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番外編の謎について徹底考察


 ニャオ―ハ―! リユルン(@riyulun)です

 時に、以前 ゼロの秘宝 番外編 キビキビパニックのプレイ記事はあげましたが

 今回は その番外編の中での 色々考察が必要だった要素を ここに書き記していきたいと思います

 ※あくまでも個人の考察

 なお以下の視点を前提とします

 ・キビキビダンスは明らかに異常があるがキタカミの人々は 操られていることに気づかないものとする

 ・モモワロウには 悪意が無いものとする(後述)

 この記事を書いてる最中に公式からモモワロウ物語なる動画があがって ちょっと内容を精査することになった


 なおキタカミの歴史の3つの視点については以下記事を参照すると早いと思います


桃太郎要素

 キビキビの由来

 やたらキビキビ言ってたゼヒ番外編、このキビキビとは何のことか、

 これは恐らく桃太郎※に登場する きびだんごから取ってると思います

 ※日本の昔話の1つ。

 桃から生まれた桃太郎が きびだんごをあげることを条件にイヌ、サル、キジを仲間にして鬼退治に出かける話(ざっくり説明)

 きびきび動くことで体力を使う(後述)ことも要素かもしれませんが メインとしては きびだんごでしょう

桃から生まれた要素

 モモワロウは桃の殻の中に本体がある仕組みです

 これは 桃太郎の話の最序盤にある「大きな桃を割ってみると中から子どもが出てきた」シーンのオマージュなのではないでしょうか


まぼろしモモンがモモワロウに何の影響を?

 ゼヒ番外編は 主人公が ふしぎなおくりもの で まぼろしモモンを手に入れ、
 桃沢商店の置物を調べることでストーリーが始まります

 しかし、そのイベントが終わった瞬間にバッグから無くなっています

 モモワロウに何かしらの影響を及ぼしたのだろうということは分かるのですが、それにしても無くなるとはどういうことなのか、

 これは まぼろしモモンと桃の置物が合体してモモワロウになったという仮説が考えられます

 モモワロウはゴーストタイプなので (主人公が商店に背を向けて話している間に)バッグの中に入り込んで合体、
 そのままバッグを抜け出した と考えられなくもないです

 まぁ しかし ここで疑問なのが 「どく状態を回復するモモンのみに どくタイプのモモワロウが合体するか?」という点

 これを解釈するにおいて思考材料となるのが わざ:しぜんのめぐみ

 モモンのみこそ でんきタイプですが、
 タンガのみやカシブのみなど 所謂半減実と呼ばれるきのみは それぞれ半減するタイプと しぜんのめぐみのタイプが合致しています

 つまり それぞれのタイプのエネルギーもまた半減実には詰まっているかもしれないわけで、
 まぼろしモモンも同じように どくタイプのエネルギーを引き出す要素があるのかもしれません。

 「毒は薬になる」逆に「薬は毒になる」と言いますしね

 モモワロウ物語では爺婆の願いをちょくちょく叶えるシーンで まぼろしモモンと思しきものが登場しました

 わざわざ登場するということは何かあるはずですが、主人公の持ったまぼろしモモンによって 使命感を思い出して復活したのではないでしょうか


くさりもちの効力は
人とポケモンとで異なる説

 通称キビキビダンスは人しか踊ってませんし、
 キビキビパニック内でポケモンがモチを食べた描写はありません

 ただ昔々、ともっこ3匹がモモワロウのモチを食べたであろうことは確定と言っていいでしょう(後述)

 しかし その3匹は(昔話の中であろうが)キビキビダンスをしていません。
 あと目もイッてません。

 これはポケモンと人で効力が違うからなのではないでしょうか

 極端な話、タネボーなんかはキビキビダンスできないですしね


キビキビダンスする効力とは

 あのキビキビダンス、実は体力結構使うらしいのです

 で、体力を使うとどうなるかというと 他のことを考えている余裕が無くなる(→精神を支配しやすくなる)のです

 まぁ これはXで見た意見であって わたくし自身の考察ではないのですがね


モモワロウ物語はあくまで一説

 公式サイトによると そうっぽいんですよね

 とどのつまり、あの動画は公式から出されている分 正解である部分は多いだろうけど脚色されてる箇所があることも否定できないということになります


欲望と能力を引き出すモチ

 スカーレット版のモモワロウの図鑑説明文には こんなことが書かれています

 欲望と 能力を 引き出す 毒素の 餅を 食べさせて 食べた 相手を 鎖で 操るのだ。

 操る要素はキビキビパニックで直接見せましたが 「欲望と 能力を 引き出す」とは?

