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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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【第2部ネタバレあり】ラテン語ぜんぜん分からない者がまほやくの賢者の魔法使いたちの呪文ぽく単語を並べてみた(2024年4月版)

はじめに

 こちらのページは株式会社colyによるアプリゲーム『魔法使いの約束』についてのnoteです。

 「まほやくの呪文って色々な言語で表現されているのでは?」と賢者様方がたくさん考えてらっしゃるのすごいな……! 面白い〜〜〜!!! とずっと思っていたものの自分では手を出そうと思っていなかったのですが、先日の第2部公開部分でフローレス兄弟の呪文について色々考えた(別所で投稿したのでご覧になった方もいるかもしれないです)&昨今の新規魔法使いたちの呪文が全部ラテン語っぽい〜!!! となり……もしかしたら全てラテン語だけでも出来るかもしれないと何となく考え始めたら全員分考えていました。
(ヒースとシノが前師匠から教わった「最強の呪文」に関してはラテン語そのままっぽくなく、恐らくではあるもののラテン語の単語の一部分の繰り返しっぽいものが明確にあるなと思います。なので、もしかしたら他もアレンジ多いのではないかと思いつつ、でも、だからこそあの呪文は意味も含め「弱いの呪文」だったのかもな〜……とも考えています。そんなこんなでアレンジは少なめのラテン語作文で進めています)

 ということでラテン語ぜんぜん分からない者が辞書と参考書片手にみんなの呪文ぽく読めるラテン語の単語を色々調べたり作文してみたりしたまとめです。長いです。2万字以上ある。
 下記の注意事項もご確認いただきつつお読みください。

  • ※note内の見出しあれこれ

    • ○→結構それっぽい〜〜!!

    • △→あまりしっくり来ない・違いそうではあるけど有り得なくはない

    • 数字→それっぽい複数候補内のそれっぽい順

    • まほやくの呪文の読み方的にスペルが逆の時、もしくは何かしら違う場合は普通のラテン語の後に括弧で呪文的読み方ができそうな並びを記載しています。

注意事項

  • メインストーリー第2部までのネタバレを含みます。

  • このnoteは先人様方の考察を否定するものではありません。考えがいっぱいあった方が楽しいという気持ちのもとに公開しています。また、先人様方の考察を全て拝見しているわけではありません。

  • このラテン語単語の当てはめや作文は決して正解ではありません。全て二次創作だとお考えください。SNSや情報サイト等々でこのnoteを元に「この呪文はこうだから〜」等と断定したもの(もしくはそう取れる表現)として掲載したりお話ししたりするのはお控えいただけますと幸いです。

  • 格言や名言そのままの方がそれっぽくあってもそれっぽく作文したかったので作文しました。それっぽい名言見つけたやつも書いておきます。

  • タイトル通りラテン語及び言語学に親しみがないため、尤もな顔して書いているように見えても文法/意味/格変化/訳/長音記号等がものすごく間違っている可能性がめちゃくちゃ高いです。めちゃくちゃ簡単なものさえもひねくり回している間に途中で力尽きてなんか色々間違ってそうな気がします。そもそもとして他にも色々意味がある単語がたくさんあります。

  • ラテン語の発音ではなくローマ字や英字等々の感覚での「なんとなくそれっぽく読める……かもしれない……!!」で当てはめています。

  • 先人の解釈も元にさせていただきつつ、単語選びや作文、訳や解釈等々すべてわたしの感覚の「それっぽ〜〜〜い!!!!」を基準に考えていて、それは他の方々と異なっている可能性が大いにございます。ただ訳一文を載せるのではなく、わたしの感覚でのそれっぽいの所感も長々書いていますのでお気を付けください。あと言い訳も長い。

  • 派生語や接頭辞・接尾辞、合成語まで考える能力がないため、基本的に使用辞書に載っていた単語を使用しています。

  • 今後「やっぱりこれ違うな」とか気分が変わったり、新情報発覚で全然違ったり等の事情で予告なく色々と変更する場合があります。その可能性がめちゃくちゃ高そうなので取り敢えずタイトルに2024年4月版っていれてみました。

主に参考にしたもの

研究所『研究社 羅和辞典 改訂版』 辞書 by 物書堂版バージョン1.0
 辞書 by 物書堂は現在Mac OS / iPad OS / iOS のみですがハイパー好き辞書アプリです。前方後方完全一致で検索できたり、ワイルドカード使用で曖昧検索もできたり、結果にアナグラムも出たり、語源もしくは派生後にそのままアクセスできたりと、まほやく内のそれっぽいラテン語を探したい賢者様方にぴったりだと思います。辞書 by 物書堂で羅和辞典が出てなかったらこのnoteはなかったです。付録も豊富で変化・活用表もあるのでとても便利。個人的には言語名・文法用語一覧があるのもありがたかったです。

山下太郎『しっかり学ぶ初級ラテン語』ベレ出版、2017年5刷刊行、2018年電子書籍版
 新しめでレイアウトも現代のよくある文法書の感じで親しみやすい入門文法書だと思います。すごく昔にほんのちょっと使用したものは練習問題の解答がついてなかった(その直前の内容で推測可能ではあった)のですが、『しっかり学ぶ初級ラテン語』はヒントや解答もあるので独学に向いている印象です。
 本の内容で気になった例文などあれば山下太郎先生のホームページに結構載っているので、更に発展して勉強していくこともできます(例文だけでなく文法に関しても山下先生のホームページにもかなり載っています)。

大西英文『はじめてのラテン語』講談社、1997年刊行、2018年電子書籍版
 文法もしっかり掲載されていますが、それだけでなく小話やラテン語に関する色々なこと色々な事柄が間に挟まっているので堅苦しくなく読みやすいです。ラテン語の面白さやその魅力のイメージを掴みやすい感じがします! 書名通り、本当に初めてラテン語に触れるならこの本がいいんじゃないかなと思わせてくれる本です。
 語り口調が丁寧語で優しい雰囲気で、読み物としても楽しく読めます!



オズ《ヴォクスノク》

○ vox nox

  1. vox:女性名詞vox「声、音色、言葉、呪文」等の単数・主格もしくは呼格。

  2. nox:女性名詞nox「夜、闇、死、眠り」等の単数・主格もしくは呼格。

 中央は話タイトル背景で読み取れるものを利用していく感じです。

【考えたこと】
 名詞の主格ふたつ並べると気分的に主語=補語とやりたくなるんですが、それっぽくはないな〜と思います。
 後述のヒースクリフの呪文に関して、全部ラテン語名詞主格っぽいのに意味がああなっていると仮定すると主格を並べて「〇〇の××」と訳してもよさそうです。
 ということで「夜の声」「夜の音」とかでいけそうな気がします。単純に単語で「言葉と夜」(こう並べると「言葉」がしっくりくる……)と並べても良さそうだし、呼格でたとえば「声よ、夜よ」でいいかもしれないと思いつつ……。
 個人的には意訳して、夜のざわめきとかもかっこいい〜〜〜!! と思います。


アーサー《パルノクタン・ニクスジオ》

○ pernoctant nix oz (最後のみ逆 pernoctant nix zo )

