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バルダーズ・ゲート3のクリア後プレイメモと感想(ネタバレ満載)

バルダーズゲートを救っちまったので記念に書いておきます。
いつものとおりネタバレ満載の感想になります。
ただのプレイメモです。















プレイ時間は130時間程度。
名作なのは間違いないなと感じたところで、手放しで全てを褒められる作品でもないだろ、という印象。
ゲームオブザイヤーを総なめにしたのはまぁ気持ちは分かるけど…という感じ。

●最終的な状況のメモ(初見プレイ)

・Steamでゲームパッドプレイ。キーマウの人が多そうだけど…
・主人公は男性カスタム
・メインパーティ:主人公/シャドウハート/ゲイル/ウィル
・ネザーブレインを倒して街を救う
・オルフェウス開放
・オルフェウスをイリシッドにする
・エンディングでカーラックが蒸発する(カーラック以外プレイキャラ生存)
・最後にオルフェウスを殺してレイゼルに意志を継がせる
・シャドウハートと添い遂げる

●良かったところ

・自由度が高い
→木の扉を開けずに破壊したり、忍び込んで暗殺したり、選択肢で全然違うストーリーラインになったり、自由度がめちゃくちゃ高い。
事前に知っていた売りの1つであったが、そのとおりだった。
下記で色々と言うことも結局は「自由度が高い」の一言でまとまってしまうのではないかというほど。

・各キャラの背景が濃い
→全操作キャラの背景を追っているだけで1つの物語になり、サブストーリーとして楽しかった。

・キャラ格差が(ほぼ)無い
→自由度の話にもなるが、どのキャラもクラスとパラメーターが変更できるから、何でもできる。厳密には種族格差はあるんだろうが。
単純に自分の好きなキャラを連れて歩けるだけで良い。他のキャラも経験値が主人公と同期するのも手間が無くて〇。

・探索のしがいがある
→ゼルダブレワイみたいな広々としたオープンワールドと違って、緻密に作りこまれた箱庭という感じ。
何気ない本棚に強い巻物があったり、たまたまロール成功して気づいたところに重要アイテムがあったり、発見が楽しい。

・良くも悪くも戦闘が対等
→自陣がそんなに強くない!相手は数の暴力でひどい!と思いきや、分かってくると一方的に殴れたり、自陣も数の暴力をしだしたり、ボスをタコ殴りすればすぐ倒せたり、いい意味で平等だと思う。

・世界観が作りこまれすぎている
→1と2のことは知らないが、ベースがD&Dっぽいので、システムも世界もしっかりしており、理解さえすれば没入感がすごい。
あまりにも固有名詞が多すぎて序盤は混乱するが…。

・ダイスロールシステムが独特
→TRPGをやったことはないが、TRPGのルールでゲームが進むのは初めてのため自分にとっては斬新だった。

・動物との話が面白い
→自由度の次に良さをあげるならこれかなと思うくらい良くて、そこらへんの動物が、動物なりの思考で世界を見ているのがよく分かり、よく喋ってくれるのが面白かった。これ「動物との会話」の魔法を持ってないプレイだとかなり損してる気がするな。

●悪かったところ

・シンプルに面倒
→現実的にはクリアに何十日もかかるため、毎日プレイするたびに「ここの探索残ってるな」「このクエスト進めとかないとダメそう」という気になる。もちろんゲームという存在はほとんどそういう作りになっているのは理解しているが、3章に入ったあたりで直近の課題が多すぎてめまいがして心が折れかけた。9割くらいの悪口はここに尽きる。

・敵デザインがあまり好みではなかった
→ゴータシュとかオーリン(人間体)はわりと好きなんだが、とりあえず強くなる時に化け物に変身するのダサすぎる。
 特にオーリンが怪物になるのダサすぎる。ベハルの趣味なのかもしれんが、狂気のある人間体の方が絶対良い。
 地下のケセリックソームもダサすぎて笑った。死とか殺戮の神、もうちょっとセンス磨いた方がいいよ。
 まぁきっとこれは「原典」がこういうものなんだろうな…
(知らないけど、そもそもスケルトンとかのモンスターが出た最初のゲームがD&Dとかなんじゃないか?)