 ここで思い出してほしいのは 実は ともっこ3匹は 元々は力/知恵/美が全然なかったポケモンであり、強く望んだことで それらを手に入れたという事実。
 (碧の仮面にて ゼイユとタッグで ともっこ退治に出かけるシチュエーションでマップ画面から それが分かる)

 これは まさしく 欲望と能力が引き出された例ですよね

 どくのくさり の部分とか 明らかにモモワロウの影響を受けてそうですし、
 (あんな種になるほどに)いっぱい食べて いっぱい力が引き出されたのかもしれません

 モモワロウ物語的には どうにも最初から あの姿だったっぽいんですよね

 まぁ そこ(モチと鎖によって今のイイネイヌ・マシマシラ・キチキギスになった点)は諸々の都合でカットされたのだと思ってます

 モチの効果とは関係なく自身の努力で力/知識/美を手に入れた説も否定できなくはないですが…


おくびょう固定なモモワロウ

 はい、シナリオで出会うモモワロウは性格おくびょう固定です。
 これがモモワロウに悪気はないことの証左としています。

 なお この仕様は対戦面のことを考えての可能性もなくはないですが、
 オーガポンが さみしがり固定だったことを鑑みるに普通に性質として臆病であると捉えてよさそうです

 そして 臆病であるが特別な能力を持っているゴーストポケモンというのはマーシャドーという例がいます

 マーシャドーは恐らく素が弱い※ながら影に潜って相手の能力をコピーすることで強さを得ます

 ※合計種族値は600だが それは対戦面の話。
 生きる上では必ずしも種族値の高さと強さは比例しないと考える

 逆に言えば相手の能力をコピーしないと生きていけないわけです

 これはモモワロウにも言えて、

 素はそんなに強くないが モモワロウ印の毒餅を食べさせて仲間を作らないと生きていけない(ぐらいに心配性)と仮定できるのです

 このような生き方、私達ポケモントレーナーと似てる節ありませんか?

 「キミが捕まえたんだ。
 もうキミの言う事を聞く 友達になったんだよ」

ポケスペ1章3巻より

 上のセリフは 幼き頃のイエローさんにレッドさんがポケモンを捕まえる手伝いをした直後のものです。

 時に、[ポケモンLEGENDS アルセウス]の世界では「ポケモンは 怖い生き物です!」という感覚がメジャーなものでした。

 しかし モンスターボールの発明により そんな怖い生き物を制御できるとしたら…?
 使わない手は無い
ですよね、使った方が共存に役立つというものです

 あ、そもそも何故ポケモンがトレーナーの言う事を聞いてくれるのかは以前考察したことがあります

 で、私達がポケモンを捕まえるように モモワロウも相手にモチを食べさせることで仲間を作る。

 それがモモワロウの生き方であって 人間にとっては悪い行動でも ポケモンにとっては そもそも良い悪いじゃない

 そう考えます

 ・仮面を奪った真実とは

 これもモモワロウ物語で解決しましたね。

 爺婆の願いとして仮面が挙げられ、それを叶えるために行動に移した結果ああなってしまった…

 「誰も悪くなかった」というよりは

 ・モモワロウに欲望を刺激されたとはいえ実質窃盗を望んだ爺婆

 ・既に可愛がられていたのに もっと愛されたくて モチを振る舞ったし、仮面を盗むという行動に出たモモワロウ

 が ちょっと悪いとも言えなくもないですが基本的には誰も悪気がない※と考えます

 ※先述の通り人間の良し悪しはポケモンには(特に野生の)ポケモンには当てはまらないため。

 チョロネコは遊びで物を盗む種族だし、クスネは餌を掠めて暮らす、ニューラはタマゴを盗んで食べる生態がある


キビキビパニック、言うほど操ってなくね?

 はい、何というか[操る]と言ったら カラマネロみたいに操り手の思い通りになる、というイメージですが キビキビパニックは何か違うというか、
 キビキビしか言わずエクササイズしてるだけでしたよね

 スグリのおばあちゃん、ヒエさんはモチ仲間を増やしてたし ネモも実質なんですが、
 何というか もっとこう意識を乗っ取る描写があってもよかったような

 しかし これには[複数を同時に操るのは困難]という仕組みがあると思われます。

 私達だって、例えば3つ以上のながら作業は無理ですよね

 というわけでヒエさんとネモ以外は「邪魔者を止めよ」といった命令しかしてなさそうです

 「数が多いと単純な命令しかできない 『バッジを探せ』とかさ」

ポケスペ2章

 なお くさりもちで操るメカニズムは 毒で脳に影響を与えるだけでなくゴーストエネルギーも関わっていると感じます。


じゃどくのくさり←どくのくさりじゃん!

