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ボクが伊勢谷さんと惟のレモンを作った理由。

10月21日から2週間続いた渋谷スクランブルスクエアでのポップアップ出店が昨日で終わりました。訪れてくださった皆様本当にありがとうございます。沢山ある反省点もやってみなければわからない事ばかりでとても大きな経験をさせてもらいました。

今回の2週間の中で1番反響が大きくボク自身とてもびっくりしたのが「惟のレモン」のクッキーです。

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朝早くからお買い求めのお客様が並んでくださったり毎日買えなかったという声も毎日聞き、5日間の販売の最後2日間の販売数を急遽増やしました。他の生産スケジュールを後回しにしてなかば無理やり作ってもらいました。

もともとの予定では毎日80缶で増やして130缶です。足りないと少ないような気もするかと思うのですがこれは決して少ない数だとは思いません。自分たちも本当に驚きました。 

さて、ボクが惟のレモンを伊勢谷さんと作った理由ですね。多分上手く文章にできないけどお付き合いください。お菓子屋さんでお菓子作りの仕事に就く人は皆本当にお菓子を作る事が大好きです。皆子供のころお菓子を作ったら周りの人が喜んでくれたからお菓子屋さんになりたくなったと面接で言ってくれます。ボクはその言葉が大好きです。なによりも正しい答えだと思います。でも現実は一生懸命お菓子の仕事をしても疲れ果ててお菓子と離れてしまう人が圧倒的に多いように思います。

それならリビエールで働いている間にボクと一緒にブランドのようなものを立ち上げて一緒に考えてお客さんに喜んでもらう事ができるようになればその人がいつかリビエールを離れる時に一緒にそのブランドを持ってでていけたら良いんじゃないかな?って思った。

そんなことを朝礼で話してみたんです。そしたら伊勢谷さんがやりたい!ってすぐ言ってきました。彼女はとても素直で一生懸命で責任感もある優しい女の子です。伊勢谷さんならきっとできると思った。じゃあ一緒にやろうとなりました。

ってとりあえずなにやろうか(笑)からだったんだけど、その直前に伊勢谷さんがタルトシトロン(レモンのタルト)を作っていたのを思い出した。

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だからレモンのお菓子いいかもしれないね!となりそれが始まり。ブランド名は「惟のレモン」。  それをどうしていくかどう動いていくか。そんな事はとりあえず後回し。まずはお菓子を作っていこう。動こう。となりました。

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お菓子屋さんで働く社員が社内で自分のブランドを作るなんて聞いた事がないから頑張ってれば必ずなにかあると漠然と思ってました。

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毎日レモンクッキーを試作してレモン農家さんに自分で連絡して出張して訪ねたころかな?あの阪急百貨店さんから連絡が来ました。惟のレモンを色んなブランドが集まる催事のブランドの一つとして出店してもらいたいと。会社がちょっと湧きました。

その時点でまだレモンクッキーは完成してなかったんだけどもちろんやります。と答えた。 合計で30回くらいは試作したかな?やっと完成して素敵にデザインしてもらったパッケージもあがってきた。

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あとは持っていくだけというところで、

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コロナの影響で中止。彼女のこのツイートに対してとても暖かい言葉を沢山の人がかけてくれました。

気持ちを切り替えて用意したお菓子をネットで販売したりもともと直後に予定していた博多での出店で一部販売しました。その都度喜んでもらえました。

そして今回の渋谷スクランブルスクエアで期間を決めて販売しようと言う事になりました。断っておきたいんですが作れるのに作ってないわけではないんです。もともと無駄がないように生産スケジュールを組んでいてパティシエにとって問題になる長時間労働もボクはさせる気がないので予定を差し込んだ上ででしか今はできないんです。


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伊勢谷さんも渋谷にやってきて迎えた販売日。朝から驚くほど多くの人が並んでくれてました。リビエールはラングドシャやマノンが人気なのでもしかしたらそれもあってかもしれません。でもね、

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売り場でお客さんから惟ちゃんって声をかけられている伊勢谷さんを見ているとそれだけじゃないな。って思います。正しいか間違っているかわからなかった社員のブランドを作る事にボクの中で答えがでました。やってよかったです。 まだ上手く言えないけどブランドとはその人やモノが持っている魅力や輝きが見えたり伝わる事なのかなと思った。だからボクはより輝いて見えるように光を当てたい。でもそれには本人に輝きたいと言う意思や努力が必要になる。伊勢谷さんにも妥協が見えた時は厳しく言ったし、ここでこういう発信したほうがいいと思うと伝えたりもした。プロデュースになるのかな?伊勢谷さんはそれに答えて頑張ってくれた。輝きを見つけてもらうお手伝いをうちの会社にいる間に一緒にできたら将来その人の輝きはもっと大きくなったり沢山の人に見つけてもらえるんじゃないか。そんな風に思う。 これからきっとリビエールの中からまた違う色のブランドがでてきます。早く皆様に紹介したくてワクワクしています。

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全くもってボクからのご褒美ではないけどリビエールのお菓子をよく買いにきてくれる指原さんがレモンクッキーを並んでいるのに気づいたのでお会計の時に、「一生のお願いです、、!伊勢谷さんと写真撮らせてもらっていいですか?そして彼女の発信に使わせていただきたいです!」とお願いさせてもらいました。指原さんは快くオッケーしてくださった。女神様。これからもファンクラブでい続けます。

最後に。惟のレモンが来年1月13日から渋谷スクランブルスクエアで単独でのポップアップストアが決まりました。今伊勢谷さんはそこで新しく出すお菓子をきっと考えています。もしかしたらレモンのお菓子じゃないかもしれません。ボクはそれでもいいと思っています。だってブランドとは伊勢谷さん自身の事だと思うから。きっと喜んでもらえるはず。ボクはその時行くつもりはありません。

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東京から帰っている新幹線の中で書きました。毎回読みにくい文章にお付き合いいただきありがとうございます。 西 剛紀



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