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#70 Tonhon Chonlatee (2020)

評価
・mydramalist ☆7.1
・原題 : ต้นหนชลธี
・1話47分 全10話
・幼馴染もののタイY series

あらすじ

内気で心優しいChonlateeは今年大学に入学したばかりの男の子。幼いころから、隣家に住む年上の幼馴染であるTonhonに片想いをしているも、TonhonはChonlateeのことを実の弟のようにしか思っておらず、Chonlateeは彼が彼女をとっかえひっかえしているのをただ見守るしかなかった。

Tonhonは特に父親から早くに身を固めることを強要されており、現在付き合っている彼女となんとなくであるが結婚をするのかな、と考えていたが、彼女がTonhonと親しくするChonlateeを目の敵にし害を与えそうになっている場面を抑えたことが切欠で、自身の気持ちがわからなくなる。

父親の教育から、同性愛者に対して割と偏見をもってこれまで育ってきたTonhonは、Chonlateeが勢い余って自身に告白してきたことを強く拒絶したことにより、Chonlateeとの仲も拗れてしまう。

二人がこのまま疎遠になるのは、と一念発起したTonhonと大学入学以来3年間同居もしていた親友二人は自身らが付き合っていることを告白し、Tonhonに考えが変わらないかと交渉するも...

感想

Y seriesには欠かせない、Y girlですが、今回のMiriamちゃんは一味違うY girlでした。

Miriamの”Pleeeeeeeeeeeeease!”のモノマネが割と上手くできるのですが、余りに元ネタを知ったうえでリアクションしてくれるような友人がおらず、披露する機会もないまま封印される持ちネタとなりそうです。

まとめ

Y girl的にはこれまでにないエンドであり、まあ本人がOKなのであれば割と彼女的にはハッピーエンドかな、とは思うのですが、メインCPをハッピーエンドという枠に収めるべきかどうかというのは物議をかもしそうな、非常にセンシティブな問題かなと思います。

タイの公式文書等などで世界に先駆けて公的に受け入れている性別の多様性と、実際どのように受け取られているかというギャップ、埋められない貧富の格差問題を、ここまでノーブレインハッピーBLドラマの顔をさせながら問題提起するために作られた物語だと思うと、脚本家に一本食わされたなと思わざるを得ない作品です。

一話冒頭のChonlateeの夢である中国古装劇あるあるの毒でなんでも解決しちゃう設定と、クレーン芸は割と再現度が高くて笑いました。

日本語版も放送されているようですが、VPNなしでYouTubeで視聴可能のようですね。

問題について深刻に考えながら見るもよし、ただのノーブレインハッピーYseriesとしてみるもよしの作品かなと思います。

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