  1. pernoctant:動詞pernoctō「一夜を過ごす、夜を過ごす」の直説法・能動態・現在、3人称複数「彼らは夜を過ごす」でいってみました。

  2. nix:女性名詞nix「雪」の単数・主格もしくは呼格。

  3. oz:こればかりは無理だったのでオズで。

 オズと同じく話タイトル背景で読み取れるものを利用してみます。最後だけ逆にしています。

【考えたこと】
 なかなか難しいんですが、直訳「雪やオズ、彼らは夜を過ごす」という雪&オズが主語の感じをベースに考えました。「oz」部分がオズ自身でもいいと思うし、オズの城でもいい感じだな〜と思います。

 何となく意訳として「オズの城での雪降る夜」の光景が目に焼き付いてる感じのイメージになるかなと考えています。マナエリアのことが表現されていると考えてもいいかもしれないなと思います。あるいは夜に降る雪の中に立っているオズとかもかっこいいなと思います。あとはただただ単純に好きなものを並べただけっていうのもいいなあ〜〜〜と思います。

 こう……1人称複数だったらすごく……ニコニコしちゃうんですけど……3人称複数現在形、切なさと物悲しさと愛しさと……。
 あとこれは厳密には別の文法が使われそうな妄想ではあるんですが、中央の国に戻ったアーサーが、今夜もオズ様の城では雪が降っているんだなと呪文を唱えて心を慰めた夜もあっただろうなと考えるとじんわりくるので3人称複数、いいな……と思います。

 正直言うと「降雪」は複数形で成り立つみたいだし、格変化が違ったらもっと違うふうに考えられるけど難しいですね!! 超意訳していくスタイルです!!!!


カイン《グラディアス・プロセーラ》

○ gladius procella

  1. gladius:男性名詞gladius「剣、殺戮」等の単数・主格もしくは呼格。

  2. procella:女性名詞procella「嵐、急襲、攻撃、騒乱」等の単数・主格もしくは呼格。

 上に同じく話タイトル背景で読み取れるものを利用しています。話タイトル背景は1箇所めっちゃ「gladias」に見えるんですけど、もう1箇所はuっぽく見えるし「gladius」で突き進みます。

【考えたこと】
 主格2個並べ、オズで書いた通りまほやく呪文に関しては「〇〇の××」で大丈夫そうな気がするので、ものすごくそのまま「剣の攻撃」で割とスッキリ訳せる気がします。逆に「嵐の剣」とかもありか……!? さすがにgladiusの意味が殺戮や剣闘士の試合とかは騎士様っぽくないしな……と思いつつ……。
 うーんでも第2部ふまえ考えて格好良く言うと「剣戟」とか……「剣の猛襲」とか……? 格好いい言葉が思いつかない……。


リケ《サンレティア・エディフ》

○ aeternus fidē (⇔ sunretea ēdif )

  1. aeternus:形容詞aeternus「永遠の、不滅の」の男性・単数・主格。

  2. fidē:女性名詞fidēs「信頼、信義、誠実」等の単数・奪格として考えました。

 話タイトル背景で読み取れる単語を全て逆にしました。

【考えたこと】
 簡単なように見えて何をどうしたらいいかがけっこう難しかったです。
(Google翻訳だと「永遠の信仰」とか出てきますが、それならaeterna fidēsじゃないかなと思います)

 まず最初のaeternusですが、名詞fidēと性・格が合わないのでaeternusはfidēにはかけず、形容詞の名詞的用法として考えるのがいいのではないのかと思っています。言うなら「不滅(という状態)の者」でいいのかな〜〜と考えました。多分! 文法的に本当に合っているのかは分からない!!!
 fidēは性質を表す奪格であると考えました。「信義を備えた」って訳してらっしゃる例文(山下太郎『しっかり学ぶ初級ラテン語』p.338)を見つけてかっこいいと思ったのでそれでいきます!
 というわけで「信義を備えた永遠なる者」なんかでどうでしょうか。いけそうな気がする……!
 リケの信仰を考えると、性質としては聖人とか敬虔な信者とか……そういう人たちが永遠になった者、もしくは永遠に導かれる者としての雰囲気に当てはまっている気がします。

・他にそれっぽい単語

  • 動詞fidō「信頼する」の命令法・現在、2人称fide

  • 副詞fīdē「忠実に」

 この辺悩みましたがとりあえず上記のやつの方がしっくりきた感じです。


スノウ&ホワイト《ノスコムニア》

○ nōs commūnia

  1. nōs:人称代名詞の1人称複数・主格。

  2. commūnia:中性名詞commūne「共同体」等の複数・主格。

 なんとなく話タイトルの後ろにそれっぽいのの前半が見える気がします。

【考えたこと】
 ラテン語的にそのまま主語=補語として「我らは共同体である」でいい気がします。

 う〜〜ん形容詞commūnisの複数主格中性commūniaでも良さそうではあります。「共通の我ら」、もしくは「我らは共通である」って感じにいけるでしょうか。
 他にもなんやらそれっぽい関連語は色々ありますが、名詞で考えるとスッキリして分かりやすくて好みだな〜と思います。


ミスラ《アルシム》

 まずはじめに一言、タイトルの背景に見えるarsimは……無理……!!!
 いやあのちょっと違う綴り混ざってたり(ex.カイン呪文、リケ名前)するじゃないですか、ならミスラの名前の綴り違うのにしたやつじゃないですか……? ここまで全て言い訳です。
 呪文自体もミスラ逆読みの可能性もあるのではないかと思ってはいるし、名前概念好きとしてめちゃくちゃ好きなんですが、ここではラテン語にしてみたい己の欲望を満たしたいのでラテン語をいろいろ探しました!!

○1 arsimus

  • arsimus:動詞ardeō「燃える、輝く、苦しむ」等の直説法・能動態・完了、1人称複数「私たちは輝いた」でどうでしょうか。

【考えたこと】
 チレッタの呪文が名詞scintilla「火花、兆し、キラキラした粒」単数・主格、もしくは動詞scintillō「火花を発する、きらめく、輝く」の命令法・現在・2人称scintillā(「火花を散らせ」とか「輝け」なんかに訳せるでしょうか)のラテン語そのままでいけそうだと思っている者なので、それに当てはめて考えるとチレッタとミスラの関係性好きとしてウキウキになったので選びました。

 同じ単語の完了分詞arsusの中性・単数・主格arsumもそれっぽくはあります(名詞的用法だと考えると「燃やされたもの」とかでしょうか。け、消し炭……? いやそれはあまりに可愛すぎるので「燃やされたもの」≒「ミスラが倒したもの」的に考えるのもいい……? かも……? と思いつつ)が、音のそれっぽさとなんとなくの格好よさを優先しました。

○2 ultimum

  • ultimum:中性名詞ultimum「最も遠い地点、最高の物、最悪の事態」単数・主格もしくは呼格。

【考えたこと】
 ミスラっぽい〜〜!!! と思ったので選びました。
 他いろいろ形容詞とかもそれっぽいけど名詞をとりあえずチョイスしました。副詞もultimē「とことん、徹底的に」とかが割とそれっぽ〜〜い!と思っています。

△3 mistūra (⇔ arūtsim )

  • mistūra:女性名詞mistūra「混合、調合、結合」等の単数・主格もしくは呼格。

【考えたこと】
 音としてそこまでアルシムっぽくないし、意味そのものとしてもそこまでミスラっぽくないかもしれないけどミスラの骨ペットとか呪いのあれこれとか楽しそうな様子とリンクしていいなと思って入れておきました。

△4 mystēria (⇔ airētsym )

  • mystēria:中性名詞mystērium「秘儀、奥義、神秘」等の複数・主格もしくは呼格。

【考えたこと】
 使用している羅和辞典には複数形が見出しで載っててそれ見て飛びつきました。音はアルシムぽくないけどかっこいい〜〜〜!!!


