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「会社の看板がない機械設計者の戦略」について考える #内省録

何気なしにふと気になったテーマを取り上げ、自分の経験、思考、価値観と向き合いながら深堀りをしていくシリーズ。内省したものをこうして記録することで、

  • エンジニアとしての成長のロードマップ

  • 自分が取り組んでいる分野の動向の推察

  • 今後の活動に関する意思決定

のために役立てていこうというもの。要するに、思考・価値観の人間ドックである。

自分の機械設計歴はかれこれ8年半程度になる。

最初は大手の設備メーカに就職をして設備設計をしていた。ただ大手の仕事は「自分で設計をするのが仕事」ではなく「他人に仕事をさせるのが仕事」という色が強く、いくら仕事をしていても設計能力が身につく感覚が得られなかった。

入社して5年が経ったころ、自分で手を動かせるような設計能力が欲しいと思った私は、思い切ってベンチャー企業へ転職をした。その後個人事業を開業し、個人で設備設計の案件をこなすようにもなってきた。

正直言ってベンチャー転職後はうまくいかないことの方が多く、自分や妻の両親にも「この先養っていけるのか?」なんて心配されたりもしたが、最近ご依頼いただく案件数が増えてきており、「当初なりたかった自分」に近づけているなぁという実感を得られるようになってきた。

最近では設計案件だけにとどまらず、大手のお客様から仕事を受けて技術的に意見したり、ちょっとしたコンサルもするようにもなってきた。

ただ、確かに自分が欲しかった「技術力のようなもの」が得られるようになってきた一方、
自分が取ったリスクや身に着けたスキルに対するリターンを見つめ直していこうと思う

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