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7.解き放たれる

「悟りたい」と願う人は一定数いるのではないかと思います。
今の状況が苦しい人、人に導きを与えたい人等、環境は人それぞれだと思いますが、悟れば苦しみがなくなる印象があるのではないでしょうか。

確かに解放されると、苦しみはなくなります。
それは、苦しいと感じることがなくなるのではなく、「苦しみが薄らぐ」「苦しみが創られようもなくなる」といった表現の方が近いです。

苦しみを苦しみと感じ続けることができなくなる

といった感じです。


苦しみを感じることが一瞬起きても、それを掴み続けることがなくなるのです。

苦しい瞬間は苦しみとして感じます。
しかし、それが持続しないので、「楽」になるのは事実です。


どうしたらそうなれるのか。

正確には、「なる」ものではなくて、既にそうである以外になくなってしまうのですが、それが何を指しているのか、どういう状態になっているのか、なかなか伝わりにくい、その状態になりにくいから、人は苦しみもがくのでしょう。


あなたも既に今その中にいます。

だけど、あまりに近すぎて、一体化しすぎて気づくことができません。
それはあなたから一度たりとも離れたことはありません。

と言っても、どこにあるのか、何がそれなのか、途方に暮れてしまうかもしれません。

それは探す必要もなく、しかし探さないとわからない、とも言えます。
探しても見つからないけれど、今あなたの目の前に広がっているものです。

「悟る」ものではなく、そこにあるものです。

そして、そこに在る時思考はありません。
あなたの思考がそれに気づけなくするのですが、考えて考えたあげく、もうわけがわからなくなった瞬間にそれに気づくでしょう。


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