オーエン《クアーレ・モリト》《クーレ・メミニ》

○ quārē moritur /cūr meminī

  1. quārē:疑問副詞quārē「なぜ」等。

  2. moritur:動詞morior「死ぬ」等の直説法・能動態・現在、3人称単数「彼/彼女は死ぬ」が音と意味が他の活用より一番それっぽいかなと思いました。

  3. cūr:疑問副詞cūr「なぜ」等。

  4. meminī:動詞meminī「覚えている、思い出す、言及する」直説法・能動態・完了(完了形でも意味は現在として使われるらしい)、1人称単数「私は覚えている」。

【考えたこと】
 訳としては「どうして彼/彼女は死ぬの?」「どうして私は思い出すの?」って感じにいけるでしょうか。
 meminīが今のところオーエンが「覚えている」ってう雰囲気ではない気がするな〜と思ったので「思い出す」を採用してみました。
 オーエンの過去本当に気になりすぎる〜〜〜〜!!!!


ブラッドリー《アドノポテンスム》

○1 adūnō potens sum

  1. adūnō:動詞adūnō「結合する、統合する」の直説法・能動態・現在、1人称単数。

  2. potens:形容詞(もしくは現在分詞)potens「強力な、影響力のある」の単数・主格。

  3. sum:動詞sum「存在する、〜である」等の直説法・能動態・現在、1人称単数。

【考えたこと】
 adūnō, potens sumと分けて考えてみています。よく使われている通りsumは今回be動詞的に使用しました。意味は「私は統合する、私は強力である」って感じにいけるでしょうか。
 ブラッドリーが盗賊団を纏め上げられるほどに強力であるってイメージを持って作文しました。ボスかっこいい〜〜〜!!!!

○2 adornō potens sum

  1. adornō:動詞adornō「準備する、装備する、飾る」の直説法・能動態・現在、1人称単数。

  2. potens:形容詞(もしくは現在分詞)potens「強力な、影響力のある」の単数・主格。

  3. sum:動詞sum「存在する、〜である」等の直説法・能動態・現在、1人称単数。

【考えたこと】
 adornō, potens sumと分けて考えています。後半は上と一緒。前半が「私は装備する」と考え、「(銃を)装備する」というふうに目的語が省略されている可能性もあるかもと思いました。あとはめちゃくちゃ意訳と飛躍で考え、いつも思考を働かせて計画を立て万事に準備万端なブラッドリー……かっこいいな……という気持ちで単語チョイスしました。

・それっぽい名言:(略)ad nocendum <omnēs> potentes sumus. /  Ad nocendum potentes sumus.

 セネカの『怒りについて』第1巻3章にあたるところで「ad nocendum <omnēs> potentes sumus.」→「加害にかけては、われわれは誰もが実力者なのだ。」(セネカ『怒りについて 他二篇〔電子書籍版〕』兼利琢也訳、岩波書店、2016年9刷刊行、2018年電子書籍版)という文章があるみたいです。
 名言関連を集めたHPなどで出てくるのは「Ad nocendum potentes sumus.」なので、もしかしたらそっちの文章がどこかにあるのかもしれないですが、パブリックドメインのものとして公開されているTHE LATIN LIBRARYで単語検索したり訳文から見たりした感じでは多分<omnēs>もあるこの文章かなと思います。有識者〜〜〜〜!!!

 「Adnocendum potentes sumus.」の太字のところだけ読むとめちゃくちゃ《アドノポテンスム》です。ただやっぱり個人的に後半は1人称単数の方がポテンスム感あるな〜と思います。

・他にそれっぽい単語

  • 中性名詞dōnum「贈り物、供物」の単数・与格dōnō

  • 動詞dō「与える」の命令法dāのスペルを逆にする

 このふたつを使ってdā dōnō(dāを逆にしてād dōnō)「貢ぎ物として寄越せ」とかいけなくもないかなと思ってはいました。ただ、北のみんなにはラテン語そのままいってほしい気持ち&「与えよ」よりもブラッドリーなら奪い取る方に矜持を感じそうだから呪文としては難かな……と思ったのでボツになりましたけど使えそうな単語ではあります。

  • 動詞ornō「装備する、授ける、着飾らせる、敬意を表する」(adornōはad-とornoからきている)

  • 形容詞summus「一番高い、頂上の」

  • 中性名詞summum「先端、表面、最高のもの」

 この辺もそれっぽい。


ファウスト《サティルクナート・ムルクリード》

○ tranquillitās dīlūculum (⇔ sātilliuqnart mulucūlīd )

  1. tranquillitās:女性名詞tranquillitās「海/風が穏やかなこと、好天、凪、平静」等の単数・主格もしくは呼格。

  2. dīlūculum:中性名詞dīlūculum「黎明、夜明け」の単数・主格もしくは呼格。

【考えたこと】
 単語並べただけだと「凪と夜明け」、呼格で考えると「凪よ、夜明けよ」って感じでいけるかなと思います。前述通りヒースクリフに習って格変化については考えず「風の穏やかな夜明け」のことだと考えてもいい気もします。これは私見ですが、ファウストってそういう時間好きそう〜〜〜!!!
 そしてそれなのに今は嵐の谷に住んでるの、とてつもなくいいじゃん……!?? とウキウキ辞書を引いてました。ウキウキです。


シノ《マッツァー・スディーパス》

○1 dēcrētum sapiī (⇔ mutērcēd īipas )

  1. dēcrētum:中性名詞dēcrētum「決断、決心、命令」の単数・主格もしくは呼格。

  2. sapiī:動詞sapiō「味が分かる、分別/判断力がある」等の直説法・能動態・完了形、1人称単数。大元は味が判別できる的な意味っぽいです。そこから今回は「私は分別があった」という感じでいきます。

【考えたこと】
 合言葉はシノにかっこいい文章を捧げたい!!!!!!!!! です!!!!!!!!
 あまりマッツァー感はない気もするけど、読めなくは……ない……!!! と思いたい……!!
 直訳すると「決断よ、私は判断力があった」って感じにできるでしょうか。私はこの作文における「決断」はシノが行ってきたたくさんのこと、そしてヒースクリフとの約束として解釈したい気分です。自分が考えて判断してきたこと、というそれは事実でもあったり、自分に言い聞かせていたりってイメージで作文しました。たとえ騙された約束でも……己の意思でヒースと相談して約束したかったとしても……。

○2 dēcrētum sapere (⇔ mutērcēd erepas )

  1. dēcrētum:中性名詞dēcrētum「決断、決心、命令」の単数・主格もしくは呼格。

  2. sapere:動詞sapiō「味が分かる、分別/判断力がある」等の不定法・能動態・現在。「分別のあること」という感じに訳したい。

【考えたこと】
 単語チョイスとしては上と一緒です。文章として主語をdēcrētum、estが省略されていて補語をsapereにできるのではないかと考えました。
 直訳としては「決断は分別あるものである」とか「命令は分別あるものである」とかでいけるでしょうか。シノ自身の決断と解釈してもいいし、ヒースクリフの命令と解釈してもいいな〜〜〜と思ってます。

