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記憶の中の上映



またしても返信がおそくなりました。
そしてバースデーカードのお礼もせずにすみません。

レコードプレーヤー、僕も今の家に引っ越した時に実家から持ってきてはいるんですが、アンプもスピーカーもない状態で、いまだに聴くことができない状態です。
いつかはちゃんと聴けるようにしたいと思いながら、もう10年以上眠ったまま。
家から少し歩いたところに中古レコード屋が越してきたのに、なんやかんやで今のところ足を踏み入れてないんですよね。
うっかり入店してみたら、レコード3枚では済まない可能性もあるから怖い。
さらに帰り道には古本屋もオープンしたから、そこでまた散在してしまうという恐怖も想像出来るだけに、軽々しい行動はできやしません。
だって、写真に写ってるレコードや本を見ただけで、かなりの物欲を刺激されているのですよ。
もう脳内ではレコードを棚からビシバシと次々引き出して、目当てのアルバムを探すアクションを妄想中であります。

壁にある『パルプ・フィクション』はまあいいとして、その隣は『ブレードランナー』?でもこんなジャケあったっけ?
それに前の棚には『モンティ・パイソン』に『チーチ&チョン』
それよりも『グーン・ショー』のレコード!なにこれ!
「Goon..but not Forgotten」ってアルバムのタイトルが気になったんで、ちょっと調べてみました。
「Gone but not Forgotten」の駄洒落なのは、まあ想像もつきますが、この言葉の元ネタがどうやらボニー&クライドのクライドの墓碑銘なんだそうです。

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ボニー&クライドといえば、当然思い出すのが『俺たちに明日はない』ですが、映画が作られたのが1967年。でもってレコード「Goon..but not Forgotten」が発売されたのも1967年。
何かこの年にボニー&クライドブームでもあったんですかね。

『The Big Chill』もいいサントラですよね。マーヴィン・ゲイにテンプテーション、スリー・ドッグ・ナイト、パーシー・スレッジ、CCRにビーチボーイズ……1曲目から最後まで最高の曲揃い。
『アメリカン・グラフィティ』をはじめ、『フォレスト・ガンプ』やタランティーノのあれこれなど、過去のポピュラーソングを使う映画は増えたと思うんですが、『The Big Chill』はタイトル通りチルな感じが漂ってて、いい感じでダラけられます。

既製曲ではなく、その映画のために作られた歌モノだと、007とか。新作が出来るたびに「The Best of Bond..James Bond」ってタイトルでアルバムが出てるらしいんですが、『カジノロワイヤル』(古い方)とか『ネバー・セイ・ネバー・アゲイン』まで収録したのが出ないもんですかねえ。

昔話になっちゃいますけど、今みたいにDVDやら配信やらで過去の映画が手軽に見られなかった時代、サントラは記憶の中の映画を再生する機能があったと思うんです。クライマックスのシーンで流れる曲を聴きながら、頭の中で上映してる映画を想像して鳥肌を立てるような経験があったもんです。
今時は多分無いだろうけど、ドラマ篇ってレコードもありましたね。セリフ、SE、BGMにナレーションが被さって、映画を見た気分にさせてくれるアレ。いつ頃まであったんだろうなぁ。
あー、子供用の絵本とかに、僕らの頃だとソノシート。その後はカセットテープ、CDがついてて、読みながら再生するなんて商品もありました。今だったら漫画の単行本にラジオドラマ的なCDがついてたりもしますね。

漫画といえば、イメージアルバムなんてのも80年代頃はよく見かけた気がします。アニメ化や実写化されていない、ある意味架空のサントラって感じだったんですかね。

で、今手元にあるイメージアルバム(ビジュアル・サウンド・シリーズと銘打ってある!)和田慎二原作の「ピグマリオ」を引っ張り出してみました。ライナーノートにこう書かれていました。
「(略)まず「ピグマリオ」という架空の映画を作る所から始める事にしました。全員が監督で、全員がシナリオライターです。(略)」
そそるじゃないですか!こりゃいい。

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ヨーリーの架空のサントラを演奏するバンドも、かなりそそりますよ!
ブリティッシュコロンビアでのライブは行けそうにないけど、日本遠征の時は行きますんで(笑)楽しみに待ってます。

よし、それまではこの「ピグマリオ」を聴きまくろう!

あ、レコード聴けないんだった……。

ヨシミでした。
ではまた。
2022/02/25

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