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18.前壁撮影で前壁写ってますか?

『17.前壁撮影はなぜ難しいのか』でお話ししたように、とても難しい「前壁(下部)撮影」ですが、標的部位(見たいところ)と描出範囲(写っているところ)について考えたいと思います

前壁撮影で前壁を撮影している?

みなさん、とても難しい「前壁(下部)撮影」、頑張って撮影していると思いますが、撮影している(写っている)ところは『前壁』でしょうか?
こんなことを言うと「なにその質問?」と思われるでしょうが、筆者は立場的にいろいろ、たくさんの技師の画像を見る機会があり、そのなかの「前壁撮影」が少なからず「これ前壁写ってないなぁ」と思うことがあります。
きっと前壁を撮影するとき多くの場合、皆さんこんな風に思いながら撮影しているんじゃないでしょうか?

受診者をうつぶせにする→寝台を立ててくる→圧迫フトンを入れる→肩当をする→透視観察しながら寝台を逆傾斜→上手く前壁下部が二重造影にならない。バリウムがじゃまで写らない→ん~どうしよう→寝台をまた立ててくる→受診者の右腰上げる→寝台を逆傾斜→下部が二重造影になったから撮影!

撮影した画像はこんな感じ

これ、前壁写ってるでしょうか?

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