○3 crustum sapidum (⇔ mutsurc mudipas )

  1. crustum:中性名詞crustum「(焼き)菓子」の単数・主格。

  2. sapidum:形容詞sapidus「美味しい、分別のある」の単数・主格・中性。

【考えたこと】
 sapidusそのまま使いたいなと思ったけど性が合わなくて断念しました。が、sapidumでもちょっとだけ音を発音せず減らせば読めなくもなく……使いたかったので……使いました!
 訳としては「美味しい焼き菓子」、もしくは「焼き菓子は美味しい」なんかでいけますか?
 焼き菓子はパイと置き換えてもいいのではないかと思います。具体的にレモンパイにしてもいいんじゃないかな。かっこいい呪文考えたさはあるけど食べ物が美味しいって思えること、世界にはこんなに美味しいものがあるんだと思える希望って大事だなと思っているのでそういう感じに作文しました。

・他にそれっぽい単語

  • 女性名詞mattea「美味しいもの、ごちそう」

  • 動詞metuō「恐れている」等の不定法metere「恐れていること」

  • 中性名詞laurētum「月桂樹の森」。どうやら語尾の-ētumは森林系に使われているらしい+laurus「月桂樹」

  • 中性名詞sēcrētum「引き篭もった状態、人目につかない場所、秘密」



ヒースクリフ《レプセヴァイヴルプ・スノス》(本人談:夕暮れと、雨の音)

○ vesper pluvia sonus (⇔ repsev aivulp sunos )

  1. vesper:男性名詞vesper「夕方、金星、西方」等の単数・主格もしくは呼格。

  2. pluvia:女性名詞pluvia「雨、降雨」の単数・主格もしくは呼格。

  3. sonus:男性名詞sonus「音、声、言葉」等の単数・主格。

【考えたこと】
 全部ラテン語名詞主格単数で良さそうかな〜と思います。いくつか形容詞にもできないかと考えましたが難しかったので、やっぱり名詞の主格羅列を意訳的に訳してる感じがそれっぽいかなと思います。
 というわけで、上でも書いてきましたが、ヒースクリフのこの呪文よりまほやく界ではラテン語名詞主格を並べて「〇〇の××」と訳してもよさそうかなという過程で色々やってます。


ネロ《アドノディス・オムニス》(本人談:ひとつは全てを学ぶため)

○1 adde ūnum disce omnīs

  1. adde:動詞addō「添える、追加する、足す」等の命令法・現在、2人称。

  2. ūnum:基数詞ūnus「一つ、一つの」等の男性/中性・対格。

  3. disce:動詞discō「学ぶ、習う」等の命令法・現在、2人称。

  4. omnīs:形容詞omnis「全体の、全ての、それぞれの」等の男性/女性・複数、対格。

【考えたこと】
 先にお伝えしますが言い訳がめちゃくちゃ長いです。
 下記でちょっと記載しますが「Ab  ūnō disce omnēs.」の格言見てめっちゃそれじゃん!! と思ったものの、「意訳『一を聞いて十を知れ』って、『ひとつは全てを学ぶため』とか、ネロの料理に対するスタンスとかとちょっとニュアンスが違う気がする……?」という気持ちと、「他の北出身者ぽくラテン語そのままで書いて発音それぽくしたい……!」という気持ちと、あと「ネロが昔頑張ろうとしてたのに今勉強頑張れてないって考えたら可愛い」という邪な思いで作文しました。

 文章としてはadde ūnum, disce omnīsという感じに考えてみました。
 訳の雰囲気としては「一つを加えよ、全てを学べ」という感じにいきたい。強引に。本当は形容詞の名詞的用法に関しては、「形容詞が男性形であれば『〜の男』、もしくは一般的に『〜の人』、女性形であれば『〜の女性』、中性形であれば『〜のこと、もの』の意味」(大西英文『はじめてのラテン語』p.76)となるそうなので、omnīsは中性形omniaの方がいいのかな〜とも思いますが音優先で気にしないことにします。(余談として、名詞が何かしら省略されているとか考えても面白いかもな〜と思い、たとえば女性名詞coquīna「台所、料理法」とかを考えてみたけどそれだとūnumじゃなくてūnamだな〜とか……なんか……まあ……いっか!!)

 addōは「(与格)に(対格)を加える」という表現が多そうなので、どうなんだろうかと思ってはいますが、なくはなさそう……? かな……? すべてに自信がなさすぎる。辞書に「addere gradum」(喜劇作家のプラウトゥスが書いたらしい)で「歩を速める」という訳をとっている例があったのでそういう雰囲気でも使えるのではないだろうかなと思っています。詳しくはわからない……。

 ニュアンスとして、「一つをどんどん増やしていって全てを学べ」的な……塵も積もればのイメージをしつつ……。

△2 disce ūnō ad omnīs (語順変更 ad ūnō disce omnīs )

  1. disce:動詞discō「学ぶ、習う」等の命令法・現在、2人称。

  2. ūnō:基数詞ūnus「一つ、一つの」等の男性/中性・奪格。

  3. ad:前置詞ad「<対角>の方へ、に関して、に至るまで、のために」等。

  4. omnīs:形容詞omnis「全体の、全ての、それぞれの」等の男性/女性・複数、対格。

【考えたこと】
 また言い訳が長いです。
 「Ab  ūnō disce omnēs.」の格言を元にして前置詞だけ変えました。omnīsはomnēsの別形で同じ意味みたいです。でも前置詞adにすると色々変わるので……それでですね、ūnōは前置詞なくても奪格ということでいけるかもと思いつつ……adはomnīsにかけていると考えていただき、ラテン語は語順がかなり自由と言えど前置詞って基本的に名詞の前(偶に後ろ)で隣り合ってるみたいなので……語順変えて……様々な点を……ご容赦いただき……訳としては「全てに至るまで一つから学べ」という感じでどうでしょうか……できますか……!? 分からない!! 千里の道も一歩から的サムシングをイメージしつつ……。
 辞書に「omnēs ad ūnum」(引用元としてキケロの文章のどこかにあるらしい)が「最後の一人まで、一人の例外なく」という意味で掲載されていたので、逆にしてūnusを奪格にして……一から全てまでみたいな……そういう雰囲気にできますか……!?

 言い訳は続きます。

 adで「〜のために」というのは動名詞では割と見かけましたが名詞でなかなか出会えず、訳にするには自信がないので避けちゃいました。正直なところ「全てを学ぶために」は「ad discendum omnīs」という感じで動名詞対格形の方がぴったり来る感じですかね……。
 あとね、discoは他動詞だからこの構文にするなら本当は目的語が欲しい……! いや散々他動詞無視してるけど! あとやっぱりomnīsは中性にしたい気持ちある! とかとかの気になるところはあるので、たとえばまた作文してみて「disce ūnō ad omnia」「disce ūnum ad omnia」「ūnum (est) ad discendum omnia」とかのがしっくり来るのではなかろうかと思いつつ……(自信はない)。

 でも、いけなくは……なかろう!!!! という気持ちでいきました。助けて〜〜〜!!!!!!

 これは完全なる妄想なんですが、もしなんか当時のネロが前述及び後述の感じの格言(と類似しているものがまほやく界にもある可能性は否定できないと考えています)から語順変えてボスの呪文に寄せたとかも考えると楽しいですねと妄想に妄想を重ねてます。
 でも語順変えるのってちょっと微妙かもなあ〜という思いで△2番目にしています。

・それっぽい名言:(前略)crīmine ab ūnō disce omnīs. / Ab  ūnō disce omnēs.

