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サン&ムーンのパックについて

 クワっす〜 リユルン(@riyulun)です

 時に、サン&ムーンシリーズというのはボケモンカードにおける歴史が ある意味動いた世代だと感じるのですよね。

 今回は そんなサン&ムーンシリーズについて色々書き記していければと感じます


目次

・拡張パックと強化拡張パック
 ・再録祭りの1、2、5弾
 ・2〜3年目の強化拡張パック

・実質月1発売
 ・たまに公式画の流用

・ポケカバブルの到来
 ・カードリスト公開にデッキレシピ作成ページの登場

・Sというレアリティの登場

・今日まで続くレギュレーションマーク


拡張パックと強化拡張パック

 今日まで続いてる拡張パックと強化拡張パックという括りですが、これが生まれたのがサン&ムーンシリーズです。

 これまでは たまにコンセプトパックやハイクラスパックはあったものの 基本的に拡張パックのみ

 今の拡張/強化拡張の違いというのは収録カード数、普通の拡張パックに比べると強化拡張パックは少ない、というぐらいでしたが
サン&ムーンシリーズは異なります

 再録祭りの1、2、5弾

 まず1弾、2弾、5弾の強化拡張パック。

 これらの封入カードはミラー加工されているとはいえ ほとんどのポケモンが拡張パック1弾、2弾、5弾で収録されたものの再録でした。
 しかもミラー加工があるので税抜き230円と高いのです

 さらにさらに、1弾ではアローラ御三家GX、2弾ではカプ・ブルルGXルガルガンGX(まひるのすがた)と
 デッキ商品(ルガルガンGXはコロコロコミックの付録デッキ)の看板GXが早くも再録されたのです。これには こんらんしましたね

 一応 トレーナーズ/特殊エネルギーは別のもの、
 5弾はタイプシフトと称して複合タイプのポケモンは別のタイプで収録されたのですが…

 やっぱり不評だったのか この3回で終わりを告げることになりました

 2〜3年目の強化拡張パック

 そして第6弾の強化拡張パック、ドラゴンストームから また味が変わります。
 ここから(厳密に言えば3弾の[ひかる伝説]もそうだが)現在と同じように拡張パックとは全く別のカードが収録される運びとなりました

 まぁ その[ドラゴンストーム]では少し トレーナーズの再録があったんですが

 そしてサン&ムーン2〜3年目の 強化拡張パックはタイプに縛りが見られるのも傾向ですね。

 具体的には

 ドラゴンストーム→炎、水、ドラゴン

 迅雷スパーク→草、炎、水、雷、鋼

 フェアリーライズ→草、超、フェアリー

 ダークオーダー→雷、悪、鋼

ポケモンのタイプではなく要求エネルギーのタイプ

 ナイトユニゾン→草、水、雷、悪、フェアリー

 フルメタルウォール→草、水、闘、鋼

 ジージーエンド→炎、雷、超、闘、鋼、ドラゴン

 スカイレジェンド→草、炎、水、雷、超、ドラゴン

 リミックスバウト→草、炎、水、超、闘、悪

 3年目になると種類が増えますが

 これは恐らく 2年目が[強化拡張パック]というのが[特定のタイプ強化に特化したパック]というベクトルだったからだと感じます

下に小さく その旨が書いてある

 ([チャンピオンロード]は特殊仕様の例外パック、
 [迅雷スパーク]はシールド戦用のため種類が多い)


実質月1発売

 驚くことにサン&ムーンシリーズ、ほぼ月1発売なのです

 まず1年目、何と拡張パック1弾〜4弾まで、すべて2種同時発売でした

 それでいて 先述した強化拡張パックも3弾登場、4弾はハイクラスパック[GXバトルブースト]が登場したんですよね

 そして2年目、
 拡張パック第5弾は[ウルトラサン] [ウルトラムーン]の2種同時発売で、後に強化拡張パック[ウルトラフォース]が発売、ここは1年目と同じなのですが

 次の弾から「毎月新弾発売」を謳うようになったのです

 3の倍数の月は拡張パック、そうでない月は強化拡張パックが発売される法則でありました

 そして その毎月新弾発売に伴い「ポケカの日」なる概念も誕生。
 毎月の新弾発売週の金土日にキャンペーンが行われていました(詳細は すっかり忘れましたが)