・使える戦術が不明瞭すぎる(投げ物や魔法や水薬や…)
→戦術が多種多様すぎて、どの魔法がどういう場面で使えるのか、どんなビルドが強いのか、どんな薬をいつどこまで使っていいのか、全然分からない。大休憩のタイミングも分からないから、戦力の絞り方も分からない。
その辺の試行錯誤まで含めて楽しめという感じなのだろうが、あまりにも見えな過ぎて逆にストレスだった。

・大休憩が怖すぎる
→というのも、大体どこでも使えるデメリットの少ない完全回復措置なので、時間経過(大休憩の回数)で消滅するイベントとかそういうのがあるのではないかと最後までビビって回復をケチっていたが、最後までデメリットはなかった。普通にいつでも使える宿屋だった。これは自分の理解が足りてない気もする。

●メインキャラについて

★カスタムキャラ(主人公)

男性ハーフエルフのレンジャーで開始、ずっと弓レンジャーでサブクラス無し。
振りかえると、動物を全然使ってなくて勿体なかった。3章中盤あたりでようやく鴉を使った。
弓だけで火力に相当貢献してた気がする。軽量武器二刀流もしてたけど、盾の方が良かったのか?
罠警戒と鍵役を一手に担って、手先の器用が有利になる手袋をずっと付けてて快適だった。
基本的にずっと善人プレイ。

★シャドウハート

主人公と添い遂げた人。この子不遇すぎる。
ちゃんと恋愛することを決めていたので、メインキャラから誰にしよう?となったときにそうなった。
3章で両親の魂を開放してあげてから、タイミング的にもちょうどいいと思ったので振りなおして光クレリックにした。
ずっとラサンダーの光持ってた。
でも戦力的にそんなに…という感じではあった(火球投げるついでに全体回復できるだけで充分とも言えたが)
3章では溜まりにたまった巻物で攻撃に回ったりしていた。
恋愛イベントで泳ぎの練習をしていたので、エンディングで海からあがってくるシーンで「泳ぎの練習をしていて助かったわ…」っていう何気ない一言がめっちゃ良かった。

★ゲイル

最初に会ったときからずっとメインキャラ入り。
魔法の矢が強すぎてずっと使っていた。
こいつほんま…って設定ではあったけど、情がわいたのでオーブ不使用のまましっかりクリア。
冠はミストラに返させました。
魔法の矢‐火球‐電撃‐金縛り‐霧渡り‐エレメンタル‐分解あたりをよく使った。
巻物使うと呪文覚えられるの最後まで知らなかった。

★ウィル

近接職がいなかったので、即パラディンになってもらった。
でもなんか設定的にウォーロックにしておきたい…って思ったときに、パラディンにウォーロックサブが強いと知ってしまい、情報に踊らされるままそうしてしまった。強かった。とりあえず前に出て殴るタイプ。
イベントは龍の道前までやって、龍の道の話を聞く前に偶然龍の道を見つけていた(今思い返してもなんで見つけられたのか謎)が、面倒でやらずにラストに突入した。

★レイゼル

結局最後までやると次期主人公か?って立ち振る舞いになったな。というかギスヤンキだけ別次元の生き物すぎないか?
オルフェウスをイリシッドにしたからもしかしてギスヤンキ一派が敵に回るのでは?と思ったけど、聞き分けが良かった。
結局パーティにはほぼ入っていなかったが、火力役として単純に強かった。
最初はシャドウハートと仲悪そうだから…ってウィルを使ってそのまま使わなくなった感じだったので、メインがレイゼルだったらまた感じ方も変わったかもしれん。

★アスタリオン

根本が善人なのでこいつ嫌い!と思ったけど結局闇の力に目覚めさせてしまった…(永久で抜けられるのと天秤にかけた)
エンディングで思ったけど、まぁ別に主人公的には善の道まっしぐらなわけではなかったため、こういう友人もありか…くらいな距離感の付き合い方でいいのかもしれん。顔もいいし。もっと広い価値観を持とう。

★カーラック

全然使ってなかったからか最後に死んでしまった。心臓2回強化したけど、3章でも絶対なんかイベントあったんだろうな。パーティに入れてなかったので好感度不足だろうか。いい女なのは分かるんだが…2回目やるとしたら幸せにしてあげたい。
バーバリアンの使い方も良く分からずじまい…

★ハルシン

女キャラだったらハルシンと添い遂げてたかもしれん。抱擁感がある。
全然使ってなかったけど、変身強いな?メインタンク張らせてもよかったかもしれん。
3章ではだいぶ空気だったけど、好感度によってイベントあったのかな…
追記:シャドウハートと既に恋人になってたのに、キャンプで抱かれそうになったの思い出した。もしやエロオヤジかこいつ?