 ウェルギリウスの『アエネーイス』に「(略)crīmine ab ūnō disce omnīs.」→「一つの悪事から全てを学べ。」(山下太郎『しっかり学ぶ初級ラテン語』p.250より)という文章があるみたいです。そこから一般的な格言として「Ab  ūnō disce omnēs.」→「一つからすべてを学べ。」(同上)で広まっているようです。ホームページでも解説してくださってます。

主人公アエネーアスは、ギリシャ人の犯した一つの悪事を語るので、それによって彼らの欺瞞の全てを推し量ってくれ、と聞き手ディードーに伝えます。

山下太郎『しっかり学ぶ初級ラテン語』p.250

 さっきも書いた気がしますが、ニュアンスとしては「一を聞いて十を知れ」の感じだと思います。

 ということで「Ab ūnō disce omnīs.(omnēsより音的にそれっぽいのでそっちにしてみた)」の「Ab」だけ鏡文字的に一文字ずつ水平反転「Ad」と変えたと思えばめちゃくちゃ《アドノディス・オムニス》だし、色々書いてきたものの、意味も「ひとつは全てを学ぶため」ぽい感じで納得感はあります。


シャイロック《インヴィーベル》

○ imbibere

  • imbibere:動詞imbibō「飲み込む、(心に)いだく、決心する」等の不定法・能動態・現在。「飲み込むこと、企てること」なんかでいけるでしょうか。

【考えたこと】
 imbibō見つけた瞬間めちゃくちゃ単純にシャイロックっぽい!! となって飛びつきました。
 語の成り立ちとしてはin-「〜の中に」 + bibō「飲む、吸い込む」で、多分ただ飲むよりも中に入っていってる感があるのではなかろうかと思います。そんなの……蠱惑的じゃないですか……シャイロックにぴったり……。
 個人的に「(心に)いだく、決心する」なんかの雰囲気もシャイロックの好きな者や彼自信の誇り高さとリンクしてる感があって好きです。
 あと単語一個だけって強者感出てめちゃくちゃいい〜〜!! と思っています。

・それっぽい名言:In vīnō vēritās.

 「酒の中に真理あり」(山下太郎『しっかり学ぶ初級ラテン語』p.236)という意味らしいです。山下先生のホームページにも解説がございました

 この文章に関して、どうやらギリシアとローマと(それ以外にも様々な国でも)で似たようなことわざが存在するらしい……?

 ギリシア語(+ラテン語)の名言に関しての記述を見つけたので引用文を載せておきます。(ギリシア語本文は文字化けする予感しかしなかったので断念してますが調べれば出てきます)

「酒と子供は本当のことを言う」というのが元らしい.しかし有名なのはこれのラテン語訳.いつごろから行なわれていたのかわからないが,‘In vino ​veritas’​という.

柳沼 重剛『ギリシア・ローマ名言集〔電子書籍版〕』岩波書店、2012年5刷刊行、2013年電子書籍版

 何はともあれ「In vīvēritās.」という感じに太字部分だけ読むと《インヴィーベル》感あるし意味もシャイロックっぽい!!!


ムル《エアニュー・ランブル》

○1 lūnae umbra (最初だけ逆 eanūl umbra )

  1. lūnae:女性名詞lūna「月、月光、夜」等の単数・属格をとって「月の」としてみます。

  2. umbra:女性名詞umbra「影、闇、亡霊、幻影、見せかけ」等の単数・主格。

【考えたこと】
 シンプルに「月の影」で訳せるかなと思います。「月の亡霊」「月の幻影」とかもメタ視点として欠片ムルっぽさあって面白いな〜と思います。
 あとumbraは「影のように付き纏う人(物)」的にも訳せるみたいなので、ムルが己のことをそう言っていると考えるのも面白いかなと思います。そうだとlūnaeは与格と考えた方がいいかな? とか書いてたら思いました。うーん全体的に利害関係の与格ととって「月のための影」「月のための夜闇」「月のための幻影」とかもいいかも〜となりました。

○2 lūnae ambulem (最初だけ逆 eanūl ambulem )

  1. lūnae:女性名詞lūna「月、月光、夜」等の単数・与格で、利害関係の与格「月のために」がいいかなと思いました。

  2. ambulem:動詞ambulō「あちこち歩く、散歩する、旅をする、進行する」等の接続法・能動態・現在、1人称単数。

【考えたこと】
 lūnaeは先に書いたように属格も同形ですが与格を採用してみました。ambulemは最初直説法ambulōで考えていましたが、訳的には接続法のが思考を感じるのでムルっぽいかも!! と思って接続法にしました。意思か願望かの接続法がムルっぽい!! と思っています。意思だと「月のためにあちこち歩こう」で、願望だと「月のためにあちこち歩きたい」という感じになるでしょうか。
 ちなみに直説法でlūnae ambulōだと「月のために私はあちこち歩く」でしょうか。あ〜〜でも事実だけを書いてる感じもムルっぽいかもしれない……。どっちも好きだな……。

○3 lūnae ambīre (最初だけ逆 eanūl ambīre )

  1. lūnae:女性名詞lūna「月、月光、夜」等の単数・与格のこちらも利害関係の与格「月のために」でいってみます。

  2. ambīre:動詞ambiō「歩き回る、取り巻く、(選挙のために)支持を求めて遊説する、得ようと努める」等の不定法・能動態・現在。

【考えたこと】
 先に書いたambulōとambiōは和訳見た感じ似てますが後半部の語源が違うっぽいので、何かのニュアンスの違いがあるのかな〜〜とは思いますがよく分からない……多分いっぱい使われているのはambiō……。

ambulō→[amb-/*ul(cf. exul)](*は推定形、cfは関連ありと考えられるもの)
ambiō→[amb-/eō](eōは前置詞もありますが動詞の方)

参考:研究所 羅和辞典

 それで、ambiōですが中性名詞ambitiō「選挙運動、遊説、野心」の動詞形です。『はじめてのラテン語』のこの辺の選挙関連の説明やambitiōの雰囲気がめちゃくちゃいいので一部引用させていただきます。

 cliensはcliensで、誰が当選するかによって、彼らの一番の楽しみの、芝居や戦車競技、剣闘士競技などといった「祭りの催し物(ladus,im)」の回数や質が違ってきますし、日々の糧の小麦の価格にも影響しますから、選挙や政治には決して無関心ではいられません。
 この選挙運動を、ambitiō(,onis f)、つまり「ぐるっと(amb-)行く(i-)こと(-tio)」と言いました。英語のam-bitionです。大志を抱いてhonorを求め、一票のお願いに歩き回るのです。

大西英文『はじめてのラテン語』p.101

 いやここ一連全部読んでいただかないと伝わらないんですが、ちょっとでも雰囲気を感じていただくために説明するとcliensはざっくり言うと市民、honorは名誉や官職です。『はじめてのラテン語』めちゃくちゃいいので読んでください。
 それで、こういう感じにambiōには「(選挙のために)支持を求めて遊説する、得ようと努める」の意味が含蓄されているっぽいです。ラテン語、面白い〜〜!
 そしてなんとくなく、その雰囲気として——いやムルはただの市民ではなく、選挙運動よりも世界を求める種々の学者・研究者・究明者ですが——「月のために歩き回ること」というのはロマンがある〜〜〜!!! と思って単語チョイスしました。
 今回のnoteの便宜上として3番まで順番つけましたが、正直どれもムルっぽいのでどれが1番でもいいなと思っています。



クロエ《スイスピシーボ・ヴォイティンゴーク》

○ speciēs vovere cognitiō (⇔ sēiceps erevov ōitingoc )

  1. speciēs:女性名詞speciēs「見ること、光景、外観、美しさ、幻、見せかけ」等の複数・対格として考えてみました。

  2. vovere:動詞voveō「(神に)誓約する、願う、希求する」等の不定法・能動態・現在。

  3. cognitiō:中性名詞cognitiō「知るようになること、知識」等の単数・主格。

【考えたこと】
 クロエ……まじで……難しかった……!!!!!!! 西師弟のふたりが一番……いやレノックスとあとネロも……結構いるな……その辺が難儀だった……!!!

