#だから今日もメイクする

私がメイクと出会ったのは18歳の春。
高校生までの私は部活に明け暮れ、バリバリに日焼けした肌で、メイクとは程遠い高校生活を送っていた。
大学進学を機にメイクをするようになり、みるみるうちにその魅力へとハマっていった。
初めてのデパコスはNARS。かわいいよりカッコいいが好みの私はBAのお姉さんやパッケージとともにあっという間にNARSへの虜となった。
20代中頃までは完全にスモーキーメイクで、カーキやグレーのアイシャドウでバリバリにきめていた。
またもともとギャル顔だったため、ギャルにしているつもりはなくても側から見ると完全にギャルだった。
そのため街を歩く度にキャッチに引っかかり、そういうのもめんどくさくなってきて、そろそろ年齢に見合ったメイクをしたほうがいいのではないかと思うようになっていった。
そして結婚を機に私のメイクも好きなメイクから王道メイクへと変わっていき、コスメも一切買わなくなった。
それから5年ほど経ち、二人目の出産で故郷へと娘二人で里帰りをしていた。臨月でお腹も大きくオシャレも満足にできない。また真夏だったため暑くて外にも出れず、親も車で夜遅くまで仕事に行ってるため車も使えない。バス停までも遠い。私は四六時中イヤイヤ期の娘と引きこもりの生活でかなりストレスも溜まっていた。
そんな中インスタでメイクの投稿を見るようになった。ママになってもメイクを楽しんでいる綺麗な女性や新しいコスメを手に取り紹介する動画をみると自然と気持ちも明るくなった。
妊婦でオシャレをするには限度があるけど、メイクなら可能性は無限大!そう思い、初めてネットで韓国コスメを買ってみた。手元に届いたClioのアイシャドウでメイクをしてみると、予想以上に私のテンションは上がり再びコスメへの愛が一気に湧き上がった。
久々に行くコスメカウンター。やっぱりいくつになってもテンションが上がる。そこには必ず女性を綺麗にしてくれる鍵がある。これから行う出産へのご褒美として、欲しいままにたくさんのコスメを買った。メイクをするだけでなく、眺めるだけでも幸せな気持ちにさせてくれる。それがコスメの魅力だ。
2児の母になった今も私はコスメが大好きだ。専業主婦のためデパコスはそんなに買えないけど、この10年でプチプラコスメはものすごく進化した。流行りの色やトレンドも気軽に手に取ることができ、口コミや自分の肌の色に合うかなどもSNSなどを通じて知ることができる。またネットで簡単に買えることも子育て中心でなかなか外に出れない私にとってはとてもありがたい。
旦那はメイクなんてしなくていいというけれど、メイクは私の一部であり自分を表現できる1番の方法だと思っている。メイクしない私は私ではない。10年前に今と同じ状況で母になっていたら、私はメイクをしてないかもしれない。今の時代で、コスメの情報がSNSでチェックでき、気軽にネットで買える時代であるからこそ今の私があるのかもしれない。母になったから自分を犠牲にするのではなく、忙しい毎日の中でも自分の生きがいと楽しさ、そして可能性を見つけれるのがメイクだ。私が私らしく生きるためにメイクする。
#だから今日もメイクする