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私がSUPER BEAVERを好きな理由

※全ては個人の感想です。

私の近しい人たち、SNSで繋がってくれている人たちは『この人、ビーバー好き好き言ってる割に、渋谷くんの事嫌いなんじゃないかなあ』って感じてるんじゃないかな、と反省する事がたまにある。(たまに?笑)

“可愛さ余って憎さ100倍”って、昔の人はよくぞ言ったものだと感心するくらい、こんな気持ちになるのは私だけじゃなくて昔からあるあるだったんだ!と安心するくらい、好きなのに、好きだからこそ、彼に対して『なんでそんな風に言っちゃうの~!』とか『なんでそんな風にイキっちゃうの~!』と思ってしまう事があるのです。つい反論したくなっちゃう……。反省してます……。


でも、だからこそ、私は彼の歌を嫌いになれないのだ。

何回も書いているので、最初から読んで下さっている方には耳タコで申し訳ないけれど、私は20代からインストの曲をメインに聴いていて、ライブもインストバンドに行く事が多くて、それはいつの間にか歌詞のある曲(意志のある曲)を聴くのがしんどくなってきたから、という理由があって。

例えば失恋の曲だったら、その曲を聴く度に失恋の気持ちを思い出したり、別に元気を出したくないのに元気が出る曲を聴くとしんどくなったり、その1曲で気持ちがいちいち揺れるのが面倒くさくなってしまって。“音楽“を聴きたいのに言葉に引っ張られるのが面倒くさいというか。

もちろん、人並みにヒットチャートの曲も聴いていたし、その中でも好きな曲はあるし、元気を出したい時に元気が出る曲を聴くのは好き。

あと、考察すれば意味が分かるけれど、パッと聴きだとただなんとなく言葉がきれいだなあという曲も好き。スピッツとかくるりとか、谷中さんの書く詞もそうだし、歌詞だけど詩に近いのが好き。そういう意味では澁谷逆太郎の曲はとても好み。

人生の岐路で神の啓示か?っていうくらい、その時のその曲のこの歌詞に救われた!という曲もある。余談だけれど、真心ブラザーズの“EVERYBODY SINGIN' LOVE SONG“とYUKIちゃんの“JOY”がこの世になければ私はこの人生になっていなかったと断言できるので、倉持夫妻にはもう足を向けて寝られないです。

なので時と場合によるというか、どうしてもインストがいいって訳じゃないんだけど、ついつい、インストや洋楽を好んで聴くようになっていったのでした。

なので、逆太郎とスカパラのゲストボーカルで渋谷くんの歌声に衝撃を受けて、初めてがっつりビーバーの曲を大量に聴いた時(しかもWOWOWの代々木のライブ映像だった)『う、うわ~~~1から10まで言ってくれるタイプのやつ~!』って割と苦手な感じかなと思ったんだけど、あーだから若者に人気なんだなあとも思ったんだけど、その中に、何か、何か引っかかるものがあって。

それは、例えば“祈り”とか“憧れ”とか“切実さ”みたいなもの。
心の奥をぎゅっと掴まれるような。

この時は、それが渋谷くんの歌の魅力なのかな、このバンドの魅力なのかなと思って、この人の歌、このバンドすごく好き!と思ったんだけど、のちにこの理由が分かってひっくり返ってしまった。

それは、歌詞をギターのやなぎが全部書いてるという事。

ビーバー初体験をした人はみんな感じると思う、いかにも、いかにも渋谷くんが歌詞を書いてそうじゃないですか。

まずはそこ、違う人が書いた歌詞なのに、あんな風に歌えるんだ、と思って感動したんだけど、その後に私が何に引っかかったのかが分かった。

あの、“祈り”とか“憧れ”とか“切実さ”みたいなもの。
心の奥をぎゅっと掴まれるような。

それは渋谷くんのフィルターを通した、やなぎの歌詞への想いだったんだなあ……(号泣)

最初に聴いたのがライブ映像だったから余計に響いたんだと思う。


さっきから書いてるような私の好みからすると(ほんとにこれは単なる個人の好みの話です)ビーバーの歌詞をもし渋谷くんが書いていたんだとしたら、押しつけがましさを感じてしまってむりだったかもしれない。

ボーカルのいるバンドの場合、やっぱり歌がむりだったらむりだと思うんです。いくらギターが好き!バンドの演奏が好き!だったとしても。


なので、私がビーバーの曲を聴いて好きだなあ、と思うところは、
『この歌詞を渋谷くんに歌ってもらいたかったやなぎの気持ち』
『それをこうあってほしいと祈りながら、そう想う気持ちが尊いと憧れを持って、どうかこの想いが伝わるようにと歌う渋谷くんの切実さ』
『それを全部支えてる楽器隊の包容力のある演奏』
なのです。
ボーカルのために存在しているバンドなんだけれど、その全ベクトルがそれぞれへのリスペクトと愛で満たされているという。

ビーバーの歌詞はすごい、歌詞がいい、ってよく言われるけど、それはそうなんだけど『それを伝えている手段』がすごいからすごいんだよ、と私は言いたい。

だから、つい“コンポーザー柳沢亮太”“柳沢亮太の紡ぐ言葉”のモンペになってしまって、歌番組で「作詞作曲 柳沢亮太」って出ないと怒り狂ってしまうし、渋谷龍太の言葉がすごいみたいになってても怒り狂ってしまう。笑。

でも、じゃあやなぎの歌詞があればいいですか?というのもまた違って、あれをぶーやんが歌う前提で書いてるっていうのが、尊い。ああ。


そう、渋谷くんの言葉といえば、みんな大好きフロントマンのMCですよね。世間の評価もとても高いし。

これも私の単なる好みで非常に偏った感想で恐縮なのだけど、そもそもライブ中のMCが苦手で、せっかく“音楽”で感受性が爆発して気持ちが解放されて自由を味わっているのに、そこに言葉を注入されると“素”に戻ってしまって、次の曲に入った時にまた1から気持ちを作らなくちゃいけなくてしんどく感じてしまう……(スカパラみたいにがっつりトークのコーナーがあったり、メンバーがわちゃわちゃと喋ってるのはむしろ好き。)

なので、渋谷くんのMC中6割くらいは“次の曲なにかなあ~“とぼーっとしてる事が多い。ほんとごめんなさい。

たぶんこの辺りが『この人、ビーバー好き好き言ってる割に、渋谷くんの事嫌いなんじゃないかなあ』って思われる要因なんじゃないかなと思うんだけど、でも、だからこそ、歌声を一瞬でも聴くと『ああ神様、彼に歌声とSUPER BEAVERをありがとう』って思っちゃうんだよなあ。

彼の発言やMCを聞いて、それはこうじゃないかなあ、違うんじゃないかなあ、それだったらこういう立場の人が可哀想じゃないかなあって思う事があるのに、歌うと有無を言わさず納得させられちゃうって相当ヤバくないですか。

それこそがバンドをやってる理由だし、歌を歌ってる理由で、私がSUPER BEAVERを好きな理由。

もちろん!!!メンバーそれぞれの個性とか、仲の良さとか、結束の固さとか、そもそもの楽曲の良さとか、やなぎのギターとかやなぎのギターとかやなぎのギターとか他にも好きなところはいっぱいあるー!!!それはまた書きたいと思います!


【おまけ】
ビーバー関連で私史上いちばんバズったツイートがこれ。
分かる、それな!まだ同じ事を力説してるの笑う。
はちきれそう、そろそろライブで聴きたいな!


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