常勝
今年はリーグ戦ではなく、特別大会という形での開催になりました。
「リーグ戦がない=2部昇格できない=日本一になる可能性はゼロ」
この現実を受け入れることは、私にはとても難しかったです。簡単に受け入れることなんてできませんでした。
「去年2部残留していれば」
このことばかりどうしても考えてしまいました。
振り返ってみると、この自粛期間、「〇〇だったら」ということばかり考えていました。
「コロナウイルスが大流行していなかったら」
・例年通りリーグ戦が開催できていたかもしれない。
・今年2部昇格することができたかもしれない。
・4年生になったら日本一になれる可能性があったかもしれない。
・部を辞めてしまう同期がいなかったかもしれない。
・感染を気にすることなく思いっきりラクロスができていたかもしれない。
思い浮かぶのはマイナスなことばかり。
自粛期間がどんどん伸びていって、いつになったら部活が再開するのか分からなくて。
この状況が収束するどころか悪化する一方で、先が見えない毎日が苦しかったです。
でも、この自粛期間で気づくことができたこともあります。
それは、ラクロスができることが当たり前ではないことです。
コロナウイルスが流行したことで、当たり前だと思っていたことが当たり前ではなくなりました。
今まで何気なくできていたことができなくなりました。
去年のリーグ戦の入れ替え戦で3部に降格してしまったとき、今まで積み上げてきたものを失ったような感覚になりました。
勝つことしか頭になかったからだと思います。
でも、勝ち負けを味わうことができるのは試合ができるからです。
ラクロスが思うようにできなくなった今、勝ち負けよりもまず、ラクロスができることが嬉しいと思うようになりました。
このSABERSのみんなとラクロスができることが、幸せなことだと気づきました。
そして、もうひとつは、「生のスポーツ」の素晴らしさです。
2020年、東京オリンピックが開催されるはずでしたが、コロナによって延期されました。
オリンピックだけではなく、プロスポーツ、インカレやインハイなども開催されず、言葉では表せないほどの悔しい思いをした人がたくさんいます。
無観客試合で開催することができた大会もありますが、やっぱりオンラインと生とでは全く違います。
あの張り詰めた空気や緊張感はやっぱりその場でしか味わうことができないと思います。
いつになるか分かりませんが、無観客試合ではなく選手と観客が一体になってスポーツができる環境が戻ってくることを、私は楽しみにしていようと思います。
私は4年生が大好きです。
この4年生の代で2部昇格したかった。
この4年生が作り上げてくれた今のチームなら、2部昇格できると思いました。
ただただ悔しいです。
でも。
リーグ戦という形ではなくなってしまったけど、このチームで試合をすることができます。
2部昇格という目標を叶えることはできないけど、今年のチームスローガンである「常勝」を達成するためにみんなで戦うことができます。
この苦しい期間を耐えてきた仲間と勝利を掴むことができたら、想像を超えた景色が待っているはずです。
この悔しさを少しでも晴らすことができるのは、やっぱり勝つことだと思います。
勝ち負けよりもみんなとラクロスができることが幸せだと書きましたが、勝負の世界でスポーツをやっている以上、勝つこと以上に嬉しいことはないです。
やっぱり私は勝つことにこだわりたいです。
それからあと一つだけどうしても伝えたいことがあります。
この自粛期間で部を離れてしまったのは、みんな私の同期です。
出会って1年半くらいしか経っていないけど、とても濃い時間を一緒に過ごしました。
もし、少しでもやっぱりこの部に戻りたいと思ったら、戻ってきてほしいです。
もうこれ以上、大好きな仲間を失いたくないです。
最後になりますが、
私は、この自粛期間があったからこそ成長できたといつか思えるように、私なりに頑張りたいと思います。
去年の悔しさとこの期間のもどかしさを晴らすために、絶対に結果を残します。
このチームに関わって下さっている全ての方への感謝の気持ちを忘れずに戦います。
応援よろしくお願いします!
2020.8.24