 はい、モモワロウの専用技である じゃどくのくさり は ともっこ3匹と明らかに関係してそうですよね

 まずは効果、特性:どくのくさり は3割で もうどく付与なのに対して
 技:じゃどくのくさり は5割で もうどく付与と似てますし

 じゃどくのくさり で登場する鎖は ともっこ達のつけているそれと同じです


 鎖の詳細は?

 ここで疑問なのが 先述したスカーレット版の説明文

 欲望と 能力を 引き出す 毒素の 餅を 食べさせて 食べた 相手を 鎖で 操るのだ。

 いやキビキビパニック中は 鎖登場してなくない?

 文脈的に モチを食べさせた後に鎖で操るっぽいけれど…

 一応、鎖は操り能力を高める場合にのみ使うもの、

 または 傀儡側につけるのではなく (じゃどくのくさり で見られる)モモワロウの体内にある鎖のことを言っている、という解釈ができますね

 ポケモンには鎖が必要?

 先ほど ポケモンと人間では多少なりとも くさりもちの効果が違うことを提唱しましたが、
 ポケモンには効きづらいのでは?という仮説が立てられます

 そこで ともっこ3匹がつけている あの鎖です。

 現状 ポケモンが くさりもちを食べた描写はともっこ3匹しかいないので
 ポケモンには効きづらいから鎖を使って操り能力を高める、という説が提唱できます


いっぱい食べた昔の人と
1つしか食べてないキビキビパニック

 ネモが操られる直前、パッと見 触れる意味が分からない[ひとつだけ]ということが言及されていました

 これはメタ的な話、たくさん食べてしまうと モモワロウ物語の爺婆のように ヤバい風に欲望が活性化してしまい心配になる→
 ハッピーエンドが成り立たないだろうから1つだけ食べるという展開になったのでしょう

 (爺婆に対して いっぱい振る舞ったのは 単に エネルギーを多く使っても 美味しいものを食べさせて喜ばせであげたいから、だと感じてる)


昔の人はモモワロウを知っていた

 キタカミの里にある3つの看板、あれにはともっこ3匹の隣に人間のような画もあり、明らかに それがモモワロウだと予測できます。

 また キタカミセンターに飾られている提灯のマーク、あれにオーガポンとともっこ3匹のタイプに加えてゴーストタイプのものがあるんですよね…!

 つまり、昔の人はモモワロウを知っていたということになります

 ともっこwithモモワロウVSオーガポンの一幕を見ていたのかもしれません

 …じゃあ昔話にもモモワロウが登場しても良かったのでは? とも感じるのですが

 これは ともっこ3匹に対してモモワロウの亡骸が見つからなかったから仕方なく3匹だけ埋葬→先祖間の伝言ゲームの間で いつの間にかモモワロウの存在が消え失せた、って解釈してます

 また、看板がモモワロウの姿と比べて だいぶ擬人化されてるのも気になりますが、
 まぁ そんなことを言えばオーガポンも ちょっと違いますし

 (「モモワロウには隠された擬人化フォルムがある、パーフェクトジガルデみたいに次世代で発現する!」なんて可能性も…?)


結局モモワロウのゴースト要素って何?

 既に2つほど先述しましたが、
 1つ目はキビキビパニック最初のシーンにおいてバッグをすり抜けて まぼろしモモンを食べる理由付け、
 2つ目は他者を操る能力がゴーストエネルギー由来のものであるという件です。

 時に、桃太郎には水子がモチーフである都市伝説があります。

 かみくだいて説明すると 水子とは 母親から出る前に死んでしまった子どものことだそうで、
 そこがモチーフにあるからゴーストタイプであるのでは、なんて説もあります。

 しかし個人的にはアリ寄りのナシかなぁと。

 というのも、ゴーストタイプの理由付けは既に先述の2つで充分ですし、
 そもそもモモワロウ←水子 ではなく桃太郎←水子が都市伝説(ウソかホントか分からない)であり、何というか順序が違うというか…

 そもそも 桃太郎モチーフな時点で自然と水子が話題に挙がるのは避けて通れないですし

 あと、割と負寄りのテーマなのに、子どももプレイするものに こんな都市伝説を用意するか?と…

 スグリパンチによる復活は?

 通称スグリパンチなんて言われる 碧の仮面にて ともっこ像にスグリがパンチした直後に復活したシーン、

 あそこに モモワロウがゴーストタイプである所以を感じる説もあります。

 というのも、主人公とゼイユだけがオーガポンに合って本当の歴史を聞いて闇堕ち路線が始まった際、スグリは桃沢商店にいました。

 ここでモモワロウ(のエネルギー)がスグリに乗り移り、スグリパンチの瞬間そのエネルギーを注ぎ込まれて ともっこが復活した、という説です

 これも個人的にはアリなのかナシなのかフィフティフィフティです。

 というのも、いくらゴーストタイプの幻のポケモンの力とはいえ、亡骸を復活させられるか?という点が疑問なんですよ

 ここで わたくしは新説を提唱いたします

 昔の人はモンボを知らない説?