★ジャヘイラ

キャラ的に好き。3章では気まぐれに連れまわしていたが、強かった。
ところどころの言い回しがわりとウィットに富んでる感じがあり良い。歴戦の戦士感ある。

★ミンスク

仲間にはしたが結局触れなかったな…


●その他好きだったキャラ

★アラベッラ

なんかよく分からんうちに天才型として開花しててすごい(小並)。シナビとの掛け合いもよかった。

★ラファエル

あまりにも胡散臭すぎる。こいつの軍勢でネザーストーン取りに動けば天下取れたのでは?この人プレイキャラ以外で一番好きかもしれん。
生を謳歌してそうでよかった。金縛りしてボコってごめんな。

★デイム・エイリン

2章で開放した時に惚れたし、そのあといきなり百合百合してて面白かった。かっこいい。
この人のくだりも含めて、2章終盤がこのゲームで一番勢いづいてて面白かったと思っている。

★皇帝

最後に裏切ってしまった。思い返すと、ほとんどが「助けてやったんだから裏切るなよ!(意訳)」で、信用に足るか?ってなっちゃった。でもこの人も最善の策を取っていたとは思うから、難しいっすね。なぜパーティの状況を見て「オルフェウスと共闘しよう」ってならなかったのか分からん。せめて開放したオルフェウスの態度を見てから敵に回るくらいの狡猾さが欲しかったな。結果から見ると死んで同然のようにも思える。でも味方にも見える。良いキャラだ。

●自分のプレイで取った行動の評価やメモ等

・基本的にこういうゲームで善人プレイしかできないの何とかしたいよな…でも善人になっちゃうよな…

・オルフェウスのハンマー取る時のラファエルが作中一番強かった。
→ネザーブレインの足場即死とか初見殺しすぎてつまらんかった。結局ラファエル戦が真っ向勝負で一番激戦になり面白かった。

・1章地下で敵が容赦なく自キャラを溶岩に突き落としてきて実質即死みたいな時が一番対等な戦闘感あった。

・最終戦、野営地に居た仲間もどっかで助けに来てくれる演出があると良かった。絶対あると思ってたのに。

・自分かオルフェウスがイリシッドになる選択いいよなぁ。シャドウハートと添い遂げたかったから押し付けてしまった。

・オルフェウスを殺すかどうかかなり悩んだ。でも将来を考えると一番円満になる選択肢は殺すことだった。
毎回のように言っているけど、本気で悩む選択肢をつきつけてくるゲームはいいゲーム。

はい、こんな感じで。考察とかも無いのでこれで終了。
「1周で消化できない人は2周目やると面白いよ」ってゲームでもありそうだから、実はまだ消化しきれてないのかもしれない。
でも、終わった時「このゲームから開放されたな」って気持ちがちょっとあったのは事実なので、やっぱり終盤の作業感は捨てきれなかった。
言語化できないけど、日本で大ヒットしてなさそうな雰囲気を感じるのも、なんとなく理解はできる。

それを踏まえてもこの超大作は十分満足できるものだったので、気が長い人や根っからのゲーマー、試行錯誤が好きな人には太鼓判を押せる出来だと思う。このゲームにおける大体のデメリットは「自由度の代償」と取ることが出来るし、それをどれだけ受け入れられるか、また自分にどれだけ時間というリソースがあるかで、評価が大きく変わるゲームな気がする。
良いゲームでした。3年後くらいに2周目やりたいな。

追記:
PCが推奨最低スペックよりちょっと上くらいしかなかったけど、ゲーム落ちたのは1回だけだったし、バルダーズゲート内はちょっと重かったくらいで、あとはバグも無く問題なく動いてくれた。地味にすごい。


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