 取り敢えず今の時点で一番しっくり来た作文がこれです。estを省略していて、分かりやすく書くと「cognitiō est vovere speciēs」ってできるかな。できないのかもしれない。分かんなくなってきました。訳の主語としてはcognitiōで、「知ることが美しさを約束するものである」って感じに訳したいです。
 単に主格と不定法羅列で「知ること、願うこと、見ること」とも思ったんですが、文章にするの……好き……!!
 このspeciēs複数対格は個人的にはクロエの作るお洋服達と解釈したいです。可愛い。たくさんのものを見てたくさんのことを知っていっぱい楽しんで……クロエ……。

・他にそれっぽい単語

  • 強意代名詞ipse 「自ら、自身」等の男性・単数・属格ipsīus

 ipsīusがあまりにも「スイスピ」だけど強意代名詞の元になるものがうまく入らなくて断念しました。人称代名詞の2人称複数奪格&与格のvōbīsは色々数と格が違うし……。bōs「牛、牛皮製のムチ」等の単数属格bovisも、クロエと牛の組み合わせはしっくりは来ないし……って感じですね……。

  • 男性名詞orbis「円形のもの、車輪、球」等

  • 男性名詞brevis「概要、目録」等

  • 中性名詞verbum「言葉、発言、決まり文句」等

  • 男性名詞vīvus「生者」等

  • 動詞volitō「あちこち飛び回る、(気分が)高揚する」等

  • 動詞volvō「転がす、回転する、思いをめぐらす」等


ラスティカ《アモレスト・ヴィエッセ》

○1 amor est avis esset

  1. amor:男性名詞amor「愛、恋人、恋愛、恋物語」等の単数・主格。

  2. est:動詞sum「存在する、〜の状態である」等の直説法・現在、3人称単数。

  3. avis:女性名詞avis「鳥、前兆、兆し」等の単数・主格。

  4. esset:動詞sum「存在する、〜の状態である」等の接続法・未完了過去、3人称単数。

【考えたこと】
 難儀……!!!!! ラスティカの呪文、音として分かりやすそうな呪文だったのに難儀……!!!
 取り敢えずamor est, avis essetって感じに2文に分けている感じです。音ちょっとあれだけど読めなくはないと信じて。後半の接続法・未完了過去は実現不可能な現在の願望というのでいいなと思って「〜だったらいいのに」的にとっています。
 amorはガチに意訳して花嫁と解釈してみます。そして2文目の主語も花嫁(恋人あるいは婚約者)であるととってみたい。
 ということで「花嫁はいる、彼女が鳥だったらいいのに」という感じでいかがでしょうか! ラスティカっぽい!!

 アリアに魔法がかけられてしまう前からラスティカの呪文は《アモレスト・ヴィエッセ》であったことは確定事項と考えていいでしょう。それで呪文がこうって考えるのは違う気がするとも過りましたが、個人的に昔からラスティカが鳥に馴染みがあったり、普段からアリアにそういう戯れを言っていたりとか考えるとときめくので、いいんじゃないか……! と思っています。ザラがその戯れの様子をアリアから聞かされていたとか、実は目撃していたことから鳥に変えたとか考えるとオワ……なって楽しいですね! いやそれまじでえげつないな……楽しいね……。

△2 amor est viae essentia

  1. amor:男性名詞amor「愛、恋人、恋愛、恋物語」等の単数・主格。

  2. est:動詞sum「存在する、〜の状態である」等の直説法・現在、3人称単数。

  3. viae:女性名詞via「道、旅、行程、(人生の)進路、手段」等の単数・属格。

  4. essentia:女性名詞essentia「本質」(哲学分野で使用されるらしい)の単数・主格。

【考えたこと】
 essentiaがちょっと音的にはみ出しが多い気がするので微妙かな〜〜〜と思ったんですが読めなくは……ない……!! ということで「旅の本質は愛である」でどうでしょう。「旅」はそのまま旅でもいいし、めちゃくちゃ意訳と補足をして詩的に、生きていく道のり的な感じでもラスティカっぽいなと思います。またメタ視点になりますが現在のラスティカの花嫁探しの旅にも似合っているな〜となりました。

 そしてこの作文した後になんか他にいいのないのか〜〜と思って「amor est」で検索かけたら「Amor est vītae essentia.(人生の本質は愛である)」っていう文章がめちゃくちゃいっぱい出てきました。調べていた感じ、昔からあった格言というよりは、よく使われているフレーズをラテン語にしたのではなかろうか……と推測しているのですがいかがなんでしょうか……。こっちの方が格言ぽく普遍的な感じがして、ラスティカっぽくはあるけれども……音的にviaeの方がそれぽかったので……わたしは……viaeを取ります……!!

△3 amor est via necesse

  1. amor:男性名詞amor「愛、恋人、恋愛、恋物語」等の単数・主格。

  2. est:動詞sum「存在する、〜の状態である」等の直説法・現在、3人称単数。

  3. via:女性名詞via「道、旅、行程、(人生の)進路、手段」等の単数・主格。

  4. necesse:形容詞necesse「必然の、避けられない、不可欠の」不変化の形容詞みたいです。

【考えたこと】
 単語的には後半変えただけです。形容詞necesseはviaにかけて「愛は必要不可欠な道のりである」でいけるかなと思います。いけてほしい。necesseの文章にあまり行き当たれなくて自信がないです。
 これも音的にちょっと微妙かもと思いつつ、読めなくは……ない……!! と思って記載しました。

・他にそれっぽい単語

  • 動詞beō「幸福にする、喜ばせる、祝福する、豊かにする」等の不定法beāre

  • 中性名詞vēr「春、人生の春、青春」等

  • 女性名詞vīs「力、暴力、多数」等(音はそれっぽいけど意味がラスティカっぽくないなと思って没にした)

  • 副詞beātē「幸福に」

  • 形容詞vērus「真実の、本物の、正当な、誠実な」等


フィガロ《ポッシデオ》

○ possideō

  • possideō:動詞possideō「所有する、獲得する、支配する」等の直説法・能動態・現在、1人称・単数

【考えたこと】
 これはもう多分そのまますっきり!!! 「私が支配する」でいいのではないかと思います!! かっこいい〜〜〜!!
 精霊達の力や、庇護している土地など、その意味はきっと様々彼の紆余曲折して塗りつぶした真っ黒な人生の線の中に絡まっているのかなと考えることがあります。


