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2023年7月のセルフステートメント

僕が2020年1月から足を運び始めた「フラワーデモ」では、毎月、各地の運営さんが持ち回りで、毎月の「ステートメント」を発表し、各地で読み上げていました。
しかし、2023年春頃から、いろいろな事情があったらしく、統一ステートメントが出なくなってしまいました。
それだったら、「自分でステートメントを書いて発表してしまおう」という思いつきで、2023年7月から、「僕のセルフステートメント」を発表しています。
2024年から、フラワーデモ横浜にて、マイクアピールが始まったため、トライ&エラーを重ねつつ、今の「事前に書いたセルフステートメントを元に、Bluetoothスピーカーを使って自動音声で読み上げる」スタイルに落ち着きました。
事前に、運営さんに内容のチェックもお願いしています。


以下は、2023年7月11日に、最初に書いたセルフステートメントです。
日程の都合で、7月15日のフラワーデモ横浜に行けなかったので、思うところを書いたものです。
同日に、別の性教育イベントに参加の予定を入れていました。
(フラワーデモ横浜は、基本的に、参加者の集まりやすい土日祝日に行われています。)


2023年7月8日、東京池袋のホテルメトロポリタンにて、「日本『性とこころ』関連問題学会 第12回学術研究大会」が開催されました。
まず、大会長の斉藤章佳先生が、「子どもの性被害」(男女問わず)についての現状を述べられ、その後、信田さよ子先生、今西洋介先生、櫻井裕子先生など、多くの登壇者が、子どもの性被害の問題について発表されていました。
「女の子の性被害と男の子の性被害は、実際は同じくらいの比率で存在する。ただ、男の子の被害が、様々な問題で表に出ないだけなのだ」という話を聞いていた僕は、途中で自分の性被害に重なる部分もあり、涙をこらえられないこともありました。

過日のジャニー喜多川氏の報道で、「男性も性被害に遭う」問題が一気に広まり始め、被害タレントが記者会見を行ったことで、「実は被害を受けたことがある」一般男性も、声をあげる数が増え始めました。
神戸新聞に連絡して、記事にしてもらった男性もいます。
池袋の大会の懇親会では、鳥取県の子ども支援団体の方からも、「男の子の性被害についての相談が増えてきている」というお話がありました。

しかし、大会でもたびたび挙げられていた通り、「男性の性被害」は声をあげ辛く、支援体制も遅れていて、「男だったらその程度でくよくよするな」という社会的なバイアスも強いため、「自分のされてきたことが性被害だった」ということに気づかない男性も、まだ少なくありません。
女性が痴漢に遭うとすぐに問題視されますが、男性が痴漢に遭っても無視されるか、茶化されるかのどちらかで、なかなか深刻さが伝わりませんでした。

僕が望むのは、相手が誰であろうと、「性暴力はあってはならない、起こしてはいけない」という状況です。
僕自身も性被害の後遺症で、他の男女に危害を加えてしまわないか?という「内なる危険」を持っていますが、性教育関連のイベントに足を運び、性教育やフェミニズムの本をほぼ毎月買って読み、毎月カウンセリングに通うことで、以前より対人関係の改善が見られたと医師に評されています。

『誰の性暴力被害も見て見ぬふりをしない』『誰にでも性加害をしない』そういう社会を目指してほしいと思います。
僕はこれからも声をあげ続けます。


セルフステートメントは、今でも続けています。
誰かの救いになっていれば、幸いです。
今後も、以前のセルフステートメントを、順次追加予定です。


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