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マークシートで0点を取り続ける確率

モラルハラスメント加害者からの質問には「正解」というものが存在しない。
どんな答えをだそうとも、100%不正解だ。
だから気にしないでほしい。
あなたや私は「不正解しか出せない人間」ではない。

家族でショッピングモールで洋服を買いに行く。
なんの変哲もない日常の一幕。
ここにもモラルハラスメントが潜んでいる。

「AとBどちらの服がいいと思う?」モラハラ夫が私に尋ねる。
この一言がモラルハラスメントを始める合図だ。

どちらを選ぶのが正解?
どちらを選んだらモラハラされない?
一瞬で様々なことを考えながら答える。

「Aがいいんじゃない?」
すると夫は「はぁ?お前Aがいいと思うのか?じゃぁBにしようっと」
*私がBを選ぶと夫はAを買う。

結婚当初、不思議だった。
なぜ夫は私が選んだものを絶対に買わないのにわざわざ私に選ばせるのか。

今ならそれは「モラルハラスメント」だとわかる。
私の答えを聞いてから、その答えを逆のことをすることで、
私が「いつも不正解しか選ばないダメな人間だ」と言いたいのだと。

「女性でもよくある話でしょ?2択にする時点でどっちを買うか大体決まってるからじゃないの?」というかもしれない。
そういう考えになること自体、「モラルハラスメントを受けたことがない」という幸せの証拠だと思う。

どんなに頭が悪くても2択のマークシートテストで0点を取り続けることは難しいことではないだろうか?
偶然でも何でも、1つくらいは正解するはずだ。

しかしモラハラ2択問題では正解することは絶対にない。
モラハラ2択問題は過去問をひっぱりだして、暗記したり、
どんなに出題傾向を分析しても無駄だ。
なぜなら正解は出題者のその日の気分によるからだ。

モラハラ夫には「自分の意見」というものがない。
そのため、意見を言う人間の反対の意思を伝えることで、
自分は「きちんと自分の考えがある人間だ」と知らしめたいのだ。

しかし「他人の意見の上に成り立っている意見」は、
そもそも「他人の意見」がないと始まらない。

ということは、私の意見がなければ、
その反対の意見も言えなくなるはずだ。

そして私は15年余りの結婚生活の中で
モラハラ夫が2択を迫ってくるときの最適な答えを探し続けた。

その結果、「AでもBでもどちらでもいい」

これが2020年現在の最適解である。

この場合、私には意見がないので、
私と反対の意見を言いたいモラハラ夫は一番困るのだ。

モラハラ被害に会う人は、総じて真面目な人が多い。
「どちらかを答えなくちゃ」と思い込んでしまうのだ。

ただの世間話だ。
「答えなくてもいいという選択肢もある」いうことに気づいてほしい。

「どっちも似合わない」
「知らんわっ!」こんな適当な返しでも十分。

本当は
「てめぇの着る服なんか誰も見てねぇよ!」と言ってみたい。

優位に立ちたいだけのヤツに、わざわざ意見を言ってやる必要はない。

それが私が出した結論だ。





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