片野サッカーにおける10番像とは?

サッカーの10番と言えばバルセロナのメッシ、レアルのモドリッチ、過去に遡るとやイタリアの至宝ロベルトバッジョやフランス代表のジネディーヌジダンなどが背負っている
まさに花形で各チームの中心選手に渡される番号だ
しかし片野サッカーにおいての10番は華やかさという点では他チームとは違う気がする
もちろん欠かせない選手が背負う番号である事に間違いない
それでは片野サッカーにおける10番の個人的なイメージを話したい

大分が片さんに来てから5年、3人の選手が10番を背負ってきた
1年目 松本昌也 21歳
2年目 不在
3年目 藤本憲明 29歳
4年目 藤本憲明 30歳 ※シーズン半ばでの移籍に伴い一時的に空番号
5年目 野村直輝 28歳

この3人 一見すると共通点がないように見える
昌也は大分のアカデミー出身の期待の若手で事実2017年にはJ1の名門ジュビロ磐田に加入することになる
次にこの番号を背負ったのは鹿児島ユナイテッドで名を挙げた後のシンデレラボーイ、勇者こと藤本憲明だ
この男は皆さんご存じの通り自称ラッキーボーイで――――――――――――――――す
僕個人は常にゴールを狙う貪欲さと守備陣との駆け引きの巧さでゴールを量産した必然の結果だと思っている
この選手もこの後能力が認められ日本代表や各国の名選手が集まっているヴィッセル神戸に移籍していった
そして今シーズンからこの番号を背負っていくのは野村直輝
横浜FCで数シーズンを過ごし去年徳島に移籍、昇格POの決勝まで進出しJ1の舞台まであと一歩に迫った しかし決勝の舞台で湘南に負けてチームと共にJ1の舞台を見る夢は叶わなかったが大分に移籍し自身初のJ1の舞台に挑むこととなった

ここまでみてわかるのがポジションで背番号を選んでいるわけではないということだ
昌也はCMFか左サイドでの起用、勇者は1トップ、野村は2シャドーの一角を担う
ではなぜこの3人だったのか、その理由は個人的にその時のチームに置いてゴールした時の仲間の盛り上がりが一番大きい選手だと思っている
大分というクラブは予算の都合から一人で展開を変えれるような選手にはなかなか手を伸ばせない、そのためチームに対して献身的にプレーできるような選手をたくさん集め「1+1が2にも3にもなる」ようなチームだ
その為人格者が多いチームである(去年のフェアプレー賞獲得の理由)
そんなチームの中でゴールを挙げたときのチーム内に「よし、いける」という気持ちを持たせられる選手に10番が渡されている(と思う)
事実藤本がゴールを決めた試合では1試合しか負けていない(その1敗は甲府戦)
サッカーは確かに戦術の戦いだ、監督の落とし込んだ作戦をピッチ上で選手達が実践する
しかし最後の場面ではメンタル面が影響してくるのも事実、大分で言えば「A浦和戦 ごっちゃんの劇的AT弾」世界で見るとリヴァプールの「イスタンブールの奇跡」と「アンフィールドの奇跡」やローマの「オリンピコの大逆転」がある
いずれも最終的には「勝ちたい」という気持ちが影響している(はず、、、)
なので今シーズン背番号10を背負っていく野村には期待 大 だ
ほかのチームとは毛色が違う10番だが、他のチームの10番に負けずとも劣らずな新生10番の進化をクラブと共に見ていきたい

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