 ポケモンって元々 弱まると体を小さくする生態がありますよね、

 XY以降 野生ポケモンを倒すと だんだん体積が小さくなっていく演出は これを踏襲していると思われます

 で、オーガポンとの戦いでボコボコになった ともっこは自らの体を小さくして回復に努めた。

 しかし それを見た へんぴな所にいる昔の人、モンスターボールという存在を知らなくても→弱まると体を小さくする という習性を知らなくても おかしくありません

 つまり、該当の戦闘を見た当時の人は ともっこが小さくなったことを[亡骸になった]と捉えてしまった→実際は死んでない という説です

 なお 小さくなっている間は食事しなくても生きていけるのでは、と以前考察したことがあります

 ただ この説も (人々は)小さくなった ともっこを どうやってプラザまで運んだのか?復活のきっかけは?という2つの疑問点が生まれます。

 これについて わたくしは 前者を

 ①元々プラザで戦闘があった

 ②小さくなった際に たまたま絨毯の上にいた

①の方が著しく高いと思う

 と解釈、

 後者を

 ①既存の説と同じようにスグリに流れたモモワロウのエネルギーによって復活した

 ②たまたまスグリパンチの時期と完全回復の時期が重なった

こちらも①の方が高いと思う

 こう解釈しています


主人公が見ていない中
モモワロウまた傀儡はどんなムーブをしたの?

 はい、キビキビパニック内でのモモワロウの行動についての理由付けです。

 モモワロウ物語の最後には「いつか 願いを果たすために…」みたいなことが語られていましたが、
 それに則ると お面探しの続き※をやりたかったのかもしれません。

 ※碧の仮面内のストーリーのともっこ3匹も スグリパンチによってモモワロウのエネルギーが流れ込んだことにより、仮面を奪う使命を果たそうとしたのかも

 ネモなんていう強いトレーナーの勝負を目の当たりにしたとしたら尚更、
 (「彼女の力を借りてお面を取ろう」と感じる)

 スグリとネモの勝負を見てモモワロウはプランを練ってそうですね

 そして 恐れ穴を見たらオーガポンもお面も見当たらないので ともっこプラザヘ向かう(ともっこに会う)とプラン変更したのでしょう


モチガードのために
オモテ祭りが始まった説も無いと思う

 はい、くさりもちで傀儡になるのを防ぐためにお面を被る風習が始まったのでは?という説が見られますが 無い割合の方が高いと感じます

 モモワロウ物語に脚色が入っているかも、とは言いましたが それにしたって モチガード説を通すのであれば大部分が脚色されたことになります。

 何というか メタ的な話、仮面がキーポイントであるキタカミの話だからこそ お面をつけるオモテ祭りが作られたのであって
 あくまでも昔話を上手く形作るため また祭りの雰囲気でプレイヤーを楽しませるため。それ以上でも以下でも無いように感じます


何故すぐお面を取り返さなかったの?
男の行方が2つの視点で異なるんだけど?

 以下↓のポスト参照


3つ目の看板の鬼はモモワロウ説も
無いんじゃないかな?

 はい、こちらもまた 巷に存在する説ですね。

 そもそもオーガポンのことを鬼と呼称しているのに 別のポケモンに対して鬼って言葉を使うの (特に看板を作った人視点で)ややこしくないですか?

 ただ あの看板、「命を 抜き取られ」といった記述がゴーストタイプっぽいのですよね


オーガポンとともっこで
特別演出があるらしい?

 この記事が投稿された頃には周知の事実となっているでしょうが
 最後のモモワロウ戦にてオーガポンを繰り出すとオーガポンが、ともっこを出すとモモワロウが怒った(風に捉えられる)反応を示します

 ともっこの方は モモワロウが くさりもちを与えたのに該当シーンで敵対しちゃってる状況に反応したのでしょうし、

 オーガポンは かつての歴史の黒幕※を目の前にして憤慨が抑えきれなくなったんだろうと感じます

 ※オーガポン視点

 なお 対ともっこの時に反応しなかったのは くさりもちで操られているだけの存在なことを分かっていたから…?

 ちょっと これしか理由付けができないですね


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 とてつもない長文になってしまいましたが 今記事は とりあえず ここまでです

 お付き合いいただき ありがとうございました

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