Tableau 8つのハードルを越える⑧「メジャーネームとメジャーバリューその３」
今回は「メジャーネームとメジャーバリュー」の最終回です。
前号は、下記になります。
前号では、いったん寄り道してピボットについて補足しました。今回、再び、メジャーネームとメジャーバリューの話に戻ります。
ここで、もう一つVizを作ってみましょう。
使うデータはこちらです。
「年」というディメンションが１つ
メジャーは、「メジャーA」から「メジャーD」まで4つ並んでいます。
このデータに接続すると、Tableauでディメンションとメジャーは下図のようになります。
さて、この「メジャーA」 から 「メジャーD」 までの4つのメジャーを
１つのVizの中に、4本の線グラフで描くことは可能でしょうか？
要するに作りたいのは
このようなVizです。
ひとつの方法として、データに接続した段階で、「メジャーA」から「メジャーD」までの4つのメジャーをピボットする方法を、思いついた方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、せっかくですので「メジャーネーム」「メジャーバリュー」を利用して作ってみましょう。
作り方は
1. 「メジャーバリュー」を行に
2. 「年」を列に
3. メジャーネームを色に
4. マークタイプを「線」に変更
5. メジャーバリュー欄から「レコード数」を取り除く。
これで完成します。
いったいどうなっているのか、この状況を少し整理して考えてみます。
「メジャーバリュー」をVizに利用している場合、Tableauは下記のようなテーブルを臨時で作っていると考えると、分かり易いかもしれません。
つまり、データに接続する段階で「メジャーA」から「メジャーD」まで選んで、ピボットを行っているのと同じ事です。
このテーブルを用い、「メジャーバリュー」というフィールドの値で線グラフを引きそれを「メジャーネーム」というディメンション（のようなもの）で色分けした。これが、上記4本の線グラフの成り立ちです。
もし、メジャーネーム、メジャーバリューを使っていて、何がどうなっているか分からなくなったら、一瞬、上記のピボットされたテーブルを思い描いてみて下さい。
最後にもう一つ、よくメジャーネーム、メジャーバリューが利用されるTipsをご紹介します。
今、サンプルスーパーストアのデータで、下図のVizを作りました。
オーダー年毎に、売上合計と、利益合計を示したものです。
このようにVizを作った時、軸の下には「売上」「利益」など文字を表示できますが、下図、赤丸の部分に「売上」「利益」のラベルを表示する事は出来ません。
このような場合に、メジャーネーム、メジャーバリューを使ってみます。
下図のようにします。
・列シェルフに、メジャーネーム、メジャーバリューとならべて配置しました。
・次に、マークカードの下にある「メジャーバリュー」欄から、合計（レコード数）を外し、順番を上から合計（売上）、合計（利益）に並び変えました。
こうすると、上図赤丸部分に「売上」「利益」とラベルを出すことが出きます。
*補足
なお、メジャーバリューを一つだけ表示したい場合、メジャーバリュー欄から、いらないメジャーを外し一つだけにしてしまうと、自動的にワークシートからメジャーネーム、メジャーバリューが消滅し通常のVizになります。
メジャーを一つだけにしながらメジャーバリューを利用したい場合は、フィルターに置かれているメジャーネームをダブルクリックし所望のメジャーだけにフィルターして下さい。（下図参照）
以上、3回にわたりメジャーネーム、メジャーバリューについて解説いたしました。
覚えてくると応用の効く使いやすい機能ですので、是非、いろいろ試してみて下さい。
ご精読ありがとうございます。
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By ritz_Tableau
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