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零細起業の経営実務(29)「ひとり起業」向けのサービス

起業を考える研究者さんに、リーゾの経験をお伝えしているシリーズです。今回は、小さな起業の初期段階で、リーゾが利用して便利だと思ったサービスを3つご紹介します。

まず、起業する(会社を設立、登記する)にあたって、どの住所で登記するかという問題が生じました。いちばん安く済むのは自宅で登記することですが、当時は官舎住まいで、規則上それはできませんでした。

そこで利用したのが、「レンタルオフィス」です。

たまたま自宅から自転車で行ける圏内にあることがわかり、電話して見学しに行き、即決しました。畳2枚分ほどのスペースで、かぎのかかるブースになっており、デスクと椅子がセットされていて、電気水道共益費込みで月2万円台。

社長さんがとてもいい方で、「お弁当を温めたいので共用流しに電子レンジを置いてもいいか?」と聞いたら、ウチの事務員も使えるから、とすぐに買って置いてくれたのを思い出します。

そういえば「ここからスタートして大きくなった会社がいっぱいある。縁起のいいところなんだよ」と、入居時に仰ってました。リーゾもわずか3ヶ月で今のオフィスに引っ越して開業でき、8年後の今に至っているわけなので、確かに縁起のよいオフィスなのかもしれません。

開業時はふたり体制だったリーゾですが、パートナーが療養のため休業することになった際、直面したのが留守中の電話番問題でした。温室で作業したり、営業に出たり、たまたまトイレに行ったりしているときに、大事なお客さまからの電話に出られないと大変です。

そこで利用したのが、「電話秘書サービス」です。

最初は物理的に近いところで探し始めましたが、よく考えたら電話秘書なので全国どこでもいいわけです。それで、ネットで探して、館山(千葉県)にある、地元の女性たちによる温かい応答を売りにしていて、しかも格安のところを見つけました。

不在時に電話があると、丁寧に応対してくれる一方で、着信番号と、「どこの誰からどのような用件で」を的確にまとめたメールを数分後には流してくれるので大助かりです。

お値段は応答が月間5回まで4320円。リーゾの場合、ほぼこの範囲におさまっています。NTTの「ボイスワープ(転送)」サービスに別途約800円かかりますが、電話番を雇うことを考えたらコスパ絶大です。

もうひとつ、電話に関連したことですが、弊社にはFAX専用回線がありません。
注文書はFAXで来ることが多く、受信できないのは商売上不都合ですが、FAXだけのためにもう1回線契約するのももったいない話です。

そこで利用したのが、「インターネットFAXサービス」です。

会員登録すると、020で始まるFAX番号がもらえます。この番号にFAXが届くと、指定したメールアドレスに連絡がきます。その際、受信した内容をPDFにして添付してくれます。

このサービスは年間1080円、月100円足らずで使えます。普通の電話番号だと、迷惑ファックスが多く来ますが、これだとほとんど来ないというメリットもあります。

ただ、相手の会社によっては、システム上020発信が出来ない場合もあり、「何回やってもエラーになる」と電話がかかってくることもあります。
その場合は、電話番号にFAXしてもらい、手動で切り換えて受信しています。

以上3つ、リーゾが利用している(した)、零細起業にとてもありがたいサービスをご紹介しました。

3つともひとりのユーザーとして勝手にご紹介しているだけで、宣伝ではないのですが、「詳しく知りたい」という方がいらっしゃる可能性を考えて、念のためそれぞれのサイトURLを記載しておきます。他にも同様のサービスはたくさんあるので、自分のニーズに合うものをじっくり選んでくださいね。

レンタルオフィス
https://www.agasa-jp.com/

電話秘書サービス
https://www.symphonet.co.jp/

インターネットFAX
http://www.d-fax.ne.jp/

(2017年8月2日配信のすいすい通信より)

「すいすい通信」
https://rizo.co.jp/merumaga.html

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