ルチル《オルトニク・セトマオージェ》

○ scintilla tē amō ego (⇔ allitnics ēt ōma oge )

  1. scintilla:女性名詞scintilla「火花、火の粉、兆し、きらきら光る粒」等の主格もしくは呼格。

  2. tē:人称代名詞の2人称・単数、対格「あなたを」。

  3. amō:動詞amō「愛する、(〜する)習慣である、恩義を感じる」等の直説法・能動態・現在、1人称・単数。

  4. ego:人称代名詞の1人称・単数、主格「私は」

【考えたこと】
 これは以前別所で書いたやつそのままですがscintillaを呼格でとって「火花よ、私はあなたを愛しています」でめちゃくちゃすっきり〜〜!! ルチルっぽい〜〜!!!
 scintillaはチレッタのことでも、ミチルのことでもいいと思うし、たとえば創作の楽しさや生活のきらめきなんかも当てはまりそうな気がします。

 あとscintillaにdim(=diminutive 指小辞)ってついていたので色々見てみたところ、多分接尾辞のところの意味に「ちっちゃな(もの)」というニュアンスが含有されているみたいです。多分。指小辞について、capsa「容れ物、箱」に指小辞をつけた例を『はじめてのラテン語』で見つけたので、指小辞のある単語は以下の感じのニュアンスになるのかな〜と思います。

(略)
この capsaに「ちっちゃな[もの]」を意味する指小辞-uaがついたのが capsula、英語のcapsule(カプセル)です。

大西英文『はじめてのラテン語』p.62

 つまり恐らくであるものの、えっと、こう、scintillaの似た系統をなかなか見つけられませんが、雰囲気として大きな炎ではなく小さな火花やパーティクルということだろうと思います。

 いやこの指小辞は普通に普通の文法用語だけど、チレッタの呪文混ぜた事実とあわせ技すると可愛すぎて、妄想として本当に完全なる妄想として、チレッタが夜泣きするルチルを魔法であやしながら「私のちっちゃなキラキラちゃん、愛してるよ!」とかやってたのを、呪文を考えた当時のルチルが覚えてたとか……覚えてなくとも頭の片隅のどこかにあったとかもあるんじゃない……!? とか考えると可愛い〜〜〜と思います。
とか書いてたけどソナチネイベで割とチレッタが意図的に火花を主張して使っているので指小辞は普通に大きい火じゃなくバチバチの火花って意味でよいんじゃなかろうかと思いましたが普通にこの妄想は可愛いので自分として好きです。


レノックス《フォーセタオ・メユーヴァ》

○1 fors serta ōmen juvat

  1. fors:女性名詞fors「運、偶然」等の単数・主格。

  2. serta:動詞serō「絡み合わせる、結合する」の完了分詞、女性・単数・主格。

  3. ōmen:中性名詞ōmen「前兆、吉兆、凶兆、縁起の良い(悪い)言葉」等の単数・対格。

  4. juvat:動詞juvō「助ける、役立つ、有益である、喜ばせる」等の直説法・能動態・現在、3人称単数。

【考えたこと】
 レノ!!! 難しい!!!! 各人の呪文ぽい単語をこのnoteに記載している以外も色々と辞書 by 物書堂でそれぞれブックマークしていましたがレノックスが断トツで多いです。
 sertaのところちょっと結構だいぶ自信がないですが、「絡み合った偶然が吉兆を手助けする」的に考えました!!
 なんというか……なんとなく……レノックスっぽいなと思って……頑張って作文しました……!
 彼は志をめちゃくちゃしっかり抱いているけれども、凄まじい人生の中大自然を感じる物事を好んでいるし、南の国の羊飼いの仕事が性に合っていた。自然を相手にするのは思い通りにいくことが多くはないだろうし、決まりきったものも少ないと思います。そういう偶然性からいいところに繋がっていると考えられる思考って割とレノックスっぽい!!! と思います。
 余談として、その絡み合った偶然によって魔法舎でファウストに会えたと考えるとグッときます。

○2 fors serta ōmen jubar

  1. fors:女性名詞fors「運、偶然」等の単数・主格もしくは呼格。

  2. serta:動詞serō「絡み合わせる、結合する」の完了分詞、女性・単数・主格もしくは呼格。

  3. ōmen:中性名詞ōmen「前兆、吉兆、凶兆、縁起の良い(悪い)言葉」等の単数・主格もしくは呼格。上では対格でしたが今回は主格もしくは呼格としてとってます。

  4. jubar:中性名詞jubar「曙光、光、輝き」等の単数・主格もしくは呼格。

【考えたこと】
 ちょっとこっちは強引めかとも思いますが、単語的には最後だけ変えて名詞羅列的にやってみました。「絡み合った運、吉兆、曙光」って感じにできますでしょうか……。個人的にjubar曙光がファウストのdīlūculum黎明と距離が近くて好きですね。

・それっぽい名言:Forsan et haec ōlim meminisse juvābit.

 「おそらくこれらのこともいつか思い出して喜べるだろう。」(山下太郎『しっかり学ぶ初級ラテン語』p.126)という文章がウェルギリウスの『アエネーイス』にあるそうです。詳しく知りたい方は山下先生のホームページの該当文ページが一番分かりやすいと思います。
 意味もめちゃくちゃレノっぽいし、かっこいいし、音的には「Forsan ethaec ōlim meminisse juvābit.」という感じに各単語の最初をよむとそれっぽいです。

・他にそれっぽい単語

  • 女性名詞juba「たてがみ」等

  • 女性名詞sēta「剛毛、(馬の毛で作った)釣り糸、(剛毛で作った)刷毛」

  • 女性名詞forestis「山林、御料林」等

  • 女性名詞aetās「生涯、世代、年齢、ある年齢層/時代のひとたち」等

  • 形容詞certus「決心した、決まった、安定した、信頼できる、確実な」等

  • 形容詞(完了分詞)sartus「修繕された」


ミチル《オルトニク・セアルシスピルチェ》 《スキンティッラ》

○1 scintilla sērae eclipsī / scintilla (⇔allitnics earēs īspilce / scintilla )

  1. scintilla:女性名詞scintilla「火花、火の粉、兆し、きらきら光る粒」等の主格。

  2. sērae:形容詞sērus「遅い、晩成の、遅い時刻の」等の単数・与格。

  3. eclipsī:女性名詞eclipsis「(日・月)蝕」の単数・与格。

  4. scintilla:女性名詞scintilla「火花、火の粉、兆し、きらきら光る粒」等の主格もしくは呼格。

【考えたこと】
 こちら以前に別所で書いたのから変更して今はこっちの方がぽいかもと思っています。
 えーっと取り敢えず訳として「遅い時間の蝕のための火花」(ニュアンスとして「蝕の日の暗い夜のための火花」という感じに考えて作文しました。火花は意訳して星と考えても好き)と、scintillaはそのまま「火花」「兆し」なんかでいけるかなと思います。と思っていたらソナチネイベ見た感じ「火花」確定で良いのでは? と思います。

