プリコネRのループについて思う事。

注意!この記事は特定のキャラクターによる行動が起因して起こるであろう側面について考えた記事です。
行動が起因しているからと言って特定のキャラクターを貶める意図はありませんが、嫌だという方は閲覧をお控えください。
また、ストーリーのネタバレも含みますのでそちらも嫌だという方も同様にお控えください。


プリンセスコネクトRe:DIVEというゲームには<もう一度君とつながる物語>というキャッチフレーズがついている。前作から二作目ということもありつけられたであろうそのフレーズには、物語が進んだ昨今では他の意味を持つ可能性が出てきている。
その中で、第二部で主人公たちは近未来の日本で開発されたゲーム『レジェンド・オブ・アストルム』の中に意識だけ閉じ込められている状況を知らされ、主人公はゲームの管理AIである『ミネルヴァ』から「世界のループを止めてほしい」と世界の運命を託される。
ループで立ち向かうバッドエンドのその先にあるハッピーエンドでヒロインと<もう一度つながる物語>というのも前述の他の意味の一つとして考えられるだろう。

さて、プリコネ、ループと聞いてストーリーを既に視聴している方ならご存知のことと思うが「誰がループするのか」の候補者自体は複数名前を思い浮かべる人もいるだろう。
しかし、こちらの記事は「誰がループさせた」ではなく、「ループした裏側での出来事」について考えたという記事である。

世界がループをする、ということはそれまでにあった出来事がスタート地点までリセットされるということだ。ストーリーとして語られるのは当然主人公たちとそれに対立する勢力の話だが、プリコネの世界観には彼らだけが登場するわけではない。いわゆる脇役の面々も主人公たちがループするその瞬間までそれぞれの物語を紡いでいるのだ。そして、物語上でループが起こった場合、当事者以外にとってはそれを知覚することなく突然リセットされた状態になる。

ご自身の身に置き換えて考えてみてほしい、いかに知覚できないとはいえその地点までに積み上げたものが一瞬で無に帰すのだ。例えば主人公との些細なやりとり、間一髪で助ける事ができた人のお礼の笑顔。そこに物語的な意味はないと言われればそれまでだし、記憶がなくなるなら元々なかったものだと言われるのも一つの真理としてあるだろう。

だがしかし、ループが人為的に起こされようとプログラム的に起こされようとそこに必ずほころびが起きないということは誰にも言えない。万が一、億が一にも『ほころびが起きてそれに気付いてしまった時』が訪れたら…ループ前の積み上げてきたものの存在を思い出す、又は何かを忘れていることだけをはっきりと自覚する、果たしてその人物は一体どんなふうに思ってしまうのか。

さて、ここまで書いてきたことは人によっては考えもしないだろうし、もしくはこの記事を読んで妄想の産物だと切り捨てる人もいるだろう。しかし、物語として語られるものを表とするならその裏で行われている物語も間違いなく存在するのであり、それを想像するのもまた物語の楽しみ方の一つなのである。

ループさせている大元がどのような意図を持ってしているのか、それはまだ物語で明らかになっていない。これからの展開が非常に楽しみであると同時に、脇を固めるキャラクターたちにもハッピーエンドが訪れる事を願ってやまない。

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