

肩先をたたいて
声をかけた。

晴れオトコの
主人がいるから
お天気は
快晴だった。

少しだけ
緊張していた。
手に
汗をかいているのが
分かった。

さっそく
馬に背に乗り
6人で
外乗がはじまった。

森の小道は
とてもきれいで
木々の隙間から
木漏れ日が
さしていた。

おいしい空気
きもちのいい景色
森林浴をしながら
ゆっくりと
進んでいった。

馬も
気持ちがいいのか
ゴキゲンな様子だった。

乗馬クラブの
中と外では
気分が違うのだろう。

「きょうは
 ゴキゲンな馬に乗れて
 よかったね」

主人も
おなじことを
思っていたらしい。

森の中を
どんどん進んでいく。
馬のひづめの音しか
聞こえない。

静けさが
心地よかった。

「あらあら
 お腹が空いたの?」

馬が
道に生えている
美味しそうな
草の所で
道草・・
まさに道草を食っている。

なかなかやめない。

「どうしよう・・」

少しじっと待っていた。

一頭が
道草を食うと
ほかの馬たちも
一緒になって
道草を
食い始めた。

まあでも
のどかな
微笑ましい光景だ。

しばらくして
先頭を行くひとが
手綱をひいて
馬を
動かし始めた。

わたしたちも
それに習って
進めの合図を
馬に出した。

折り返し地点に来た。

来た道へ戻るのに
方向転換をした。

馬の習性は
前を行く馬に
きちんと就いていくので
安心だった。

草を食べたし
お天気が良いから
馬たちも
喉がかわいただろう。

戻ったら
バケツにお水を入れて
飲ませてあげようと
思った。

楽しい時間も
あっという間に過ぎて

わたしたちは
乗馬クラブに
戻ってきた。

「もう おわりなの・・・」

もう少し乗っていたかった。

戻ってから
気が緩んだのか
失敗をしてしまった。

馬から
降りる時に
足の先が
馬さんのお腹に
少しだけ
当たってしまったのだ‼

馬はお腹が急所というか
触られると嫌がるのだ。

「あーやってしまった」

もう遅かった。

馬がびっくりして
前足を上げて
ひひーんとなった。

わたしは
振り落とされるかと
思ったが
たてがみをつかんで
すばやく飛び降りた。

危なかったー。

後で
クラブのひとに
怒られた。

「お腹だけは
 触らないでと言ったのに」

ケガをしなくて良かった。

馬は思っているより
センシティブで
こわがりなのだ。

気をつけようと思った。

乗馬クラブは
楽しかったけれど

事故があったら
いけないので
馬に厳しいしつけを
している。

厩舎に
並んでいる馬の顔は
みんな
フキゲンだ。

あのフキゲンな顔をみると
だんだん
つらくなってきた。

障害や馬術を
学ぼうとは
思わない。

これでやめることにした。

どうせ
馬に乗るなら
ゴキゲンな馬に乗りたい。

馬は
本来は
いたずら好きでお茶目で
フレンドリーな動物だ。

本来の姿で
つき合いたいと
こころから思った。

乗馬クラブも
いろいろあって
方針や進め方が
それぞれ違う。

またいつか
機会があれば
今度は
ゴキゲンな馬に乗って
楽しい時間を
過ごそうと思う。

知らない世界を
のぞいてみて
本当によかった。

見ているのと
やってみるのは
まったく違った。

また
宝物が
増えてうれしかった。

   END

・・・・・・・・・・・・・

馬について

馬とふれあってみて
やっぱり
可愛いなと思った。

あまり
なじみのない動物なので
最初は
あまり興味が
湧かなかったが・・

フキゲンな馬には
表情がないが

ゴキゲンな馬には
表情がある。

人懐っこくて
ほんとうに
可愛いものだ。

「かなえたい夢」で
少し願望を書いたが

来世は
馬のいるところの子に
生まれて

馬と一緒に
生活して

馬と一緒に
成長するのだ・・と
決めている(笑)

笑われるかも
しれないけど
結構 本気だ。

😊     😊

良いことが
たくさんありますように!










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