 3年目も このペースは変わらず※なんですよね。

 ※強いて言うなら最後のハイクラスパック[タッグオールスターズ]が10月発売、
 拡張パック[ソード] [シールド]が12月発売なので11月が空いているのだが

 前項で述べた3年目のタイプの種類が微妙に全種類いかないのは 恐らく このハイペースだったことが要因でしょう、

 新カードの作成に取り組むに辺り ある程度タイプを絞った方が効率的だったのかもしれません(→全タイプカード化しなければいけない縛りがない)

 ・たまに公式画の流用

 こんなハイペースが故に たまに公式画そのまま使ったカードも登場していました


ポケカバブルの到来

 そもそも ポケモンカードって他のカードゲームよりも集める専門の人が かなり多いのですが、それを鑑みても以前はプレイヤーが少ない状態でした。

 どれぐらい少ないかと言われると 以前アシレーヌGXのスタートデッキがあるか 店に聞いた時に(恐らく、さすがに)他のカードゲームのたまたま似た名前のものの検索だと思われた※ぐらいです

 ※人として、大人として 少なくともアシレーヌなるポケモンの名は知っていないとおかしいだろうが

 遊戯王というカードゲームにはGXというシリーズがあったらしく
 また店員の耳がよくなかったからか 聞き間違いが起こり、
 顧客が言ったと思われる言葉そのまま確実に確認するというマニュアルがあったであろうため

わざわざ聞き込みに来る顧客は
他のカードゲームについての案件が
多かったが故のクセだろうと感じる

 ですが ある期を境に、俗にポケカバブルと呼ばれる波が来ます。

 その波が来た要因の1つがGXスタートデッキ、
 もう1つと考えられるのが(ポケモンカードが非メインな)YouTuberが触れたことです。

 YouTuberについてはポケモン関連以外見てないので語れないのですが
 前者については 500円(税抜き)という破格で対戦ができるセットとなっており、
 しかも9種類ある内の好きなものを選べます。

 本編にも言えることですが、対戦するには ある程度準備が必要ですよね

 しかし その準備が たった500円払うだけで(コイン以外)できるということで革命的商品だったんですね

 これが大成功を収めたからかVの時代もexの時代も似たようなセット商品が登場したわけです。

 …ただ これらのポケカバブルが結果的に良かったかと言われると、

 急激に需要が伸びたせいで供給が追いついていなかったり、

 不純な動機でポケカを始める輩/転売を試みる輩がポケカ界隈に入ってきてしまったり、
 
 (よほどプレミアなものでもないのに)シングル価格が爆上がりしたカードがあったりといった難点が生まれまして…

 何年か経って現在は かなりマシになりましたがね

 カードリスト公開にデッキレシピ作成ページの登場

 最近 ポケカ対戦界隈に入った人には馴染みないかもしれませんが、
 新パック発売の1週間前のカードリスト公開やデッキレシピ作成ページなんてものが なかった時代があります

 わたくしが もし「オーベム」に記憶をイジられていないなら少なくとも6世代には2つともなかったんですよね

 7世代が生み出した この2つのシステムは画期的だったわけです

 余談:パックから知らないカードが出てくるドキドキが味わえなくなった点に寂しさを覚える人もいます。


Sというレアリティの登場

 [シャイニースターV]、[シャイニートレジャーex]には既存のポケモンの色違いバージョンがS、RRの色違いバージョンがSSRというレアリティで登場しましたが、

 この伝統はサン&ムーン2年目のハイクラスパック[GXウルトラシャイニー]から始まりました

 余談②

 世代最初のハイクラスパックは 登場して1年未満のカードしか再録されないため プレイヤー視点でそこまで強くないカードが再録される可能性が高まる→購買意欲が薄れると考えられる。

 その 比較的下がっている購買意欲を戻すためにS、SSRが刷られるのではないだろうか


今日まで続くレギュレーションマーク

 カードの登場時期を1年ごとに区切ってスタンレギュ落ちさせるレギュレーションマーク手法、これもサン&ムーンが初出です。

 しかし 海外では この方式が既に採用されていたので カードに小さく映し出されたAの文字だけで これを予感した当時のプレイヤーもいるとか

 また、[タッグオールスターズ]には どうせスタンレギュ落ちするということでAマークのカードが入っていないというのも衝撃的でしたね


――――――――――――

 こうして見るとサン&ムーン、やっぱり挑戦的だったということが分かります。

 特に月1新弾発売はヤバい…
 すぐに環境が変わることは刺激になりますが頭が疲れます…

 しかし これらの挑戦をして目立ったからこそ今の盛り上がりがあるとも言えるんですよね


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