彼氏のために装うという驚き

女性は美しくあることが好きで、キレイに装う（着飾る）ことが好き。
これに関しては全くその通りだと思う。
おばちゃんになっても洋服を見るのは好きだし、自分に似合っているかどうかはとても気になるから。
そこからこじれて、
「どうせおばちゃんだし。」とか「太ってるから何着ても似合わないし。」といつも同じような格好をしてしまうのも、キレイに装うことへのベクトルが反対に向いただけだと思う。

つまり、方向性は真逆だがきれいに装うことをいつも意識しているのが女性だといえる。
ただ、周りの大多数の女性は
「誰のためにキレイに？」と問いかけると、「自分のため」「キレイでいる自分が好き」
または、「キレイじゃない自分は着飾る資格が無い。」となる。

そして、基本的には『キレイにするのは自分のため』なので
自分に似合う服、自分の好きな色を選ぶことが多いような気がする。

うちのダーリンは、白シャツにタイトスカートが好きみたいだが（何フェチ？）私は一回も着た事はない。

ファッション紙を見ても、今の自分に似合う服・シチュエーションにぴったりな服のコーディネイトが多いと思う。

ところが！
彼氏のためだけにキレイに装う話がBLにあった！
なんちゃって女装子の話。

人魚姫のハイヒール (ディアプラス文庫)

同期のモテ男・加賀谷に片想いしている瀬戸。自分が女だったら彼女になれたのかな…そんな思いから出来心で女装した姿を、当の加賀谷に見られてしまう。クオリティの高い瀬戸の女装を喜んでいる様子の加賀谷に、瀬戸は実は女装趣味があるわけではないと言い出せなくなる。手先の器用な加賀谷にメイクされたり、ハイヒールをプレゼントされたりと”彼女”扱いをされるのが、嬉しいけれど苦しくなってきて……？（Amazonより）

彼氏のためだけに、彼氏の好きな洋服とハイヒールを身につけて
デートのためにキレイに歩く練習もして・・・・

愕然とした！
自分はこんなふうに、彼氏が喜びそうな服とかを選んだことがない！

私だけかもしれないけど、女性であることの傲慢さなのかもしれない。

そして、女装子では無いけど
やっぱり彼氏の好きそうな服を身につけることを喜びとする話がここにも！

蜜恋エゴイスティック (幻冬舎ルチル文庫)

元モデルの希理は、年下の恋人・翔吾に自分からは決して「好き」と言わない。熱心に同棲しようと誘われても、かたくなに受け入れようとしない。しかし、それには誰にも言えない秘密の理由があって…。（Amazonさんより）

朝、着替えた姿を彼氏が褒めてくれて
「この格好は、彼氏が好きなんだ。」とココロのノートにメモる希理が、可愛くて切ない。

なんのために装う（着飾る）のか？

見栄？　自分の好きな素材？　自分の好きな色？
そこに少しでも相手を思う気持ちがあれば、もっといいのかもしれない。

TPO（時・場所・場合）以外にFOR（誰のために）があってもいいのかもしれない。

これからは、
TPOFで洋服を選ぼう！
と心に決めたりつりつだった。