 ここから妄想ですが、ルチルのところで書いた指小辞の「ちっちゃな(もの)」というニュアンスよりも大きな炎に憧れ焦がれたり(←※ソナチネイベで普通に違いそう〜〜〜〜となりました)、「遅い時間の蝕のための火花」を「そのくらいしか輝けない」と言われているようで不満に思ったり、ミチルにそういうことがあったのかも……と考えると苦しいな……となりました。そして逆に、蝕の暗い夜にも小さなきらきらした明かりがあるからこそ、人々にいつもと違った楽しみや安心感を与えられる、そんな感じの要素もあるのではないかと思っています。そういう点で呪文の使い分けができるのかもしれないかなとも考えました。全部妄想です。

○2 scintilla sērae eclipsī / scintillā (⇔allitnics earēs īspilce / scintillā )※スキンティッラ名詞より命令法がいいかも!と思って順番を上にしてましたが、ソナチネイベでやっぱり名詞じゃん……となって順番を下げました。せっかくなので残してます

  1. scintilla:女性名詞scintilla「火花、火の粉、兆し、きらきら光る粒」等の主格。

  2. sērae:形容詞sērus「遅い、晩成の、遅い時刻の」等の単数・与格。

  3. eclipsī:女性名詞eclipsis「(日・月)蝕」の単数・与格。

  4. scintillā:動詞scintillō「火花を発する(散らす)、きらめく、輝く」等の命令法・現在、2人称。

【考えたこと】
 前半ミチルの元々の呪文は上と同じで、scintillāは単純に「輝け」でいけるかなと思います。

 ご覧の通り、《オルトニク・セアルシスピルチェ》のオルトニク部分と《スキンティッラ》をそれぞれ名詞と動詞に変えてみました。長音あるかないかで音が違いますが、長音記号を無視すれば一緒くたに……できる……! そこを変えたのは、ミチルの誕生日カードの特性「閃光」とその説明、あとBGMタイトルの「いつかこの手に閃光を」について、火花よりもっと大きく、鮮烈で目も眩むほどの激しい光っぽいものを個人的にイメージしたからです。もしかしたらそういう意味としてミチルは《スキンティッラ》を理解し、そしてそのように使っているのかもしれないと思い、動詞の命令法scintillāを採用してみました(チレッタ自身がどういう意図で呪文を考え、唱えていたかはともかくとして)。
※見出し通り、ソナチネイベで、スキンティッラはやっぱり考え直す前のでよかった……となって順番を下げましたがせっかくなので残してます。

△2 scintilla celāre eclipsīs / scintilla (1語目と3語目のみ逆allitnics celare sīspilce / scintilla)

  1. scintilla:女性名詞scintilla「火花、火の粉、兆し、きらきら光る粒」等の主格。

  2. celāre:動詞cēlō「隠す」等の不定法・能動態・現在。

  3. eclipsīs:女性名詞eclipsis「(日・月)蝕」の複数・対格。

  4. scintilla:女性名詞scintilla「火花、火の粉、兆し、きらきら光る粒」等の主格もしくは呼格。

【考えたこと】
 これは第2部チレッタの呪文判明&フローレス兄弟がチレッタの呪文を混ぜたことが判明した直後に別所で書いたそのままのやつです。ご覧になった方もいるかもしれません。
 訳としてはなんとなく「火花とは蝕たちを隠すことである」って感じでしょうか。ちょっと噛み砕いて補足をしながら解釈すると「火花のきらめきは日蝕や月蝕を隠すほどに輝いている」という感じにできるかな〜と考えていました。あっscintillaはそのまま呼格で「火花よ」でいいかな。

 それで、ここまで色んな人の呪文をラテン語で作文してふと気付いたんですけど、意外と単語そのままとスペル逆とが混ざっていることがなくどっちかのみのが多い……! もちろんわたしのラテン語作文がめちゃくちゃ見当違いの可能性はめちゃくちゃすっごく本当に多大にありますが、そういう感じで△2番目にした感じです。音としても上の方がしっくりくる。

・他にそれっぽい単語

  • 形容詞rārus「目が荒い、希薄な、珍しい」等

  • 形容詞dīrus「恐ろしい、不吉な」等の女性・単数・属格&与格/女性・複数・主格&呼格dīrae

  • 女性名詞ārea「広々とした場所、空地、遊び場、(太陽・月の)かさ」等の複数・主格āreae

  • 女性名詞aura「風、空気、空(複数形で使うらしい)、光、反響」等

  • 女性名詞cūra「心配、配慮、管理、世話、保護、保護者、保護・世話の対象」等の単数・属格&与格、複数・主格&呼格cūrae



全体を通して考えたこと

・スペルそのままと逆とが混ざっている呪文が少なそう(※自分の考えで突き進んだ場合)

 すぐ上のミチルのところでもちょっと書きましたが、わたしの作文や単語チョイスがめちゃくちゃ間違っている可能性がものすっごいあるものの、意外とスペルそのままと逆のスペルの単語と混ざっている呪文が少なそうな気がします。どう考えても混ざっているのではないか……と考えられるのがアーサーとムルで、他は混ぜなくとも作文できそうです。もしかしたら混ぜない方が主流なのかも……となんとなく考えました。そもそもとしてまほやく界は左右が日本とすっごく逆だったり、スノウとホワイトを除き両利きだったりするので気にしちゃいけないところかもしれませんが……。

 それでアーサーとムルの呪文について考えたのは以下の通りです。

  • アーサー:「zo」は今回ラテン語ではなくオズという人名で仮定しています。ということでアーサーは例外として判断してもいいのではないだろうか。

  • ムル:彼自身のトリッキーさからスペルそのままと逆とを混ぜ、巧妙さを強調して表している可能性もあるのではないだろうか。

 ものすんごい見当違いの可能性もありますが、ムルだけグルグルしてるって思うと楽しいです。

・単語チョイスに自分のキャラクター解釈の影響が凄まじくある

 いやお分かりかと思いますがめちゃくちゃ己の解釈で突き進んでいます。辞書の単語の訳のチョイスも自分の偏見によって掲載するものを決めているため、歪んで折れ曲がってそうな気もするな……となりながらやっていました。
 重ねてとはなりますが、すべてにおいてわたしの感覚のそれっぽさを基準に考えていて、「なんかこのキャラクターの印象と違う気がするな……」とか「このキャラクターはそんなんじゃない!!!!」とかたくさんあるかと思います。わたしの賢者の魔法使いたちへの印象が他の方々と異なっている可能性が本当に、大いに、ございます(まずそもそもとしてラテン語や訳が間違ってる可能性がございますが)。
 このnoteは決して正解ではありません。全て二次創作の一種だとお考えいただき、SNSや情報サイト等々でこのnoteをそのまま「この呪文はこうだから〜」等と断定したもの(もしくはそう取れる表現)として掲載したりお話ししたりするのはお控えいただけますと幸いです。

・ラテン語って面白い〜〜〜! まほやく好き〜〜〜!!

 改めて思いましたがラテン語、面白い〜〜〜!!! ラテン語でまほやくのみんなっぽい単語探していくのめちゃくちゃ楽しかったので、ぜひぜひ皆さんもラテン語の面白さに触れてみていただけたらなと思いました。勿論、多数言語の可能性も高いですが、ラテン語オンリー、多分いけなくはないです……!
 あとね、色々まほやくのあれこれ読み直してたり探してたりしたらまほやく……本当に……好き……!!!!!!! となりました。好きだ……。

最後に

 本当にこんな長いnoteを最後までお読みいただきありがとうございました!
 皆様ご自愛いただき良いまほやくライフをお過ごしください。

2024.4.7 りう